Fリーグディビジョン2トルエーラ柏のゴレイロ山口友輔選手にインタビュー
当サイトで3人目となる取材記事のお相手は
現役フットサル選手の山口友輔選手となりました。
取材する機会を作ってくれた
フットニンジャの代表押田さんに感謝を述べたいと思います。
フットサルはやったことはあるものの
サッカーほど観戦している頻度が高いわけではないので
記事としてのクオリティーはそこまで高くないかもしれませんが
是非最後までみていってほしいと思います。
naoki:今日はFリーグディビジョン2トルエーラ柏に所属するゴレイロ山口友輔選手にボランチについてききたいと思います。それでは山口選手、よろしくお願いします。
Yusuke Yamaguchi:はい、よろしくお願いします。
naoki:サッカーとフットサル似ているようで違うスポーツなんですよね?
Yusuke Yamaguchi:はい、全然違いますね
naoki:プロリーグも室内で行うんでしたっけ?
Yusuke Yamaguchi:体育館で行いますね
naoki:フットサルにもボランチというポジションってあるんですよね?
Yusuke Yamaguchi:中盤とサイド FW ディフェンスというのが大きくわけてありますね
naoki:フットサルでもボランチって言い方をするんですか?
Yusuke Yamaguchi:戦術によって異なりますがピヴォ(Pivo)とよばれるFWを1枚おいて後ろ三枚でボールを回したりとか間に入ってきた動きをするのがボランチですね。また後ろ4枚で回す戦術とかだと間に顔をだすってのがボランチに似ているのでそういう表現をする方もいらっしゃいます。
naoki:ボランチという言い方は間違いではないということでしょうか?
Yusuke Yamaguchi:基本的にポジションをいうのであればアラ(ALA)といいます
naoki:アラ、なるほどその辺はサッカーとは違う表記なんですね。ボランチという日本で一般的に通っているのがチームのバランスをとる舵取り役ですがフットサルのアラはそういう役割なんですか?
Yusuke Yamaguchi:フットサルでいうアラっていうのがサイドに位置する場面が多くてサッカーみたくディフェンスの選手は攻撃に参加しないとか
中盤の選手は中間ポジションでバランスをとるだけっていうのは基本ありません。フットサルの場合だと4人で攻めて4人で守るっていうのがセオリーで、バスケットみたく展開もテンポも速いので全員攻撃、全員守備みたいなかたちが主なものになっています。
ボールを回すっていう部分においては例えば相手陣地にはいったとき1人が後ろにいて残り前3人で回しながら後ろの1人がバランスをとり、さばいていくっていうのはチームの戦術によってはあるんですよ。
一人の選手が上がっていってシュートを打ったりとか流れの中で展開したりとかチームによって戦術は異なりますが、全員がボールに絡んでゴールを奪っていくっていうのがフットサルのスタイルなのでそういう部分においてはサッカーとは違いますね。
naoki:サッカーだと360度ボランチの選手はみなければいけないんですけどフットサルの場合はサイドに
にいくからサッカーよりかは視野は狭くなるということでしょうか?
Yusuke Yamaguchi:サッカーだとフィールドが広いから寄せてくるスピードとかもフットサルに比べて緩いので、ある程度余裕があってうけれるし、ドリブルでボールを運べたりってのはありますよね。
事前にパスコースが1個、2個くらいあと自分のドリブルっていう選択肢をもってればある程度は通用するのかなって思う。フットサルの場合だとコートが狭い分プレッシャーも早くてドリブルするコースであったりスペースっていうのも限られてきますから、ボールを受ける前に予備動作、残りの3選手のパスコースとかディフェンスがどういう寄せ方をしているのかとかボールの動かし方1つでスペースができてそこにドリブルができてというのがかぎになってくるかなと
naoki:サッカーだと例えばスコア上相手より2点リードしていて後半残り15分くらいの時間帯では
ボランチに求められるのがチームを落ち着かせるということになると思うのですがフットサルでも似たような状況のときにこのような働きがここのポジションでは求められるのでしょうか?
