バレンシアはバルセロナ、レアルに次ぐリーガの名門
プリメーラ・ディビシオン(リーグ) 優勝6回
コパ・デル・レイ 優勝7回
スーペル・コパ・エスパーニャ 優勝1回
UFFAカップ 優勝1回
UFFAスーパーカップ 優勝2回
その他獲得タイトル多数
バレンシアというクラブを皆さんはご存知だろうか?
先日日本代表本田圭佑を冬の移籍市場で獲得しようとしていると報じられたクラブだ。
このクラブはバルセロナやレアルマドリーに比べれば、目立たないものの獲得したタイトル数からわかるようにスペインの名門クラブの1つである。
現在のスペイン代表である、マンチェスターシティのダビド・シルバやマンチェスターユナイテッドのファン・マタもバレンシアに在籍していた。
2000年始めのバレンシア
今からほんの14年前の2001-2002年頃のバレンシアはバルセロナ、レアルマドリーと肩を並べるくらいの強さを誇っていた。
この頃の代表的な選手の一覧である。
パブロ・アイマール
Embed from Getty Images元アルゼンチン代表にして天才的なプレーヤーの1人。バレンシアでは主にトップ下を務め、その魔法の足から放たれるスルーパスで何度も決定機を演出してきた。
あのバルセロナのメッシも尊敬している選手の1人である。今年7月に現役を引退した。
ロベルト・アジャラ
Embed from Getty Imagesアルゼンチン人の小柄なCB。身長は177cmとCBとしては物足りないもののその驚異的なジャンプ力でそれを補った。
2000年から2007年までバレンシアでプレーしていた。
ビセンテ・ロドリゲス
アイマールと共にバレンシアの攻撃の軸を担った、元スペイン代表の攻撃的MF。バレンシアには2000年から2011年まで在籍した。
ウイングとしてはワールドクラスの選手であったが、度重なる怪我に悩まされ、年々出場機会は減少。
先ほど紹介した、ダビド・シルバやファン・マタといった若手が台頭したことで、ベンチが定位置となり、2011年にクラブを退団した。
ルベン・バラハ
元スペイン代表で歴代でも最強といっても過言ではないほどの実力を秘めたボランチであった。そのパス制度と強靭なタックルで、中盤を制圧。
まさに理想的なボランチの1人であったといえる。
2000年~2004年までのバレンシア
上記で紹介したアイマールやビセンテ、アジャラなどの選手の活躍により、2000-2001シーズンにバレンシアはチャンピオンズリーグ決勝までいき、準優勝を成し遂げる。
その翌年の2001-2002シーズンには現在、レアルの監督を務めるラファエル・ベニテスが監督に就任。するとバレンシアは怒涛の勢いでリーグ戦の勝利を積み重ねていく。
そしてその年のプリメーラ・ディビシオンを制した。
2003-2004シーズンも最高の形で終えることになる。首位のレアルがリーグ戦を独走していたが、終盤最後の5試合でまさかの連敗を喫したため、バレンシアがそのシーズンを逆転優勝という形で幕を閉じた。
2005~2010年までのバレンシア
2005年頃からバレンシアはリーグ優勝というタイトルから長年遠ざかることになる。
原因はベテラン選手の怪我が多くなり、若手が中心となってしまったことであろう。
2005-2006年シーズンにはスペインを代表するFWを獲得する。
ダビド・ビジャ
Embed from Getty Imagesレアル・サラゴサにタイトルをもたらしたエルグアッヘと呼ばれたダビド・ビジャを2005年に獲得した。
しかしビジャを獲得するも最終順位を3位で終える。
フェルナンド・モリエンテス
Embed from Getty Images2006年にはリバプールからモリエンテスを獲得するも、ビセンテやバラハのベテラン勢が怪我で満足に試合に出られず、昨シーズンよりも1つ下の4位でリーグ戦を終える。
2007-2008シーズン 10位
2008-2009シーズン 6位
2009-2010シーズン 3位
その後も優勝はなく、また多くの負債を抱えていたため、2010年のワールドカップ後にダビド・ビジャをバルセロナへ、ダビド・シルバをマンチェスターシティにそれぞれ売却し、さらにチーム力は低下してしまった。
本田圭佑は嫌いと監督が発言
バレンシアが来年1月の冬の移籍で本田獲得を真剣に考えていると報じた。
バレンシアが「本田に興味」とスペイン紙が報じる - スペインリーグ : 日刊スポーツACミランに所属する日本代表FW本田圭佑(29)に、スペインの強豪バレンシアが興味を示していると、スペイン紙アスの記事を10日付のイタリア情報サイトのミランニ… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...
さて我らが日本代表のエース本田圭佑を果たしてバレンシアが歓迎するのかどうかについてだが、やはりアジア市場を開拓したい広告塔として獲りたいという側面が強いように思える。
またバレンシアの監督は現在の本田についての印象をこう語っている。
バレンシアのヌーノ・エスピリト・サント監督は、本田がクラブ批判を行ったことを嫌い、クラブにあまり反抗的ではない選手の獲得を望んでいると伝えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151012-00358798-soccerk-socc
先日のミランを本田が批判したことでかなりマイナスなイメージがついてしまったようだ。
監督に嫌われていれば当然、仮に移籍したとたとしても試合には使ってもらえないわけであり、それならどこか別のクラブへと移籍したほうが本田のためといえる。
ただ4-3-3のバレンシアのほうが日本のフォーメーションに近く、中盤もワールドクラスの選手はいないためミランよりはプレーがしやすいだろう。
まだ冬の移籍市場が開くにはまだ時間があるが、本田の身辺は慌ただしく、移籍の噂が絶えない。
どこに移籍するにせよ、本田はミランを去った時点で、不名誉な10番として歴史に名を刻まれることになる。
私的には、10番としての結果を残し、移籍をしてもらいたいが、現状では残留しても干されてベンチ暮らしになる可能性が高い。
せめて冬には自分が活躍できるクラブを選択し、ミランに「本田を放出したのは間違いだった」と言わせるくらいの大活躍をしてほしいと願うばかりだ。
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