2023年9月、北海道コンサドーレ札幌に所属している
小野伸二が現役引退を発表した。
彼も44歳となっており、
20代前半くらいまでの若い方は彼の全盛期をみていないのではないだろうか。
40代でも天才と呼ばれた小野伸二がもしかしたらビッグクラブに移籍できていたかもれない話をしていこうと思う。
突然普通にひらめく常人ではわからないすごさ
小野伸二を語るときによく使われる言葉は「天才」という二文字である。
だが彼がなぜ天才なのかはわかるひとは、
同じ天才だけなのではないだろうか。
ましてや私のようなサッカーをしたことがない人間には一生理解できないだろう。
小野伸二がナンバーという雑誌で語った言葉に
「突然、ひらめくんですよ。それまで一度もやったことがないことを。その場で瞬間的にひらめいたプレーを試みるほうがはるかに多い。」
というのがある。
なんだ、突然ひらめくって笑
そんな選手、世界を見渡してもいないんじゃないか。
しかもそれをピッチ上でしてしまうのだからおそろしい。
練習中から映像が出ているのが唯一無二の天才小野伸二
パスやトラップは小野伸二の芸術的センスがよくわかる、プレーである。
彼は練習中にみえない敵がみえており、
「実際にはいないんですけど、そこに「いる」ようにみえている。何しろ、パスを送る先にも敵がみえていたので。なぜ、そんなものが見えるようになったのか・・・自分でもわからない」
と雑誌ナンバーで語っている。
いや、本人も困惑しているじゃないか。すごすぎる、これが唯一無二の天才というものなのだろうか。
18歳で小野伸二をフランスワールドカップのメンバーに選んだ岡田監督の納得できる理由
1998年日本が初めてワールドカップに出たフランス大会。
三浦知良ことカズが落選したことが今でも衝撃エピソードとして記憶に残っている人も多いが、
それと同じくらい衝撃だったのが当時18歳だった小野伸二が選出されたことだ。
実績ある北澤豪やカズを外し、18歳のワンダーボーイを抜擢した当時の日本代表監督である岡田さん。
その理由はこうだ。
「相手が海外のチームだと、小野のワンタッチプレーは有効な武器になる」
今思うとこれには納得できる。
当時この理由を理解できる日本人サポーターはほとんどいなかったと思うが
海外のリーグの試合がネットで誰でも視聴できる令和の時代では多くのサポーターが理解できるだろう。
また現在プレーしている日本人選手は当たり前のようにワンタッチでプレーする。
小野伸二は海外の経験が当時なかったのにそれを10代で普通にできていたのだから衝撃だ。
ただ4年後に日本でワールドカップを開催することが決まっていたので経験値を若い小野伸二に積ませたかったのも理由の1つではあるだろう。
タラレバを語っても仕方ないが天才小野伸二のビッグクラブ移籍はあり得た
サッカー界にタラレバは付きものであり、語っても仕方ないが、
間違いなく、10代で天才と呼ばれた小野伸二はビッグクラブに移籍してもおかしくなかった。
特にオランダのフェイエノールト時代の小野伸二の実績をみれば誰でもそう感じるだろう。
小野伸二のフェイエノールト時代についてはこちらの記事をご覧ください。
フェイエノールトのレジェンドであるビレム・ファンハネヘムが小野伸二の移籍についてこう語る。
「ロマーリオ(ブラジル)がPSVからバルセロナへ、ファン・ペルシー(オランダ)がフェイエノールトからアーセナルへ、イブラヒモビッチ(スウェーデン)がアヤックスからユベントスへ移籍したように、シンジもオランダからステップアップできたはず。」
彼が例にだした選手はみなビッグクラブに移籍し、活躍をはたした名選手たちばかりだ。
小野伸二も同じクオリティがあったということになる。
小野伸二がビッグクラブに移籍できなかったのは、
フェイエノールト時代の日本代表遠征が影響しているとされている。
日本代表での試合が小野伸二のコンディションを狂わせたことが原因だ。
あのとき、もし小野伸二が日本代表招集を断っていたら、違う結果になっていていたかもしれない。
それこそ、レアル・マドリーで活躍する小野伸二がみれたとしても不思議ではない。
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