バルサを日本に作る楽天の無謀な挑戦!ヴィッセル神戸のイニエスタ・プロジェクトとは?

Jリーグ
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バルセロナで670試合に出場。歴代2位の出場試合数を誇る生けるレジェンドが極東の島国にあるヴィッセル神戸に移籍

バルセロナでイニエスタといえば、クレ(バルセロナサポーター)であれば

説明不要の天才選手だろう。

そんなイニエスタがバルセロナを退団し、ワールドカップ後の移籍先に選んだのが

日本のJリーグにいるヴィッセル神戸だった。

なぜ、このような島国に?と申し訳ないが私はそのとき疑問に思ってしまった。

イニエスタからしたら、もっと高額なサラリーをもらえるクラブからオファーがたくさんあったはずで

家族とかのことを考えれば、ヨーロッパでプレーするのが最善だったはずだ。
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だがイニエスタが選んだのはヨーロッパよりもレベルの低いJリーグだった。

これには実はイニエスタなりの崇高な考えがあっての決断だった。

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お金ではなく、プロジェクトをすすめたいという希望と夢を神戸にもらった

イニエスタがお金だけを得るために移籍先を選んでいたら

おそらく中国クラブとなっていただろう。

しかしイニエスタはそうしなかった、なぜ神戸にきたのか?彼はこう語っている。

「僕はこのプロジェクトに惹かれて神戸にやってきた。」

引用元 Number960より

イニエスタは神戸のプロジェクトに惹かれてわざわざ極東の島国にやってきたという。

たしかにアジアのタイトルを取るという目的だけではイニエスタの心は動かなかっただろう。

Jリーグのタイトルも然り、バルサで数々のヨーロッパタイトルを勝ち取ってきたイニエスタからすれば

いらないトロフィーがまた1つ増えるだけである。

それはそうとヴィッセル神戸のプロジェクトとはなんだろうか?

それを今から説明しようと思う。

「バルサで学んだこと、これまでの経験をもとに、時間をかけて少しずつスタイルを築き上げていくこと。」

引用元 Number960より

イニエスタはこう語っている通り、ヴィッセル神戸は日本の要はバルセロナを目指しているらしい。

イニエスタが伝えるものはバルセロナのアイデアとフィロソフィー(哲学)であり、

これはかつてヨハン・クライフがもたらしたものと同じである。
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イニエスタは日本にそれを伝えるいわば伝道師なのだ。

彼も年齢を重ね、選手以外の側面からクラブをサポートするのに喜びを感じるようになったのかもしれない。

 

楽天の三木谷会長自らイニエスタに考えを伝える

ヴィッセル神戸の運営会社は楽天ヴィッセル神戸株式会社である。

そのトップはもちろん楽天の三木谷会長で、ヴィッセル神戸にイニエスタを連れてくると言い出したのも

会長だった。

バルサでの経験を伝えてくれ、イニエスタは三木谷会長に直接言われたそうだ。

バルセロナのスポンサーになり神戸もバルサスタイルを目指すことに

2016年からバルセロナの新スポンサーが楽天へと変わった。

日本にいる多くのバルサファンはかなり驚いたことだろう。

これがきっかけで

「サッカーのスタイルでファンを魅了することを日本で証明したい」と

思っていた三木谷さんはバルサスタイルを目指すことに決めたそうだ。

Jリーグを世界のトップリーグにもっていく

Jリーグがプレミアリーグやスペインのリーガと肩を並べる日があと30年後にくると

サッカーファンの前で私が言ったらおそらく笑われるだろう。

なんせ根拠がないから仕方ない。

だが三木谷さんがいえば説得力が違う。

だってバルサのスポンサーになってイニエスタを日本に連れてきた男なのだから。

Jリーグ全体を盛り上げて世界のトップリーグにすること。

これが三木谷会長の最終的な目標なのだ。

イニエスタの肖像権を使った共同ビジネスを展開。これはプロジェクト契約

イニエスタの獲得には年俸も含め、

総額100億円ほどかかったという。

想像できない金額だが、これを払える楽天はやはりすごい。

これほどの大金を払ってまでイニエスタを連れてきたのには単に選手として

プレーしてもらうだけでなく、

イニエスタの肖像権を使い、ウェブサイトを立ち上げ、彼のサッカーメソッドを

導入したグローバルなサッカースクールの展開するなど
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三木谷会長の中にはイニエスタプロジェクトの構想がかなりあるみたいだ。

選手契約でなく、プロジェクト契約。

イニエスタの獲得は1有名選手以上の価値があるということだろう。

夢はクラブワールドカップでバルセロナと対決すること。イニエスタのバルサイズムをクラブの柱に

今のヴィッセル神戸には鹿島アントラーズのように明確なクラブとしての

指針があるわけではない。

鹿島はJリーグ発足時にジーコがそれをもたらしたがヴィッセル神戸も

イニエスタの考えをクラブの柱として彼が引退した後も

生き続けるようにしたいのだろう。

イニエスタの獲得はクラブとしての長期的計画があることを意味する。

それがヴィッセル神戸をバルセロナ化するイニエスタプロジェクトであるが

バルセロナは100年以上前から存在する歴史あるクラブであり、

それをただ模倣するだけではバルセロナを作ることはできない。

おそらくバルサと同じクオリティのクラブになるときには僕らはこの世を去っているだろう。

それだけ多くの時間を要することは間違いない。

そして三木谷会長には夢があるという。

いつかクラブワールドカップでバルセロナと対決することらしい。

リーグ優勝すらできてなく、残留争いに巻き込まれている現時点では実現はいつになるか

わからないが、おそらくなん10年後かには実現することになるだろう。

できるならイニエスタが引退する前に実現してほしいものである。

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