関東女子フットサルリーグに所属する女子フットサルチームアニージャから
フットウォールに記事掲載依頼がきたのでチームの選手のインタビュー記事を掲載しています。
前回は、2度チームを離れ、そして戻ってきたベテラン選手の立場から、これまでのアニージャの歴史について探ってきた。
今回は、昨シーズンから新加入選手として活躍する松木さんのお話しから、チームの現状と未来について伺っていきたい。
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チームのSNSから、入団へ

何故アニージャに入団したのかってところを聞かせて頂いてもいいですか?

慶應の後輩のゆいながアニージャに所属していたので、ずっとアニージャの存在自体は知っていたんですけど、2月ごろアニージャがセミプロを導入したみたいなのをFacebookで見たんですよ。

なるほど。

フットサル自体興味はあったし、大学サッカーを引退した後何か物足りなさを感じてました。Facebookをきっかけに、実際に練習参加してみて、小野さんの下でやりたいなっていうのと横浜だと仕事とも両立できるかなっていうのでアニージャに決めました。

そうなんですね。昨シーズンだと、結構地道に代表の新井が声をかけていった選手で入った方も多いので、自己応募で来たのは広報としては嬉しいですね(笑)
-昨シーズンから経営体制が変わり、SNSから選手を獲得する流れができている。これからの経営戦略として、こういった広報に力を入れていくのは賢い方法なのかもしれない。
副業アスリート

うちで1年目を過ごされたと思うんですけど、チームのビジョンとして、
アスリートも副業だみたいなところがあると思います。
新卒で働きだして、プラス、フットサルも初めてというダブルで新しいことを始めるというのは、どうでしたか。

仕事の忙しい繁忙期とかだと平日の練習に行けないこともあり、コンディションの維持が難しくて、苦労をしましたね。

仕事中はスパっと忘れているのか、早く練習行きてーなってなっているのか、どうなんですか?

仕事の時はそんなに考えないですけど、何曜日練習ですっていうのは職場に伝えてあってすごい皆さん理解してくれてます。今日は練習あるので何時までには帰りますとは言いつつ仕事しています。(職場の理解があってのことですが笑)残業しないといけない時はしています。

仕事との兼ね合いは難しいですよね。

そこが1番1年で苦労したとこですかね。

お仕事では、どういう業務をやられているんですか?

会社の経理を担当していて、予算編成を通じた事業の業績管理等を行なっています。

経営企画みたいな感じですか?

そんな感じですね。あとは、決算業務とかですね。

じゃあ、締めの時とかは結構忙しいんですね。クオーター(四半期決算)とか。

そうなんですよね(笑)

何人くらいいるんですか?その経理担当というか部署は。

同じ事業部門の経理は15名くらいです。

そういう忙しい時期だと皆さんでちょっとずつ残業してっていうか。

はい。

結構職場からの理解があるというか、そんな感じなんですか?

はい。すごい理解もあるし、応援もしてくれています。本当にありがたいです。

そういう選手というか、そういう人がいるわけではないですもんね。実際に。

会社のアスリートクラブに所属している社員は、練習のある日は半日勤務くらいなので、いないんじゃないですかね。こういう人って(笑)

結構な特別待遇っていうか。

そんなことはないですけど(笑)

時短でやっているわけではないですもんね。

はい。

最初やっぱり体力面はしんどかったですか?練習に向かう、次の日仕事するっていう。

朝早くて夜遅いので、結構大変でしたね。

相当好きじゃないと出来ないですよね。

でも、練習終わる時間は遅いですけど、練習やった方が気持ちもリフレッシュできるし、明日も頑張ろうってなるので、いい循環なのかなとは思います。

なるほど。今、火木ですよね?

はい、火木です。水曜が1ヶ月に1回くらい自主練がある感じで、リーグ戦が始まるとzoomでミーティングがあります。

結構フットサルがあることで、仕事も頑張れているというようなところですかね。

朝早くて夜遅いので、結構大変でしたね。

結構フットサルがあることで、仕事も頑張れているというようなところですかね。

はい。
繋がるアニージャの輪

慶應義塾大学の後輩である、華乃選手が入ったことは結構嬉しいんじゃないですか?心強いというか。

心強いですね。だいぶ。

華乃選手を誘ったんですか?松木さんが。

いや、誘ったわけではない気がする、、。華乃からLINEが来たんですよ、たしか(笑)アニージャってどんな感じですか?ってLINEが来て(笑)雰囲気いいし、すごくいいチームだよって言って、今選手募集しているから、練習来なよって言って、、。

それで入ったと。結構すんなり入ってますもんね(笑)1番早かったですもんね(笑)

他のチーム悩んでのかは知らないですけど、悩んでなさそうな感じですね(笑)

悩んでなさそうですよね(笑)早すぎて(笑)一緒の試合に出るとか感動的ですね。

そうですね。まさかまた同じチームでプレーするとは思っていなかったので。

慶應からアニージャっていうのが続くんですかね、今後も。

次の代3人しかいないんですよ(笑)

あ、そうなんですね。

人数いなくて、みんな就職ですね多分。勤務地がどこになるか次第ですかね。

なるほど。比較的定時で終わるような仕事で神奈川行きやすいところ。

そしたらありえますね(笑)

なるほど(笑)慶應の流れもいい感じで繋いでいけると、アニージャにとってもプラスになるかもしれないですね。ありがとうございます。
副業アスリート。社会人になるときに、これまで続けてきたことを諦める人は多い。
競技を続けていく道を選ぶと、仕事の環境がままならないのが女子スポーツ界の現実。
諦めへの挑戦
アニージャは、仕事も、好きなこと(フットサル)も諦めない。
そんなビジョンを体現してくれるのが、1年目の松木さんであり、
このチームの選手達なのだと話しを聞いていて感じた。
今シーズン、松木さんの背中を見つめてきた新たな選手の加入が、
これからのアニージャに流れを引き寄せるに違いない。
更に高みへ

そしたら、最後の質問にいきたいんですけど、今後の人生の展望ですね。フットサルに転向されて、どういう風にしていきたいなというのは出てきているんですかね?どうでしょう。

仕事はできるだけ続けたいですね。
フットサルはいつまでやるか分からないですけど、日本リーグでもママさんでやっている人とか去年もなつさんもあの年までやっていたりとか。身体面でも精神面でも本当にすごいなと思いましたし、フットサルの可能性は無限大だなと感じています。私も上を目指しながら、できるところまではフットサルをやり続けたいです。

なるほど。結婚してもやってたらいいなっていう感じですかね。

できるか分からないですけど(笑)

そんなことないですよ(笑)
実際その日本リーグへの憧れとか、フットサルでの日本代表とかへの挑戦みたいなことはは考えられているんですか?

そうですね。やるからには上を目指してやりたいなっていうところと、結構身近で日本代表に入ったりする人とかもいるので。可能性がある以上は目指したいなと思っています。

いいですね。目指していきましょう。
ここでは、何もあきらめなくて良い。
それは、自分自身の限界に挑戦できる環境であるということ。
仕事を全力でやりながら、日本リーグを目指す、日本代表を目指す。
「アニージャ」でなら、それができる。
これまでの歴史に感謝し、ここから新たな歴史を作っていくアニージャの未来を、隣で見つめ続けたい。
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