【23歳で海外挑戦は遅い】日本人が18歳までにヨーロッパに行くべき理由とは?

取材記事
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2018年12月に小人数型のサッカー指導をしている

23歳の若き指導者、エボルテサッカースクールのコーチ兼代表である

辻本拳也さんに取材をしてきました。

その時のインタビューを記事にして掲載しております。

 

日本ではスティーブ・ジョブズは育たない。それは若いころに挑戦して失敗したら人生終わりな文化だから

NA
Naoki(以下NA):今日もエボルテサッカースクールの代表である辻本さんにお話をお伺いしたいと思います。では辻本さんよろしくお願いいたします。
TSUJI

Tsujimoto(以下TSUJI):よろしくお願いいたします。

NA
NA:今日は「Jリーグを経由せずに海外のリーグに行くことは可能か」というテーマでやっていきます。
TSUJI

TSUJI:まずは海外リーグに行きやすい環境を整えることからですね。

日本人って挑戦して失敗したら終わりみたいな文化、

起業家が育ちにくい環境じゃないですか。

スティーブ・ジョブズみたいな人が生まれないのも

それが影響しているかなと。

大学生の就職でもそうですよね、一回就職に失敗すると

新卒の権利がなくなるとか、転職は30歳までとか言われていて

年齢とかタイミングを逃しただけで失敗のレッテルをはられる。

そういう国民性もありますし、

日本のJリーグのレベルもヨーロッパ主要リーグに比べて

高いわけではないですからね。

NA
NA:たしかにジョブズやザッカーバーグ、ベゾスのような起業家は生まれてないですよね。失敗というけど国内のリーグがレベル低いんだったら海外に行くことはむしろ褒められるべきなのでは…

waldryano / Pixabay

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TSUJI

TSUJI:おっしゃる通りですね。ただ逆にユース年代の日本人はレベルが高く

Uー17のワールドカップもベスト8に入っていたりと好成績を残してるんですよ。

でもなぜか18歳になると海外と逆転されるみたいなのがあるので

そのタイミングで海外に行くって選択肢も作ってあげればいいんじゃないかと思います。

例えば海外経験のある指導者に育ててもらうとか

ヨーロッパのクラブと提携して交流試合をやったりとかですね。

留学会社も増えてきていて、昔に比べれば挑戦しやすい環境は

整っていると思います。

ただ質がどうかと言われるとそうでもなかったり、

お金目当てでやっているところもあるし、

あとは経済的にお金がなくて行けないという例もあるので

そこは協会とか代理人とかが援助できる環境を整える必要はありますが。

それと海外は情報がないから怖くて行けないっていう日本人

けっこういると思うんですけど、その不安をなくすためにも

クラブ同士で情報を共有したりすればチャレンジしやすい環境にはなると思います。

 

バルサの久保君、レアルの中井君は9歳からスペインに。18歳を待たず小学校を卒業した段階でヨーロッパに行くべき

NA
NA:Jリーグを経由しないとなると18歳からにはなるとは思うんですが、本来なら何歳がベストなんでしょうか?
TSUJI

TSUJI:久保君や中井君も9歳、10歳で海を渡っているし、

エスパニョールではダルハニ存哉(ありや)君とかがいるので

それくらいの歳から行っている子は行っている。

最近ではヨーロッパのスクール、チェルシーだったりアーセナルだったりが

日本に入ってきているので小学生から海外のサッカーに触れる機会は増えてきてはいます。

なので私の考えとしては18歳を待たなくても

小学校を卒業したタイミングで行ってもいいと思うし

適正年齢でいえば12〜15歳までですからね。

NA
NA:もしエボルテサッカースクールにすごい才能ある幼稚園児が入ってきたらどうしますか?
TSUJI

TSUJI:もちろん指導もしたいのですが、海外のコーチがいいと思うので

まずは自分自身が海外に勉強しに行って、スクールで指導環境を整えたいですし

もしそれができないのであれば海外経験のあるコーチをスクールに入れる

今やろうとしていることがあってアルゼンチンに留学支援している方と知り合いなので

その方と提携して生徒をアルゼンチンに留学させようと考えています

バルサの久保君は日本に来てから…18歳でバルセロナに復帰してもベンチに入れるかは微妙

NA
NA:Jリーグユースや高校を経由しなくても海外、例えばイングランド2部とかで活躍することは可能だと思いますか?
TSUJI

TSUJI:主要リーグの1部、2部でいうと今度そういう選手がでてきても

おかしくはないと思いますね

今だと久保建英くんとかがそうなります。

ただ…プロになることはできるとは思いますがそこで活躍できるかはまた違ってくる

久保君も日本に戻ってきて落ち着いてしまった感はあるし、

18歳でバルサに戻ると噂されていますが仮に戻ったとして

Bチームでくすぶってしまうんじゃないという懸念はあります。

運よくトップチームに上がれたとしてもベンチにも

入れない状況になるんじゃないでしょうか。


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子供を海外に留学(移籍)させるためにはFIFAのルールをクリアしなくてはならない。プレミアリーグであれば16歳からプロ契約が可能

