中島翔哉と大迫勇也が入らないと複数得点がとれない森保ジャパン
先日、コパアメリカに向けた親善試合が日本で行われ
南米の強豪コロンビアには1-0で惜敗、
Embed from Getty Images
続くFIFAランク60位のボリビアには1-0で勝利を収めた。
結果よりも内容重視と言われたボリビア戦は結局
まとめると堂安律、中島翔哉、南野拓実の3銃士が揃わないと
得点がとれないことを露呈しただけの試合であり、
森保監督の戦術のバリエーションのなさが浮き彫りとなる。
森保監督が指揮をとってからの試合で大迫と中島不在のチームが複数得点を取れた例は
アジアカップのウズベキスタン戦のみであり、あの2人がいるといないとでは
日本の得点力はかなり異なることがわかった。
ザッケローニのときも同じ時期に本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の3人が固定化。
2019年の現在、ワールドカップまであと3年ほどあり、その間に日本代表のメンバーも様変わりする可能性はある。
が、中島翔哉と大迫勇也のポジションを脅かすような選手はでてきてないので
そんなに変わる要素がないのも事実だ。
2014年ブラジル大会でのザックジャパンをみて分かる通り、
2011年アジアカップで日本代表の若返りに成功したザッケローニは
チームの中心に本田、香川、岡崎を据え、競争ではなくメンバーを固定化させた。
その結果、ワールドカップでは史上最強のメンバーと言われながらもグループリーグ敗退。
今の森保ジャパンとそんなに変わりはないから怖い。
ボランチも固定化。柴崎岳・遠藤航のダブルボランチはかなりの完成度
日本はアンカーシステムではないため、
常にダブルボランチである。
ボランチのポジションはいつもそうだが替えがとにかくいない。
ロシア大会では長谷部の代わりはいなかったと同様に
アジアカップでも遠藤航の代わりはいなかった。
そして遠藤の相方として相応しいのがリーガで経験を積んでいる柴崎岳であり、
こちらも替えがいない。
小林祐希、橋本拳人など若いボランチも代表に招集されたが
今一つインパクトを残すことはできなかった。
Embed from Getty Images
山口蛍という2度のワールドカップ経験者もいるが、
ハリル以外の監督ではどうも相性が悪い。
いずれにしてもボランチは2列目以上に競争がなく、
カタール大会まで遠藤、柴崎は不動なのではないかと予想。
前線の4人の中にJリーグ組が入っていくのは難しい。期待の鈴木武蔵もコパアメリカでは…
コンサドーレ札幌でミシャ監督の下覚醒の兆しをみせている
鈴木武蔵。期待の新星は代表ではほろ苦デビュー。
2試合で使われるもゴールをあげることはできなかった。
Embed from Getty Images
日本国内でやってあのパフォーマンスではコパアメリカで結果を出すことは難しいだろう。
1トップはもう大迫勇也のものとなったといえる。
鎌田大地もA代表に初召集となったが彼もまた裏抜けタイプなので、
3銃士の力を活かすことは難しく、正直いって大迫勇也がいれば呼ばなくていい人材だ。
年齢はいっているが都倉と長谷川アーリアジャスールは呼んだらおもしろいかも
1トップのポジションをいろんな選手が試したが、どれもパッとしなかった。
大迫勇也との差はやはり海外で屈強な猛者たちとバチバチやっている経験だろう。
JリーグでやっているFWの中にもちろんそんな選手はいないが、
強引にあげるとすればセレッソ大阪の都倉、
そして名古屋グランパスで新たな境地を開きつつある長谷川アーリアジャスールである。
都倉はフィジカルが強く、おそらく鈴木武蔵よりもポストプレイはうまい。
そして中盤の選手として長く活躍している長谷川アーリアジャスールは
名古屋でより高い位置でプレーしており、大迫のような相手と競り合うような感じではなく
中盤の選手にしかできない柔らかいポストプレイを披露。
ジョーというスペシャルなFWがいてマークが集中しているからできたプレイかもしれないが
一度代表に復帰させてみてもいいとは思う。身長も186あるので空中戦も期待できる。
年齢は30歳と高く、ベテランだが現状若手にいいのがいない以上、仕方ない。
まあ3銃士が若いので彼らの運動量があれば1トップはそこまで無駄に動かなくても大丈夫だろう。
フランスのジルーがそうだが、30代で代表の最前線をやっている選手はけっこういる。
30オーバーの彼らを呼んでも全く問題ないし、もしいい選手がカタールのときまでに現れたら
入れ替えればいいだけである。
ただ、入れ替える時期が大会直前だったりするとブラジルでの大久保のような感じにはなりリスクはあるが…
コメント