元イタリア代表・セリエA(イタリア)ウディネーゼ所属 FWアントニオ・ディ・ナターレ(38歳)
ディ・ナターレって? という人のために
アントニオ・ディ・ナターレは、
セリエA(イタリア)ウディネーゼ所属/元イタリア代表。
現在38歳。愛称は「トト」である。
イタリアでは知らない人のいない選手だが、日本ではピンとこない人も多いだろう。
ポジションはFW。身長170cm/体重73kg。右利き。
Jリーグ・川崎フロンターレ所属の大久保嘉人と同じである。
セリエA:通算208ゴールは歴代6位
はっきり言って、ディ・ナターレはスター選手ではない。
本人も
「俺は、彼らのような“ヌーメロ・ウノ”にはなれないんだ」
※ヌーメロ・ウノ=超一流選手ディナターレがセリエA通算200点。“傍流”の男が達成した偉業の真価。(弓削高志)ウディネーゼの主将であるFWディナターレが、先月下旬の12節キエーボ戦で、セリエA通算200ゴールを達成した。この大記録に到達したのは、過去6人しかいない。通算得点記録歴代1位のピオラを筆頭に、
と語っている。
しかし、数々のすばらしい実績を残している。
なんと言っても、セリエAで通算208ゴールを記録している。
ちなみに、通算200ゴール以上を達成した選手は、過去7人しかいない。
- シルヴィオ・ピオラ(274ゴール/537試合)
- フランチェスコ・トッティ(237ゴール/567試合)
- グンナー・ノルダール(225ゴール/291試合)
- ジュゼッペ・メアッツァ(216ゴール/367試合)
- ジョゼ・アルタフィーニ(216ゴール/459試合)
- アントニオ・ディ・ナターレ(208ゴール)
- ロベルト・バッジョ(205ゴール/452試合)
驚いた方も多いだろう。そう、ディ・ナターレは・・・
ロベルト・バッジョよりも得点を挙げているのだ!!
体格的に恵まれているほうではないにも関わらず、これだけの得点が獲れるのは、
ゴールへの嗅覚に優れ、DFとの駆け引きやポジショニングが秀逸という特徴に由来する。
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=xRB3zo7W-Ig]
プレースタイルが近い選手としては、元イタリア代表フィリッポ・インザーギや
元スペイン代表ラウル・ゴンサレスではないだろうか。
日本人なら、Jリーグ・サンフレッチェ広島所属の佐藤寿人あたりだろう。
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=daF3EIQcHEQ]
佐藤寿人は次のように語っている。
「イタリアが大好きなので応援しているんですが、ディナターレには刺激を受けました。
フィニッシュまでのボールの引き出し方が多彩で、ゴールのバリエーションも豊富」<Jリーガーが見たEURO> 佐藤寿人のストライカー論 「ディナターレに自分を投影した」(飯尾篤史)Jリーグを代表するゴールハンター・佐藤寿人。彼の目には、欧州のストライカーたちはどう写ったのだろう。好きな得点パターン、点取り屋たちへの共感、さらに0トップまで“ゴール前”の争点を深掘りする。
イタリアの大久保嘉人こと ディ・ナターレのキャリア(経歴)
エンポリからウディネーゼへ
イタリアのナポリで生まれ育ったディ・ナターレの子供の頃のアイドルは、
SSCナポリの元アルゼンチン代表ディエゴ・マラドーナだった。
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=An3tOiaIcxM]
ディ・ナターレは、1996-97シーズンにセリエA(イタリア)エンポリで
プロとしてのキャリアをスタートさせたが、初めはなかなか出場機会に恵まれず、
レンタル移籍に出され、いくつかのチームでキャリアを積んだ。
1999-2000シーズンにエンポリに復帰すると、当時セリエBに降格していたチームをセリエA昇格に導いた。
2003-04シーズン、エンポリがセリエBへ降格し、2004年夏からウディネーゼに移籍し、
4位躍進の原動力となり、現在に至る。
個人成績としては、2009-10シーズン・2010-11シーズンには2年連続でセリエAの得点王となっている。
驚くべきは、ビッグクラブでプレーすることなく、地方クラブでこれだけの成績を残していることだ。
イタリア代表
2002年に代表デビューしたが、同じポジションにはアレッサンドロ・デル・ピエロがいた。
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=0vGeaOpW_Lk]
そのため、一時期はイタリア代表に招集されなかったが、2016年FIFAワールドカップ(W杯)ドイツ大会で
イタリア代表を優勝へ導いたマルチェロ・リッピ監督が勇退し、ロベルト・ドナドーニ監督に代わると、
再びイタリア代表へ召集され、2010年W杯南アフリカ大会では、背番号10を背負って出場した。
UEFA欧州選手権(EURO)2012では、グループリーグでスペインから得点を奪ったが、この得点は、
優勝したスペイン 唯一の失点
である。(PK戦以外)
引退は早すぎる?!
ディ・ナターレが引退する理由は?
日本では昨年、50歳となったプロ野球・中日ドラゴンズの山本昌投手の引退が話題となった。
「若返りを推進しているドラゴンズの現状を目の当たりにして、
ボクが残ったらダメだと強く感じ、引退を決めました」山本昌50歳、ついに引退決断の時。「ラジコンはもちろん再開するよ」(田口元義)中日に押し寄せる年波。それが今季、チームの功労者たちの引退、退団という顕著な形となって現れた。
38歳となったディ・ナターレも、引退の理由を次のように語っている。
「若手に出場機会を与えるのが正しいことだろう。ウディネーゼには多くの優れた若手がいる」
http://paninifootballleague.com/worldsoccer?wsid=39498
年齢を重ねると体がかたくなったりして、怪我が増えることも多くなる。しかも、回復は遅くなる。
年齢的な限界は、スポーツ選手の宿命だ。
まだまだやれる!?
現役引退を示唆しているディ・ナターレは、次のようにも語っている。
「自分は38歳だが、プレーし走るのは、今も変わらず楽しいものだね」
http://paninifootballleague.com/worldsoccer?wsid=39498
確かに、今シーズンは思うような結果を残せていないかもしれない。
しかし、39歳にしていまだ現役であるセリエA(イタリア)ASローマの
FWフランチェスコ・トッティのように、日本人でいえば、かつての中山雅史のように、
「ここぞ」というところで投入すれば、得点が期待できる選手ではないだろうか。
アメリカや中東のチームが興味を示しているという情報もある。
まだまだ活躍を見たい偉大な選手である。
Jリーグのチームもどこか、獲得に乗り出してみたらどうだろうか。
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