トップ5から降格危機?清水エスパルスの抱える3つの問題点とは?

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昨シーズンのジュビロ磐田と同じことを繰り返す清水エスパルス

昨シーズン、5位以内を目指していたジュビロ磐田は残留争いに巻き込まれ

ついに最終節でプレーオフに回った。

これは名波監督がトップ5を目指すと高い目標を掲げたことで起こったことかはわからないが

目指す目標とは裏腹にチームの成績は安定することはなかった。

清水エスパルスの今季もトップ5が目標であるが、ジュビロの例が見事的中し、

開幕から3試合を終えて順位は17位。自動降格圏となってしまう。

 

守備が崩壊し3試合で10失点


清水エスパルスの最大の問題点は攻撃に比重をかけすぎての

守備の脆さである。

開幕戦は失点が1だったのに、2戦目、3戦目は共に4と5という

野球並みの失点数を記録。

土曜日の札幌の試合もそうだが4バックの裏をつかれては

サイドに裏抜けされ、奪われたあとのカウンターの対応では相手選手を難なくフリーにさせ決められている。

中央もサイドも4バックにしているのに昨シーズンのいい守備ができなくなっているのは問題だ。

札幌は本当に4バック?というような守備対応であり、まだガンバ戦のほうがよかったと思う。

やはりシステム的なことではなく、いる選手が昨シーズンとは違うのが一番の問題。
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ヨーロッパでのプレー経験があり、3年目の今季期待できそうだったフレイレを放出し

新たにヴァンデルソンを獲得したのがそもそもの失敗。

彼はブラジルでしかプレーしたことがなく、体格は素晴らしいが戦術の理解度で難があったといえる。

 

ポゼッション率を高め組織的な崩しを高めた結果

開幕前に選手やヨンソン監督が言っていたのがドウグラス不在時の組織的な崩しである。

そのためにはポゼッション率を高めるということだが

名古屋のような厚みある攻撃とはいかず無駄に失点を重ねている状況だ。

今はポゼッションなど気にせず、とにかくベタ引きでもいいから守り

無失点で終えることが先決だろう。

引き分けでも勝ち点1。苦しいが耐えるしかない。

 

ドウグラスが不整脈で復帰が遅れる

エスパルスが昨シーズン躍進したきっかけとなったのが

ドウグラスの加入である。
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彼は難しいボールを前線でキープし北川航也にお膳立てをしながら

自らもゴールを量産。

エスパルスの攻撃を牽引していた。

しかし不整脈が見つかり、開幕までに復帰できなかったのは監督にとって大きな誤算だったに違いない。

彼が復帰すれば今のエスパも少しはマシになるだろうが、1人の選手に依存すればどうなるかは

過去の降格クラブの例もみても明らかだ。

 

トップ5を目指しチケットその他グッズも値上げ。社長の勘違い

今シーズンの清水エスパルスに対して私ははっきり言って期待が持てなかった。

昨シーズンはワールドカップがあり、少し変則的なリーグ戦でもあったからだ。

それでたまたまエスパルスが調子の悪い相手に勝ち10位以内にいったと思っている。

そして何を勘違いしたのか社長がチケットを値上げしたのだ。

全てはトップ5に上がるためと言っていたが、

今のエスパでは順位を1つあげるのが精一杯だろう。

さらに値上げが招くマイナス要素として大きいのが新規ファンの参入の壁をさらに作ることだ。

既存のファンからは収入をとれるだろうが新規ファンはこれではこないだろう。

ファンの数はそのままチーム力となる。

それをわかっているのが長崎の高田社長であり、エスパの社長もそれをわかってほしいものだ。

開幕戦からのこのひどすぎる結果は監督や選手だけでなく、この社長の勘違いも影響しているのではないだろうか。

滝などの若い選手が活躍しているエスパルスの未来は決して暗いわけではない。

ここから踏ん張ってなんとか持ち直してほしいところである。

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