レアル・マドリードは、スペインの首都マドリードに本拠地を置く世界的に有名なサッカークラブです。
歴代10番のワースト選手を紹介する前に
以下に、レアル・マドリードの基本的な情報を説明します。
不要な方は読み飛ばしてくださいね。
クラブ概要
- 正式名称: レアル・マドリード・クラブ・デ・フットボル(Real Madrid Club de Fútbol)
- 設立年: 1902年
- 本拠地: サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム(Santiago Bernabéu Stadium)
- クラブカラー: 白(「ロス・ブランコス(Los Blancos)」というニックネームもあります)
クラブの歴史と実績
- 国内リーグ: スペインのトップリーグであるラ・リーガ(La Liga)で数多くの優勝を果たしています。
- 国際大会: UEFAチャンピオンズリーグ(旧ヨーロピアンカップ)での優勝回数は歴代最多であり、欧州の頂点に立つクラブです。
- 国内カップ: コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)でも多数の優勝経験があります。
クラブの著名な選手と監督
- 伝説的選手: アルフレッド・ディ・ステファノ、フランシスコ・ヘント、ロベルト・カルロス、ルイス・フィーゴ、ジネディーヌ・ジダン、ラウール・ゴンサレス、イケル・カシージャス、クリスティアーノ・ロナウドなど。
- 有名な監督: ミゲル・ムニョス、ビセンテ・デル・ボスケ、ジネディーヌ・ジダンなど。
クラブの特徴
- ガラクティコ政策: 世界中のスター選手を集める方針で知られています。これにより、数多くのトッププレーヤーが在籍してきました。
- 経済力: 世界で最も裕福なクラブの一つであり、商業的にも大きな成功を収めています。
- ファンベース: 世界中に多くのファンを持ち、その影響力はサッカー界にとどまらず、スポーツ全般に及びます。
文化とライバル関係
- エル・クラシコ: FCバルセロナとの対戦は「エル・クラシコ」と呼ばれ、世界中のサッカーファンが注目する一大イベントです。
- クラブの哲学: 勝利への執念と美しいサッカーを追求する姿勢が特徴です。
レアル・マドリードは、その歴史、実績、影響力から、多くの選手が憧れる世界最高のクラブと言われています。
クラブの概要を知れたところでレアルの歴代10番ワースト移籍をみてみよう
ルイス・フィーゴ 2000-2005所属 移籍金約6000万ユーロ(2000年バルセロナ→レアル移籍)
右サイドから華麗なクロスで数々の得点をアシストし、クリスティアーノ・ロナウドと並ぶポルトガルのレジェンド選手です。
2000年のバルセロナ時代にバロンドールを受賞。
バルセロナでは外国籍選手ながらシンボル的な選手となっていたフィーゴでしたが世界最高の称号を得た2000年になぜかライバルのレアルに移籍します。
ライバルクラブに移籍することを禁断の移籍と言われますが、フットボールの長い歴史上フィーゴのレアル移籍は史上最悪の移籍といってもいいかもしれません。
それを象徴するのが2002年11月に行われたバルセロナとのクラシコで、CKを蹴ろうとしたフィーゴはバルササポーターに子豚の頭を投げ付けられてしまいます。
バルササポーター(クレ)からは給料目的で移籍したと思われ「守銭奴」と罵られました。
レアル移籍後2年間ほどは2001-2002シーズンのチャンピオンズリーグ優勝など、フィーゴ自身はかなりの活躍をしていたと思います。
最後に所属した、2004-2005シーズンでは、ジダンやブラジルのロナウド、ベッカムなどが在籍し当時のレアルは銀河系軍団と言われていました。
しかし最強とはいえず、攻撃的なポジションの選手が多かったためバランスが悪く、守備面が疎かになり、ライバルのバルセロナに苦杯を舐めることが多かったです。
フィーゴもその一人として、ライバルチームからの移籍ということもあり批判を受けることが多々ありました。
2005年にはイタリアのインテルに移籍し、2009年までプレー。この年に現役を引退しました。
ロビーニョ 2005-2008所属 移籍金約2400万ユーロ(2005年サントス→レアル移籍)
ブラジル代表のフォワードで「ペレ2世」と呼ばれた逸材です。
切れ味鋭いドリブルを武器にしていました。
21歳という若さで入団したことで世代交代が予想されましたが、元10番ルイス・フィーゴの後釜としての荷が重かったのかパフォーマンスにムラがかなりありチームにフィットすることができませんでした。
結局獲得が噂されたクリスティアーノ・ロナウドのトレード要因となっていることに腹を立てて最終的に喧嘩別れのような形でイングランドのマンチェスターシティに2008年移籍をしてしまいます。
