2026年プレーオフW杯予選敗退のイタリア。32カ国から48カ国に増えても出場できず
2017年11月14日、サッカー界に衝撃が走った。
2006年ドイツW杯の優勝国でもあるイタリア代表が60年ぶりにW杯本戦出場を逃した日である。
あれから時は流れ2026年ワールドカップ欧州予選プレーオフでボスニアヘルツェゴビナとイタリアが決勝で激突した。
この試合の結果はまさかのイタリアがPK戦で敗退。
イタリアがFWモイーズ・キーンのゴールで先制点を入れたものの前半でDFパストーニがレッドカードで退場となってしまったため、さすがのイタリアも10人で1点を守り切ることはできなかった。
しかし誰が予想しただろうか?
まさかイタリアが3大会連続でワールドカップを逃すことになるとは。
そして2017年から変わってないのはイタリア代表が改善に着手すべき問題点である。
それは世代交代。
正確には2006年のメンバーと同じクオリティの才能ある選手への世代交代である。
ただ若い選手で代表を構成してもワールドカップ予選では勝てなくなっている時代。
しかも忘れてはならないのが今回出場枠が32カ国から48カ国へと16チームも増加しているということだ。
出場条件は緩くなっているはずなのにサッカーイタリア代表は出場できない、その事実が示すのはイタリアがヨーロッパの中で強豪国ではなくなってしまったということになるのではないだろうか。
イタリアがなぜこのような醜態をさらすほどに弱くなってしまったのか?私独自の見解でここからその理由について解説していこうと思う。
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サッカーイタリア代表が弱くなってしまった理由はストライカー不在とセリエAの外国籍選手の台頭
イタリアにはセリエAという世界の4大リーグに数えられる伝統ある素晴らしいサッカープロリーグが存在する。
しかしそのイタリアのプロリーグのあることが原因でイタリアの代表チームは年々弱くなってしまっているのだ。
弱くなってしまっている理由の1つがセリエAで得点を量産している外国籍選手の存在である。
セリエAで10年以上プレーし、得点を量産してきたチーロ・インモービレというイタリア人ストライカーがフランスのパリFCに去った今、
ラウタロ・マルティネス、ラスムス・ホイルンド、ニコラス・パス、ケナン・ユルディズ、キーナン・デイビス、ラファエル・レオン、マルクス・テュラムなどの
20代の若い選手たちが現在のセリエAで得点を量産している。
それに必死についていっているのが現イタリア代表でフィオレンティーナに所属するモイーズ・キーンだろう。
Embed from Getty Imagesキーンもすでに26歳。今は20代後半で若いが
4年後は30歳のベテランになっているため、次回のワールドカップに出られるかはわからない。
キーンとイタリア代表でポジションを争うような選手がいるわけでもないイタリアサッカー代表。
現在イタリア人ストライカーは絶滅寸前といえる。
それはセリエAのクラブの多くが外国籍選手をトップのポジションに置いているからであり、10代の若い選手になかなか出場のチャンスが巡ってこないことも原因の1つだろう。
ブンデスリーガのクラブのように若い10代の選手を積極的に起用することは後々に代表を強化することにもつながる。
バロテッリは、新進気鋭の才能を起用する際の「躊躇」の時代を終わらせるよう求め、解決策は、従来の「成熟」を待つことなく、若手にトップリーグで絶対的な信頼を与えることにあると強調した。
https://www.goal.com/jp/
元イタリア代表FWバロテッリも私と同じような意見を言っている。若手が自ら成熟を待っていたのでは遅い。
セリエAという自国のリーグでイタリア人選手を育てていかなければイタリア代表の明日は暗闇のままだろう。
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監督がガットゥーゾでもスパレッティでもマンチーニでも同じ
多くのサッカーファンが考えることがある。
それは今のイタリア代表の監督がガットゥーゾではなく、○○だったらワールドカップにいけたのでは?と。
Embed from Getty Imagesたしかに監督の力量やカリスマ性が低いなどはイタリアが弱くなってしまった理由の1つかもしれない。
しかしそれがイタリアが弱くなった決定的理由ではないと私は思う。
個のタレントがそろっているブラジル代表が弱くなったのと今のイタリア代表が弱くなった理由は異なるからだ。
それはスパレッティでもマンチーニでも同じようにワールドカップ出場ができなかったわけだから誰でも同じ結果になるとは思う。
たしかにペップグアルディオラやモウリーニョ、アンチェロッティなど主要大会で結果を残し続けている監督ならもしかしたらはあるかもしれない。
しかしアンチェロッティはいいとして現実的にイタリア代表の監督を違う国籍のヨーロッパ人が担うのはないだろう。
仮にプレーする選手の求める基準値が異常に高いとされているペップが監督になったらどうなるか?
