2002日韓ワールドカップで日本と対戦した時は23位だった
日本がワールドカップで初めて引き分けた相手が現在FIFAランク1位のベルギーだった。
日本はFW鈴木隆行とMF稲本潤一の2ゴールで引き分け、その後、ロシアとチュニジアに2連勝しグループリーグを首位で通過した。
この時のベルギーはFIFAランク23位で日本が32位であった。
意外にもそんなに差がないのでびっくりである。
2010年にはFIFAランク68位まで落ちてしまった。
変動が激しいFIFAランクは試合にちょっとでも連敗してしまうとズルズル順位が落ちていく。
ベルギーも1980年代に「赤い悪魔」と恐れられていた時代を過ぎ、2004年には完全に低迷期に入ってしまった。
2004年 45位
2005年 55位
2006年 53位
2007年 49位
2008年 54位
2009年 66位
2010年 68位
と日本と対戦した日韓ワールドカップから徐々にチームの状態は悪くなり、euroやワールドカップでも予選敗退が続き好成績を残せてない。
ベルギーのクラブが育成に取り組みサッカー協会がそれを支援する仕組みで名選手を4大リーグに次々と輩出
アヤックス出身選手
オランダのアヤックスとベルギーのクラブベールショットがユース育成の提携を行っている。
トーマス・ベルマーレン 29才
バルセロナに所属するDFで過去にはアーセナルでプレーをしていた経験を持つ。
ヤン・フェルトンゲン 28才
アヤックスで育成された後はプレミアリーグのトッテナムに移籍した。ポジションはDF。
トビー・アンデルバイレルト 26才
現在、トッテナムに在籍しているDFで過去にサウサンプトンやアトレティコマドリードでプレーをした経験を持つ。
リール出身選手
フランスの1部に籍を置く名門クラブで、赤がホームカラーである。
エデン・アザール 24才
ユース時代をベルギーのクラブで過ごしポジションはMFでサイドやトップ下をこなす。
フランスのリールで鍛えられ、2012年にチェルシーに移籍し、今もレギュラーとしてプレーしている。
アンデルレヒト出身選手
ロメル・ルカク 22才
2011年にチェルシーに移籍するも出場機会に恵まれず、レンタル移籍を繰り返す。
2013年にエバートンに移籍し覚醒。移籍した最初のシーズンで15ゴールを挙げる活躍をみせる。
ポジションはFW。
ドリース・メルテンス 28才
オランダのクラブで鍛えられ、2013年セリエAのナポリに移籍。ポジションはFWでそのスピードを生かしウイングをやっている。
バンサン・コンパニ 29才
ベルギー史上最高傑作ともいえるワールドクラスのCB。
現在はプレミアリーグのマンチェスターシティでプレーしている。
スタンダール・リエージュ出身選手
スタンダール・リエージュは日本代表GK川島永嗣が在籍していたことでも有名なベルギーの名門クラブ。
マルアン・フェライニ 27才
2013年の夏の移籍でマンチェスターユナイテッドのモイーズ監督がエバートンから引き抜いたワールドクラスのボランチ。
日本代表香川慎司とは1シーズンだけチームメイトになった。
ケヴィン・ミララス 28才
こちらもアザールと同じくリエージュの下部組織からフランスのリールに入団し徐々にステップアップを果たしていく。
現在はプレミアリーグのエヴァートンでプレーしている。ポジションはウイング。
アクセル・ヴィツェル 26才
ロシアの強豪ゼニトで元リーガーのブラジル代表フッキとプレーしているMF。
髪型がフェライニに似ているが兄弟ではない。
ナセル・シャドリ 26才
オランダのクラブで過去に日本代表宮市亮が在籍していたトゥエンテでプレーしていた経験を持つ。
2013年にプレミアリーグのトッテナムに移籍し現在もMFとしてプレーしている。
ヘンク出身選手
ティボー・クルトワ 23才
ベルギー代表のGKでアトレティコマドリードで鍛えた後、所属元のチェルシーに2014年に帰還。
その活躍で正GKだったペトル・チェフを控えに追いやった。
まだ若く将来有望な選手。
余談だが2014年ブラジルワールドカップ前に浮気をしていたらしい。
ケヴィン・デ・ブライネ 24才
今夏103億円という破格の値段でブンデスリーガのヴォルフスブルクからマンチェスターシティに移籍したMF。
2012-2014までチェルシーに所属していたが、モウリーニョ監督に嫌われ僅か3試合しか出場できずに移籍している過去がある。
クリスティアン・ベンテケ 24才
2012年までベルギーのクラブに所属し同年プレミアリーグのアストン・ヴィラに移籍。
今夏リバプールに移籍している。ポジションはFWでクラブでの背番号は9番である。
ベルギー代表がほとんどでプレミアリーグ在籍選手が多い
上記に紹介した選手は大体20代前半から20代後半の選手で、
ベルギー代表としてプレーし、プレミアリーグのクラブに籍を置いている選手が多い。
世界最高峰のリーグでプレーすることで選手自体の能力も高くなり、それがそのまま代表に生かされているのだ。
そして結果が現在FIFAランク1位というのに表れている。
よく黄金世代といって4人くらい代表でスーパーな選手が出てくることがあるが、ベルギーの場合は代表選手全員がワールドクラスなのだ。
日本サッカーも学ぶべきことが多いベルギーの育成機関
ワールドカップで優勝したドイツ、そしてベルギーがなぜ強いのか?
その根本にあるのが自分の国のサッカー協会がやっている独自の育成方法だ。
ベルギーの場合
国内のビッグクラブが独自のカラーを掲げて育成に注力している一方で、ベルギーサッカー協会は指導者を養成して各クラブに派遣することで、選手育成をサポートした。その際に導入したのが、世界最高峰のタレントを育てるための「長所徹底育成主義」だ。
http://paninifootballleague.com/worldsoccer?wsid=36234
- ベルギーのサッカー協会が指導者を育成し各クラブに派遣
- 短所は無視して選手の長所を徹底的に伸ばす育成法
各クラブが育成に注力しながら、それをサッカー協会がバックアップする。それぞれの役割分担ができていたという意味では、理想的な育成改革と言えるのではないだろうか。
http://paninifootballleague.com/worldsoccer?wsid=36234
- ベルギーの各クラブが選手を育成しサッカー協会がバックアップ
という感じで名選手をヨーロッパのビッグクラブに輩出する素晴らしい育成の流れが出来上がっている。
日本のJリーグ選手を海外のビッグクラブに輩出する1つの方法として
このベルギーの育成法は非常に参考になるのではないだろうか。
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