史上初のCL連覇を成し遂げるなど数々の成功を収めてきたレアル・マドリード。
そのチームを引っ張ってきたカピタン、セルヒオ・ラモスやエース、
クリスティアーノ・ロナウドも32歳、33歳(セルヒオ・ラモスは今月の30日に誕生日を迎える)と共に
キャリアの終盤に差し掛かっているのは確かなことだ。
そして、彼らの後釜となるような有望な若手選手を昨夏獲得したので、今回はその選手を紹介していこう。
1 テオ・エルナンデス(フランス/20歳)
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昨シーズンはアラベスへとレンタルされていた(レンタル元はアトレティコ・マドリード)豪快な期待のレフティーDFだ。
マルセロの後継者として約3000万€で白い巨人へとやってきた。
首都マドリードを本拠地とするレアルとアトレティコの間では「紳士協定」が結ばれ、
両クラブ間での移籍は認められないはずだった。しかし、今回の移籍ではそれが破られた。
スピード、パワー、強さ、素晴らしいテクニックを兼ね備えるテオ・エルナンデスだが
数年後はマルセロの後継者になることができるのだろうか。
2 へスス・バジェホ(スペイン/21歳)
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昨シーズンはドイツのフランクフルトへと武者修行に出ていたスペインU-21代表のキャプテンだ。
昨シーズン限りで退団したぺぺの後継者として期待され、背番号もぺぺが着けていた3番を背負うことになった。
ポジションは言うまでもなくCBだ。
しかし、今のレアル・マドリードにはセルヒオ・ラモスとヴァランという優秀なCBに加え、
DFのポジションならどこでも難なくこなすナチョという優秀なサブもいる。
バジェホは優秀な彼らを抑えてレギュラーの座を勝ち取ることはできるのだろうか。
3 マルコス・ジョレンテ(スペイン/23歳)
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昨シーズンはアラベスへとレンタルされ、テオともチームメイトだったマルコス・ジョレンテ。
ピボーテの位置でプレーし類まれなる守備センスでリーグトップのタックル成功数88回を記録し、
昇格1年目のアラベスをリーグ9位、コパ・デル・レイ準優勝へと導いた。
レアル・マドリードにはカゼミロという不動のピボーテがいる。
ジョレンテ自身もそれを理解しており、
「僕はプレーするために戻ってきたわけじゃない。経験を積むために戻ってきたんだ」と発言している。
しかし人1倍努力をしているジョレンテ。
虎視眈眈とカゼミロという不動のレギュラーの座を狙っているだろう。
4 ダニ・セバージョス(スペイン/21歳)
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U-21欧州選手権でスペイン代表を準優勝に導き、
大会最優秀選手という肩書きを下げて約1650万€でレアル・ベティスからやってきた。
ライバルチームであるバルセロナとの争奪戦を制してレアルが獲得した選手である。。
ベティスは昨シーズン15位と順位は振るわなかったものの、
その中でセバージョス1人異彩を放っていた。
また、10番を背負っての昨シーズンは課題とされていた精神面も成熟され、
選手としても着実に成長し、ドリブルやパス精度も優れている。
中盤の層が厚いレアル・マドリードだが、
そのチームでもポジションを掴み取ることができる器であることに間違いはない。
5 ボルハ・マジョラル(スペイン/20歳)
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昨シーズン限りで退団したモラタ、マリアーノの代わりとしてやってきたFWがボルハ・マジョラルだ。
マジョラルはヴォルフスブルクにレンタルに出されておりシーズン前に復帰した。
昨シーズンまでならベンゼマと交代でモラタやマリアーノといった控えFWが出てきたが、
今シーズンはベンゼマに替わってマジョラルという場面があまり多く見られない。
それは、指揮官であるジネディーヌ・ジダンからあまり信用を得られていないということにもなってしまう。
しかし、周りを使うのが上手く、ゴール前では必ず点の取れるポジションにいるという点においてはあのラウールを彷彿させてくる。
それに加え、ベンゼマの囮の動きやポストプレーを身につけると
数年後には世界トップクラスのセンターフォワードに成長していてもおかしくはない。
最近では大型補強をせず若手に投資するレアル。将来が楽しみ
近年、大型補強をせず若手に投資をしているレアル・マドリード。
これはつまり、チームの未来を見据えているということにもなる。
そして、その未来を担う選手を今回紹介したわけだが、どの選手も将来が楽しみでしかない。
世界トップクラスのタレントを擁するレアル・マドリードというチームで彼らのような若手選手は
先輩のプレーを見て学び、今後どのように成長していくか目が離せない。
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