本田圭佑が退団した後のCSKAモスクワの成績
本田圭佑がCSKAモスクワに移籍したのは2010年の冬であり、
そこから2013-2014シーズンの冬まで在籍していた。
ミランに移籍したのは本田が27才のときで、移籍するには年齢的に絶好のタイミングだったといえる。
そこで皇帝として君臨していた本田が抜けたCSKAのその後の成績を振り返ってみようと思う。
- 2013-2014 ロシアプレミアリーグ優勝
- 2014-2015 ロシアプレミアリーグ2位
- 2015-2016 ロシアプレミアリーグ優勝
国内カップ戦の獲得はなかったものの国内リーグでは無敵の強さを誇っていることがわかる。
さらにロシアでも当然チャンピオンズリーグ出場権が与えられており、CSKAは本田が抜けた以降の
シーズン全てに出場している。
結果はグループリーグ敗退だがこの大会に毎年出場していることはすごいことであり、
あのレスターのヴァーディが今シーズンレスターに残ったのも慣れたチームで
チャンピオンズリーグに出られるのが理由となったほどであることから
いかに選手にとって重要な大会かがわかると思う。
本田圭佑が入団した以降のACミランの成績
本田が抜けたあとも申し分ない成績であるCSKAだったが対して本田が入った以降のミランの成績はどうだったのだろうか。
それをみてみようと思う。
- 2013-2014 8位
- 2014-2015 10位
- 2015-2016 7位
みてわかる通り、今はミランの低迷期にあたる。
10番をつけた本田の目標はセリエAで優勝することだがこの成績ではその道ははるかに遠いだろう。
さらに皮肉にも本田がほとんど出場していない今季のリーグ戦では
このままいけばチャンピオンズリーグ出場圏内くらいはいけそうな感じなのである。
本田が加入した2013-2014シーズンはチャンピオンズリーグに出場したが
それ以降、ミランはヨーロッパリーグにも出場しておらず、本田は大事な時期にヨーロッパのトップレベルのクラブが集う
大会に出られなかったのだ。
今夏中国クラブに移籍しビッグクラブに所属したことのないブラジルのフッキはなぜかブラジル代表に呼ばれている
中国クラブへと今夏ロシアのゼニトから移籍したブラジル代表のFWフッキ。
かつてJリーグのクラブでもプレーしたことあるこの選手は2014ブラジルワールドカップや2016コパアメリカなどの
各主要大会のブラジル代表メンバーに選出されている。
キャリアは本田圭佑よりも低く、ビッグクラブに所属したことはない。
ヨーロッパ4大リーグはブンデス、プレミア、セリエA、リーガと言われているが
フッキが挑戦したリーグはポルトガル、ロシアと強豪リーグではない。
にも関わらず、選手層の薄い日本代表ならまだしもタレント集団であるブラジル代表に呼ばれているのは
所属クラブで評価されたのではなく、実力で呼ばれたということだ。
ロシアリーグはたしかに4大リーグに比べれば、レベルが低いリーグである。しかし本田のようにビッグクラブに移籍しても
ベンチが定位置でいるよりは、ロシアリーグで試合に出続けるほうがその選手にとっては成長になるのではないだろうか。
でなければフッキがこれだけ代表に呼ばれていることはないと思う。
本田圭佑がミランを退団し中国に移籍することは正しい選択?
今冬にも出場機会がかなり少ない本田は移籍するのではと報道されている。
その移籍先の候補はプレミアリーグの中堅クラブではなく、ロシアよりもレベルが低い
アジアの中国スーパーリーグのクラブだ。
もしこのまま本田が中国に移籍すればおそらく、もう二度とヨーロッパのトップレベルのクラブに移籍することはできなくなるだろう。
個人的には移籍することは正しい選択ではないと思う。
2018年ロシアワールドカップに本田が出場したいのであれば、少なくてもヨーロッパのどこかのクラブでプレーをするべきである。
可能であれば古巣のCSKAやロシアのどこかのクラブに移籍するのも悪くない。
ロシアの環境に今のうちに慣れておけば、ワールドカップのときに本田はホームのような雰囲気のなかで試合をやれるからだ。
ロシアの観客をも味方につけることが仮にできれば、日本にとってはプラスになる。
もう一度、ロシアでプレーしてもらうことが僕個人の望みではある。
ただロシアのクラブが今の若くない本田を欲しがればの話ではあるが・・・
あとミランの移籍は本田にとって正しい選択ではなかったと僕はいいたい。
cskaに残るか、4大リーグのなかの中堅クラブにいくべきだったと考える。
ミランの本田をヨーロッパのクラブが欲しがらない理由
あれだけ移籍した後に監督が代わり、経営している会長が迷走しているようなクラブではいくら能力が高くても
活躍することは困難を極める。
それか1シーズンで退団し、ミランを離れるべきだったとも思う。
本田はミランに長く居過ぎた。これは間違いないだろう。
本田の獲得に手を上げるクラブは今のところ少ない。理由は
- 年俸が高い
- 年齢も30才だから即戦力としてみた場合数字で示してない
- 外人枠が1つ減る
のようなことである。
ただ本田を獲得するメリットしてはミランのようにこれからアジアのマーケットを開拓しようとするなら
広告塔として利用価値はある。
実際、タイやカンボジアなどサッカー新興国では本田は非常に人気が高い。
ユニフォーム代で稼ぐという点だけでいけば本田は多大な利益をチームにもたらしくれる可能性がある。
本田がミランに移籍して得たもの、それはディフェンス力
だが本田がミランに移籍したことは批判ばかりではない。FW受難と言われるカルチョ(セリエ)で長くプレーしたことで
本田のディフェンス能力は格段に向上したといえる。
彼は今、FWとしてのプレーを強く望んでいるが、ボランチとしての能力を開花させたともいっていい。
あとは球離れを良くするだけである。
そんな本田が来シーズンどこのクラブに移籍するのか、引き続き注目していきたいと思う。
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