今シーズンの欧州サッカー ラ・リーガ(スペイン1部)で、
既に4得点(9/27時点)を記録している久保建英。
大黒柱、ダビド・シルバが引退したレアル・ソシエダにおいて、
久保の活躍は開幕前から期待されてはいたものの、
ここまでコンスタントに得点を重ねていく事を誰が予想していただろうか。
先日の代表ウィークでも、際立ったプレーを見せていた彼の活躍について、
サッカー系Youtuberのレオザフットボール氏やサッカージャーナリストの小澤一郎氏、河治良幸氏等がどのように分析しているのかを紹介したい。
レオザ・フットボール(Leo the football)
現在ではサッカー系YouTuberの第一人者とも言えるレオザ・フットボール氏。
歯に衣着せぬ発言が話題となる彼だが、これまでも久保を高く評価していた。
そんな彼が挙げる、久保の絶好調の要因の一つが、
今シーズンから右サイドバックとして久保とコンビを組んでいるアマリ・トラオレの存在との事。
フランス1部リーグのレンヌから移籍してきたトラオレについてレオザ氏は、
これまで久保が右サイドでコンビを組んでいたサイドバックと異なり、
「我を出さず、すごく脇役に徹し、いっぱい走ってくれるし、守備してくれるし、何よりすぐ久保にボールを渡す」
と評価している。
早いタイミングで久保にボールを預ける事で、彼の武器であるドリブルが活き、
尚且つ昨シーズン程ではないにせよ、ポゼッションを志向するソシエダのボール回しのテンポが良くなる事に繋がる。
守備の負担も軽減してくれるトラオレの存在が、久保のゴール量産に繋がっているのかも知れない。
小澤一郎
スペインサッカーに造詣が深い、サッカージャーナリストの小澤一郎氏。
ここ最近はラ・リーガの解説でもお馴染みとなった小澤氏だが、
彼も、今シーズンの久保のプレーを高く評価している有識者の一人である。
ラ・リーガ第5節レアル・マドリー戦、マドリーのホームであるサンティアゴ・ベルナベウで行われたこの一戦での圧巻のプレーを見た後では、
「ラ・リーガの中でもベストの右ウイング」
「自分が活きている間にこういう(レベルの高い)日本人選手を見れると思っていなかった」
と手放しに高い評価をしていた。
小澤氏曰く、
「久保のやることはパターンではなく、相手を見ながら後出しジャンケンが出来る」との事。
つまり、持ち前の技術の高さから常に視線が上がった状態でプレーが出来る久保は、
対峙する相手選手だけではなく、周囲の状況全てを把握した上でプレーを選択できるという事である。
「左足でカットインからのシュート、クロス以外でも縦突破からの右足クロスの精度も相当上がっている」
とも小澤氏は評価しており、
「戦術久保」とさえ言える程に絶対的な存在になった背景には、
チーム状況だけでなく彼自身の進化が大きい。
河治良幸
サッカージャーナリストの河治良幸氏は、9月に行われた日本代表対トルコ代表の親善試合をもとに、久保建英について触れていた。
河治氏は、彼をトップ下に配置して、ある程度プレーに自由を与えたこの日のフォーメーションを、「久保建英王様システム」と評した。
しかし河治氏は、この試合の久保のプレーを評価しながらも、
「今後のチームマネジメントが難しくなってくる」
「久保ありきのチームになってしまう」等の理由から、
あくまでもベースにするのではなく、「凄く強力なオプションの1つ」として久保のトップ下起用を提案した。
2列目のタレントが非常に豊富な日本代表において、
今後、森保一監督がどのように久保を組み込んでいくのかに注目が集まる。
まとめ
レアル・ソシエダでは絶対的な存在として右ウイングのポジションを確立している久保も、
日本代表ではポジションや役割が定まり切れていない印象がある。
堂安律、伊東純也、鎌田大地、南野拓実等、2列目のポジションを争うライバル達も、久保と同様に
今シーズンの開幕からハイパフォーマンスを続けている。
熾烈な競争を勝ち抜き、日本代表をさらなる高みに連れている活躍を
久保建英には大いに期待したい。
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