Yusuke Yamaguchi:そうですね。時間帯によってボランチの選手がっていうよりかは4人で自分の陣地ではなく、相手の陣地にボールをもっていき、自分のゴールから遠ざけるかつ相手コートに入ったときにマイボールで回したりキープをしたりとかはあります。
ただ相手に背をむけてキープではなくボールを回しながらキープをし、その時間をどう有効活用するか、試合の残り時間を減らすことができるかが重要です。サッカーと違いボールが外にでてもフットサルの場合はタイムが進まず、カウントが止まってしまうのでいかにインプレー中にボールをキープするかなんです。ぼくはキーパーなのでわざと相手陣地に浮かして高いボールを蹴ったりとかして時間を稼いでいます。
キーパーのゴールスローにするのではなくわざとコーナーキックに近い位置で蹴って相手のキックインにさせて自分たちのラインをあげて相手陣地でプレーをさせています。
naoki:その場合はフィールドプレーヤーの選手が山口選手に指示をだすのではなく、山口選手の判断でそのプレーをするということなのでしょうか?
Yusuke Yamaguchi:基本的に後ろの選手が前の選手に指示をだします。あとは監督の指示もあったりしますよ。プレスにいけとか引いて守ってカウンターにいけとかですね。
この状況だと相手の心理からすれば3点とらなければ勝てないってことで前がかりになってくるケースが多いのでそこをどうかいくぐって追加点を奪うかっていうのが考えなければいけない点だと思います。
ですのでいかに相手の状況をみて冷静に判断してプレーできるか冷静さが必要ですね。試合中コートの中で一番冷静に判断ができるのがキーパーですし僕らがいちばん後ろから全体がみえるので判断の声とかは試合中だしますよ。
naoki:監督の指示をキーパーの選手が先に聞いて他の味方選手に伝えると?
Yusuke Yamaguchi:そうですね、あとはバスケみたいに交代も激しいってことで最初にプレーしていた4人が代わってベンチに退いたときに監督の指示をうけて再度交代でその4人がコートに入ってくるというのもあるんですよ。その場合その4人からキーパーであるぼくに指示が伝わるっていうケースもあります。
naoki:キーパー以外のポジションの選手は試合終了までに全員交代する可能性がある?
Yusuke Yamaguchi:サッカーと違って交代もフィールドプレーヤーは自由ですしキーパーもセットプレーとかPKサッカーにはない第2PK(10メートルラインのところから蹴る)があるんですけど、そういったときのPK専門のキーパーに代わったりしますね。
naoki:逆にいうと代わらない試合もあるということか。サッカーとは違う部分ですね。
Yusuke Yamaguchi:サッカーとは似ている部分はあると思うのですけど自分も高校三年生までサッカーのキーパーの経験があるから言えるのですがフットサルのキーパーはサッカーのキーパーよりも奥が深いと感じます。
naoki:キーパーに求められる役割がサッカーよりもフットサルの場合多いわけですね。
Yusuke Yamaguchi:キーパーが試合を6・7割決めるって言われているくらい重大なポジションなので1本のパスで点をとれる場合もあるしキーパーのミスで負けてしまうっていう試合もありますね。
naoki:本日はありがとうございました。
Yusuke Yamaguchi:はい、ありがとうございました。
サッカーでいうボランチは存在しないフットサル。キーパーに求められるレベルは高い
今回取材させていただく中でわかったことは
フットサルではサッカーでいうボランチは存在しないということだ。
そもそもフィールドプレーヤーはたったの4人で
ポジション毎にわけるなら
センターフォワードが1人、サイドハーフが2人
センターバックが1人しかいないわけである。
ボランチというものがないのも当然か。
4人が全員攻撃と守備をやらなければならないフットサルにおいて
戦術の鍵になるのがゴレイロつまりキーパーであり、山口選手ということになる。
この記事が第一弾なので聞いていくうちにフットサルの奥深さを知ることになると思うと
心が躍らずにはいられない。
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