今のイタリア代表にはハーランドやベルナルド・シウバのような選手がいないので、まだA代表でプレーしていない別の国籍の選手をイタリア人にする必要がある。
イタリア代表でプレーするキーンやバロテッリなどは元々アフリカにルーツがある選手だったので、それは別に問題ではないかもしれないが。
次期監督の人選について、バロテッリは戦術を超えた基準を提示した。イタリアには技術的な能力は不足していないが、ロッカールーム内で真の結束を生み出せる「人間的なカリスマ性」を備えた監督が必要だと考えている。
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元イタリア代表FWバロテッリは代表監督に必要な要素を人間的なカリスマ性としている。私もこれについて同意見だ。
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バルセロナやレアルマドリードにイタリア人ストライカーがスタメンにいる時代になれば監督が誰でもイタリアはワールドカップに出場できる
今回イタリアがワールドカップ予選POを敗退したことでいろいろな専門家から弱くなった理由についての意見が出ているが、
極論を言ってしまえば
レアルマドリードやバルセロナみたいなCLのトーナメントに毎回上がってくるクラブに
イタリア人ストライカーが1人でもスタメンにいればイタリアは強くなるのである。
おそらくそうなっていればワールドカップにイタリアが出場できないということはなくなるだろう。
かつて世界一をとったイタリアには素晴らしいDFもいたが、なによりすごかったのは前線である。
2006年のワールドカップ優勝メンバーにはデルピエロ、インザーギ、トッティ、トーニという素晴らしい攻撃陣がいた。
Embed from Getty Imagesしかも2006年当時といえばまだセリエAがチャンピオンズリーグよりもレベルが高く、世界最強リーグとギリギリ言われていた時代だ。
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そのリーグで得点を量産している選手が集まっていたのであればそれは強いのは当たり前である。
だからこそジダン擁するフランスを2006年ワールドカップ決勝で撃破し優勝ができたのだろう。
2017年にイタリアが予選敗退したことについての記事で、世代交代すべき若手選手の一人としてアンドレア・ベロッティを紹介したが、
2016年の代表デビュー以降、44試合で彼がイタリア代表で決めたゴールはたったの12得点だった。
比較するのはどうかと思うが、イタリア代表のワールドカップにおける最後の得点者となっているスーパーマリオことバロテッリはベロッティよりも出場試合数が少ないにも限らず、36試合で14ゴールを決めている。
Embed from Getty Images当時世界一のGKとして君臨していたノイアーからバロテッリが決めた伝説のEURO2012ドイツ戦ゴールがもはや懐かしいと言われるくらい時は過ぎてしまった。バロテッリ以上のストライカーがイタリア人からでていないのは何とも悲しいことだ。
ベロッティには期待を大きく裏切られた気持ちであり、当時の自分にも見る目がなかったともいえる。
とても恥ずかしいが2017年にブログで書いた文章を備忘録のために掲載しておくこととする。
【2017年に紹介した記事の文章】
【CF】アンドレア・ベロッティ(トリノ所属)
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「久々に表れた本格派のCF。大柄ではないが、当たり負けしないパワーを持っており、クロスに対するポジショニングが上手い。運動量とスピードも兼ね備えており、前線からのハードワークができる献身性もイタリア代表のCFとしては珍しく、大きな魅力である。
ゴール後に見せるとさかパフォーマンスは幼少時の思い出からまさに雄鶏のとさかを表しているそうで、ベロッティ自身も『ガッロ(雄鶏)』という愛称で呼ばれているのは有名な話。
W杯予選では思うような活躍ができず苦杯を舐めたが、今後のイタリア代表に必要不可欠な存在である。」
アンドレア・ベロッティはイタリアを背負うストライカーとしては成長できなかった。
まだそれでも32歳、イングランド代表のハリーケインと同じ年である。
ベロッティの選手キャリアが違っていたなら、もしプレミアリーグで活躍していたならハリーケインと肩を並べるほどのストライカーになっていたのかもしれない。
Embed from Getty Images48カ国に枠が拡大したのにW杯欧州予選POでイタリアが敗退するほど弱くなった決定的理由は、イタリア国内でハリーケインのようなワールドクラスのストライカーが育ってない、ただそれだけなのだ。

バレッラ、ディマルコ、パストーニ、ドンナルンマの4選手は2024-2025CL決勝で出場していたイタリア人選手。FW以外はかなり充実しているんじゃないかな
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