その後はイタリアのミラン、ブラジルのサントス、キャリア晩年は中国、トルコでプレーし、2020年にサントスで現役を終えました。
2024年現在は2013年ミラン在籍時に、ナイトクラブで5人の男とともに当時22歳のアルバニア人女性を強姦した罪で、懲役9年を言い渡され、ブラジルの刑務所に収監されることになりました。
今は狭い独房の中で暮らしているといいます。かなり模範的な囚人みたいです。
ウェズレイ・スナイデル 2007-2009所属 移籍金約2700万ユーロ(2007年アヤックス→レアル移籍)
華麗なパスが持ち味で元日本代表の内田篤人選手も「スナイデルのサイドチェンジは気持ちいいくらいいいパス」と評するほどのテクニックを持つオランダ人MF。
オランダの名門アヤックスから2007年にレアル・マドリードに移籍し、ベッカムが着けていた23番を受け継ぎます。
その後ロビーニョがマンCへと去った2年目の2008-2009シーズンから背番号10を託されるも怪我もあり思うような活躍ができず。
ファンニステルローイ、ロッベン、フンテラール、ファンデルファールトなどのオランダ人選手がレアルに集まってきた時期でもありました。
オランダ代表でも10番を着用していたため、めちゃくちゃ10番が似合う選手でしたが、2009年にレアル・マドリードが大量補強をすると追いやられるように放出されてしまいます。
2009年にイタリアのインテルに移籍すると調子を取り戻し、バロンドールの候補にまでなります。
モウリーニョ時代の3冠メンバーとしてインテルでは伝説となっている選手の一人です。
ハメス・ロドリゲス 2014-2020所属 移籍金約7500万ユーロ(2014年ASモナコ→レアル移籍)
2014年のブラジルワールドカップで日本がグループステージの最終戦で対戦し1-4で大敗したコロンビアのエースでした。
ウルグアイ戦ではワールドカップの歴史に残るスーパーゴールを決めるなどして大会得点王になります。
その活躍があり価値が急上昇し大会後レアルマドリードからオファーを受けワールドカップを優勝したドイツ人MFトニ・クロースと共に入団します。
しかし、ハメス選手が一番得意とするトップ下を置かないフォーメーションを採用していたため徐々に出番を失い、2017から2019年まではドイツのバイエルンへレンタル移籍。
その後、2019年にレアル復帰を果たしましたが当時のジダン監督の評価は得られず、放出となり2020年にプレミアリーグのエバートンに完全移籍しました。
現在も現役を続けており、33歳という年齢からピークは過ぎた印象がありましたが、コパアメリカ2024では大活躍し、再評価されています。
ブラジルのサンパウロでプレーしているハメスですが2024年夏に欧州クラブからオファーがあり、移籍するうわさがあります。
ラサナ・ディアラ 2009-2012所属 移籍金約2000万ユーロ(2009年ポーツマス→レアル移籍)
ラサナディアラがレアルに入団した当初、託された背番号は6番でしたが、選手の入れ替わりがあり、スナイデルがインテルに移籍したことで空き番となっていた10番をつけることになってしまいました。
プレースタイルが「マケレレ2世」と言われていて守備が持ち味だったので本人は6番が気に入っていたのですが、ファンからは「なぜ、ディアラが10番なんだ」という批判も多かったです。少し理不尽ですね。
10番は攻撃でゲームを作る選手という意味合いが強く、本来守備の選手がつける背番号ではないので、守備面では素晴らしい選手ですが攻撃で違いを生み出せず批判を浴びていて可哀想な面がありました。
2012年にレアルマドリードを退団し、ロシアのFCアンジ・マハチカラに移籍し、その後はロシア、フランス、UAEのクラブを渡り歩き、2019年にパリサンジェルマンを退団したあと、現役を引退しました。
現在のレアル・マドリード10番はモドリッチ。安定した10番となる
ここまで歴代のワースト背番号10番をつけた選手を紹介してきましたが、2024年現在のレアルの10番は安定したプレーを披露しており、評価が高いです。
その10番は誰なのか?それはクロアチア代表のモドリッチです。
2017年からレアル・マドリードの10番を着用し、今日までずっと10番をつけてきました。
レアル・マドリードという世界最高峰のクラブで7シーズンも10番をつけたのはすごいと思います。
現在38歳のモドリッチは9月には39歳となり、いつレアルを退団してもおかしくはありません。
そうなるとネクスト10番は誰になるのか?これからもスペインの名門の背番号10に注目していきましょう。
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