NA
NA:久保君でもバルサは厳しいのですね。seiyaは何か意見ある?
Sei

Seiya:海外に行くのってFIFAのルールがあるじゃないですか

バルサの久保のケースでいうと親が久保の移籍のために転勤してきたってのが

明るみに出て今みたいな状況になっている。

子供を海外に入れるって実際問題すごい難しいですよね。

留学もグレーで単身で送り込むのもダメだし、

クラブが転勤する親の仕事を探してあげるのもFIFAのルール上アウトなんです

でもプロ契約となれば話は別で、そのリーグが定めている年齢から行ってもいい。

例えばプレミアリーグなら16歳から入れるから、

すぐにスペインから若手の有望株を引き抜くことができるんですよね。

だから何度もアーセナルはバルサから有望株を引き抜いているし。

By: wonker

※元スペイン代表のセスクは16歳でバルサのカンテラからアーセナルに移籍している。リーガの18歳からプロというルールを逆手にとった行為だった。

NA
NA:日本という極東の島国に生まれた時点で才能ある子供たちは不幸ってことになるのかな?
Sei

Seiya:そうなったら一番手っ取り早いのがどっかの国のサッカー協会と提携して

特別ルールを作るのがいいかと。

Jリーグでいう提携国枠みたいな感じで15歳から入れるようにして

ヨーロッパクラブのユースに入団させればいいと思いますね。

これと似たようなことを2017年の冬からスペインのリーガがサウジアラビアとやり始めてるし

FIFAのルールを抜け道を使うってのもおもしろいんじゃないでしょうか

TSUJI

TSUJI:おっしゃるようにたしかに早くに行くことに

こしたことはないですが、それも選手によると思うので

まずは国内の育成指導のレベルをあげて18歳になるまでに海外と差がないように

育成できる環境にするのがベストだと思います。

NA
NA:本日もありがとうございました。
TSUJI

TSUJI:ありがとうございました。

 

本田圭佑のビジネスを批判する日本人。ブンデスリーガ以外のリーグは日本人を受け入れることが簡単ではない。

今回も辻本さんと有意義なサッカートークができた。

まずは冒頭にあった挑戦を批判する日本文化はサッカーでも度々目にする。

例えば現役選手がビジネスをすると批判されるが、

全ては日本サッカー界のためにやっている場合がほとんどであり

特に本田圭佑などはいろいろなことに精力的に活動して正直すごいなと思う。

ただ反面、何か新しいことをするたびに彼は批判を浴び続けている。

私は現役の若いころにいろんなことをするのはいいことだと思うし

2足のわらじというが、そもそも選手は24時間サッカーの練習をしているわけではなく

暇な時間をゲームで遊んだりしている選手も多い。

その時間をただ単に本田はビジネスにあてているだけではないだろうか。

ヨーロッパのサッカージャーナリストが書いている本でみたのだが、

ヨーロッパでは24歳を若手として扱わないらしい。

仮に日本が若手と認識している24歳で日本人が

移籍しても遅いのではということだ。

さらにアジア人である日本は、EU枠として扱われず

ほとんどの国で外国人枠としての扱いをうける。

イングランドでは労働許可証が必要だし、

イタリアやスペインはEU外選手を登録・獲得できる人数が決められているから

外国人にとってヨーロッパは意外と門戸が狭い。

唯一ドイツのブンデスリーガだけはこのような制約がないので

多くの日本人がプレーできる恩恵を得ている。

インタビューの中で極東の日本に生まれたことが不幸だと言ったが

ヨーロッパが世界のトップである以上はそうなるだろう。

さらにサッカー選手の場合引退する年齢が早い。

26歳で引退するとすれば22歳でヨーロッパに行ったとしても

4シーズンしかプレーできないのである。

引退後の人生も考え

大学に行く選手などもいるが

もし海外でプレーすることを目標にするなら

この選択肢は封印すべきだろう。

最近の日本人選手の中でも堂安律のように早くに海外に行って

そのクラブの中心選手として活躍しているという成功モデルもある。

それとファンタジスタステラという本田圭佑が原案を協力したサッカー漫画に

本人役として登場した本田のセリフに興味深いのがあったので紹介しておく。

「日本の場合はそのキャリアが短い。大学に入ってプロ入って海外に行くとしたらもう23歳や」

「一方で海外の選手やと10歳くらいからキャリアが始まるから、比べても10年くらいの差がある」

ファンタジスタステラ 14巻より


これは海外で10年以上プレーしている

本田圭佑だからこそ言えることかもしれないが

実に興味深いセリフであり、日本人は生まれたときから世界と比べて

10年のハンデを背負うことになるということだ。

だからこそ本田圭佑はオーストリアの2部SVホルンのオーナーになったのだろう。

将来代表になれるくらいの才能があるなら10代で海外に行くのは

間違いではなく、むしろ正解であるといえよう。

 

今回取材させてもらったエボルテサッカースクールのホームページはこちら↓

さいたま市大宮のサッカースクール|エボルテサッカースクール
エボルテサッカースクールは「プロで活躍する選手を輩出する」をビジョンに埼玉県さいたま市大宮を中心に活動しています。当スクールに通うことで、コーディネーション能力、技術、個人戦術が向上し、試合で活躍できる選手になることができます。大宮校の運営...

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