12月10日~18日、韓国にて
EAFF E-1 サッカー選手権 2019
が開催される。
今回、国際Aマッチデーではないため、
国内組のみの選出となった日本代表。
五輪世代が23人中14人と、来年の東京五輪を見据えた若手中心の選考とも考えられるが、
今年のJリーグを盛り上げた選手たちが数多く選出されている。
その中でも筆者が非常に楽しみにしている4人の選手を紹介していきたい。
1.仲川 輝人(横浜F・マリノス)
今年のJ1の顔であろう。
横浜F・マリノス15年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献した選手の1人である。
得点のみではなくチャンスメイクもこなすアタッカーは、今シーズン15得点9アシスト。
右サイドからの小気味のよいドリブル。
カットインからの利き足でない左足のシュート。
リーグ終盤の5試合連続ゴールは圧巻であった。
左利きの堂安 律(PSV)、
右サイドから直進方向へのドリブルを得意とする伊東純也(ヘンク)とは異なる形をもった選手だ。
今回が代表初選出。
柴崎 岳(デポルティボ)、宇佐美 貴史(G大阪)、武藤 嘉紀(ニューカッスル)らと同じ1992年生まれ。
そう、あのプラチナ世代である。
リーグ優勝・MVPを引っ提げ、韓国に乗り込んだこの男が、
E-1選手権でも絶大なインパクトを残し、1年を最高の形で締め括るのだろうか。
2.中村 航輔(柏レイソル)
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今シーズン、1試合の欠場を除き41試合フル出場。
柏レイソルの1年でのJ1復帰に導いた守護神である。
J2において彼の存在感は圧倒的であった。
41試合で20試合のクリーンシート。
およそ2試合に1試合は無失点で終えていたことになる。
日本代表には2017年に初召集。
奇しくも2年前に行われたE-1選手権である。
北朝鮮戦で代表デビューを飾り、1-0の勝利に貢献。
しかし、3戦目の韓国戦では4失点の大敗を喫する事となり、
優勝も韓国に奪われる形となった。
あれから2年。
2018W杯代表入り。
2度の脳震盪による離脱。
柏レイソルのJ2降格、そして今シーズンJ2優勝。
正守護神不在であり、
おそらく大迫とのポジション争いになるであろう。
ただ、私は東アジアの頂点を目指す彼を再びピッチで見てみたいと思う。
3.遠藤 渓太(横浜F・マリノス)
仲川と同様に横浜F・マリノスの優勝に貢献した選手。
1997年生まれの東京五輪世代である。
五輪代表にもコンスタントに召集されてきたが、
怪我などで辞退することも少なくなかった。
6月のコパアメリカ・トゥーロン国際は召集外
10月のブラジル遠征、先日行われたU-22コロンビア代表との親善試合も怪我のため辞退している。
しかし、チームでは与えられた役割を確実にこなし33節,34節と
途中出場からゴールを奪うなど、ベンチからでも脅威を与えられるような選手である。
代表では左WBでの出場が予想される。
積極果敢なドリブル突破や献身的なプレーをみせ、
代表定着への足掛かり的な活躍を期待したい。
4. 田中 碧(川崎フロンターレ)
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今季は徐々に頭角を現し、大島僚太、守田英正らが君臨してきたボランチで24試合1得点。
ベストヤングプレーヤーに選出された。
攻撃のスイッチ、ファーストディフェンスなど攻守でそつのないプレーを見せ、
怪我人の多かったボランチで安定したプレーを見せた。
五輪代表にも定着し、10月のブラジル戦では2得点と、世代の中心を担う覚悟をプレーで証明した。
昨シーズンはJ1出場4試合。
今年最も飛躍した選手といえるだろう。
今回、初のA代表となるが
大会後「彼の大会であった」
となっていたとしても、不思議ではない。
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