日本のキングカズも活躍できなかった!【世界最強セリエAが衰退】した3つの理由とは?

サッカーコラム
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90年代のセリエAは世界最強。カズや中田英寿の移籍を皮切りに日本人選手も数多くプレー

90年代のヨーロッパサッカーはの頂点に君臨していたのは

イタリアだった。

セリエAは当時世界最強。

長友佑都が所属していたインテルにはバッジョ、ロナウド、ロベカル、サモラーノ、レコバなど書ききれないほどのスター選手が在籍。

1クラブだけでも名前を書くのが大変になるほど

スター選手が集まっていたのが当時のイタリアサッカーだった。

Jリーグでは無双していた三浦知良ことカズもジェノアという地方のクラブに移籍したが

全然活躍することができなかったのだ。
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その後中田英寿がセリエAで活躍したことで日本人の価値はイタリアで急上昇。
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中村俊輔、小笠原満男、名波浩、森本貴幸、

そして最近では本田圭佑と長友佑都がイタリアでプレーしていた。
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そんな日本でも馴染みのあるセリエAだが、ここ最近はリーグ自体が低迷。

イタリアも60年ぶりにワールドカップ出場を逃すなど衰退の一途をたどっている。

なぜ、イタリアのセリエAは衰退していったのか?それを書いてくので是非最後までみてほしいと思う。

 

2000年以降スター選手がセリエAからスペインのリーガへ。転機はジダンがユベントスからレアルに移籍したとき

80年代から90年代にかけてサッカーはイタリアを中心に回っていた。

その中でも際立っていたのは現在もリーグのトップを走るユベントスである。

他クラブは大金をつぎ込み大物選手を獲得し好成績を残すというスタイルをとっていたが

ユベントスだけはこの頃から無名の選手を登用。

ボルドーからユベントスにやってきたジダンもその一人だった。

加入から2年後にはフランスをワールドカップ優勝に導き、自身はバロンドールを獲得。
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プラティニと同等の価値を示したフランス人のトップ下はユベントスで現役を終えることを望まず

2001年スペインのレアルマドリードに移籍した。

この移籍によってスター選手は徐々にセリエAから姿を消していき、

思えば97-98シーズンにチャンピオンズリーグの決勝でユベントスがレアルに惜敗してから

大きく勢力図が変わり始めたともいってもいい。

ここ最近、優勝争いに絡めていない名門サンプドリアも90年代にはCLの決勝までいき

バルサに敗れ準優勝という好成績を残したほどであった。

今、これと同じようなことが起こればサプライズ感はハンパないだろう。
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2000年以降はミランがカカ、セードルフ、ネスタなどのスター選手をかき集め

チャンピオンズリーグ決勝の常連になりつつあったものの今ではその影すらない。

リーガ勢が台頭しレアルが銀河系を名乗った以降のここ10年くらいはイタリアサッカーは衰退の一途をたどったのではないだろうか。

プレミアリーグは放映権料で儲かり、次々とスター選手を獲得。

特にオイルマネーで富を得たマンチェスターシティは

ここ10年も経過しない間に一気にビッグクラブへと成長した。

そしてイタリアに来る選手はセリエA全盛期に比べて質が悪く

レアルのお下がりや、プレミアのトップクラブでレギュラー争いに負けた選手ばかりで

バロンドールを獲れそうな選手は皆無である。

当然そうなればプレーのレベルは必然的に落ちるので観客の入りは悪くなるだろう。

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イタリアの若手選手がセリエAでプレーしない。若手流出も原因に

現在将来性のあるイタリア人選手をトップチームで起用しているセリエAのクラブはどれほどいるだろうか。

私が知っている限り、ミランの正GKドンナルンマくらいで、レギュラーのほとんどがベテランだろう。

ブンデスリーガやリーガと比べるとセリエAの22歳以下の選手のプレー時間は少なく

若手の選手が活躍できない環境であることも衰退の要因の1つである。

かつて銀河系と言われたレアルマドリードでさえもルーカス・バスケスやアセンシオ、

コバチッチ、イスコ、カルバハルなどの若い選手を積極的に使っている。
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特にインテルなどはコウチーニョをリバプールに売り、コバチッチをレアルに譲った。

プレミアとリーガに将来有望な若手選手は逃げていく。

セリエAは選手にとってビッグクラブにいく発射台と化したのだ。

これはジダンがレアルに移籍したときにユベントスは発射台だったという発言からもうすでに始まっていたことだろう。

ユベントス以外のセリエAのクラブはスタジアムを持っていない。魅力あるリーグから遠ざかる

イタリアでは日本よりもサッカーが盛んだが

意外にも8割のクラブのスタジアムが市営施設であり、

90年のイタリアワールドカップ以降、大規模な改修は行われていない。

そのため老朽化が進んだスタジアムではお客さんが入らなくなっているのだ。

唯一の例外はユベントスで、自前でスタジアムを建設し

そこからセリエA6連覇を達成している。
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スタジアムを持つことは収入面でも大きく差ができるが、チーム自体のパフォーマンスが向上することが見込めると

ユベントスのマーケティングトップであるジョルジオ・リッチは語っていた。

ということは逆もしかりで、老朽化したスタジアムを使うということは

トイレが汚い飲食店のようなもの。

これではお客さんが来るはずはなく、スタジアムも環境の1つと捉えるなら

選手側からみても魅力あるクラブには映らないだろう。

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