全ては闘将の「おまえら死ねるか?」の一言から!アトレティコはあるべき姿を取り戻せたのか?

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サッカーコラム

それは、2月1日のコパ準決勝1stleg対バルセロナ戦の

ハーフタイムだった。

アトレティコ・マドリーの監督ディエゴ・シメオネは選手の前でこう語った。

「そのユニフォームの為に死ねるか?」

 

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アトレティコのユニフォームのために死ねるか?という闘将シメオネの一言が選手に火をつける

「君たちは良いプレーをすることも、悪いプレーをすることもできる。

だが、ここには君たちのプレーを見るために5万5000人の観客が駆け付けている。

彼らは君たちがアトレティコのユニフォームのために

死ぬくらいの覚悟があるかどうかを見に来ているんだ。

結果のことは考えなくていい。

しかし、そのユニフォームを守るためにピッチに出てくれ。

君たちは5万5000人の代表者なのだから。」

この言葉と共にー

フェルナンド・トーレス投入も含め


ピッチに帰ってきたアトレティコの面々は、

自信と勇気に満ち溢れていた。自分たちのスタイルと信条を信じて、

球際で闘いバルサを押し込んで行った。ビックチャンスを外したり、

パスが主審に被ってしまい決定機にならなかったりと運もなかったがそこには確かに

本来のアトレティコ・マドリーがいた。

 

全てを勝ち取ることを宣言し始まった今季

昨シーズン、再びCLファイナルの舞台で敗れる屈辱をマドリーに味合わされたシメオネは、

辞任に傾いた自らの気持ちを必死に繋ぎ止め、

アトレティコに残留した。

そして今季の目標としてラ・リーガ、コパ・デル・レイ、CLの

トリプレーテ(スペイン語で3冠の意)を掲げた。

タイトル奪取のためには、従来のリアクションフットボールだけでは物足りないと

感じたのだろう。より、攻撃的なフットボールを展開するべく、

セビージャからFWガメイロ、


ベンフィカからMFニコ・ガイタンを補強。

そして、コケをボランチにコンバートし、

サウール・ニゲス、

カラスコを常時起用できるようにした。


その結果、カラスコは完全覚醒し、不可欠な存在となったが、

コケのボランチ起用により守備に歪みを生むこととなってしまった。

チームの主将のガビもその点を指摘しており、シメオネに自分の相方にチアゴ・メンデスか

アウグスト・フェルナンデス(もっともアウグストはこの時すでに離脱していたが)を

起用することを提言したとも。

一部では、「ガビがシメオネに楯突いた」というような報道もあったが、

シメオネはこの件をあくまでポジティブに捉えており、

ガビには自身の意図などを説明した上で何も問題はないと語っている。

しかし、ガビの指摘は的を得ており、

昨シーズンは18失点だったのが今季は、21節終了時点ですでに16失点。

それでも、リーグ2位の失点数だが、堅守を武器にしていたアトレティコとしては多い。

それは結果にも現れており、4分6敗→6分4敗と取りこぼしも増えている。

また、1〜8位のチームからは1勝もできていないというのも見逃せない。

「もはやチョロ(シメオネの愛称)の神通力はなくなった」そんな言葉も聞こえてきていた。

 

チームを救ったのは闘将の一言と神の子

そんな不安定な中で迎えたコパ・デル・レイの準決勝1stlegのハーフタイム。

選手たちはバルサの選手たちに弄ばれ、進む方向も分からず

彷徨ったままロッカールームに帰って行った。

そして、冒頭のチョロ言葉だ。

さらに、ヴァサリコに代えて”エル・ニーニョ”フェルナンド・トーレスを投入し、

選手たちを送り出した。監督の言葉と1人選手が変わるだけでチームは劇的に変わった。

いや、変わったのではない。本来の姿を取り戻しただけだった。

選手たちからは迷いが消え、覇気が感じられた。

その先頭にはトーレスの姿があった。

前線から相手を追い、ゴールに迫り続けた。

そしてグリーズマンがヘディングで1点をもぎ取るとボルテージはさらに高まった。

バルサの選手たちから前半の勢いはなくなり、何かに怯えているようにすら見えた。

昨シーズンのCLラウンド8の2ndleg、同じ敵地ビセンテ・カルデロンでアトレティコに

CL連覇の夢を断たれた時のことを思い出しているかのように。

結果、アトレティコは追いつくことはできなかったが、2ndleg、

更にはこの後の後半戦に向けて期待のできる内容だった。

 

役者は揃った。ここから逆襲が始まる

そして、先週末4日に行われたレガネス戦では、そのトーレスが2得点。

リーガの順位もセビージャに次ぐ4位まで浮上してきた。

首位マドリーとの差は暫定(マドリーは2試合未消化)ながら8差。

まだダービーも残っている。決して諦める差ではないだろう。

舞台は整い、役者も揃った。ここから、アトレティコの逆襲が始まる。

シーズン後半、リーガの主役になるのはアトレティコなのでは。

そんな予感がフツフツと湧いてきた。そしてその先頭には2人のレジェンド。

チョロとエル・ニーニョが立っているはずだ。

海外サッカー中心に、日々観戦、リサーチしている24歳。小学生の時、ロナウジーニョに魅せられたのが、サッカーを観るようになったキッカケ。
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