今季も道は途切れていた
今季もアトレティコ・マドリーにビッグイヤーへの道筋は続いていなかった。今季のファイナルが本拠地メトロポリターノだとしてもだ。何度も手が届きそうで届かない。これがCLなのだろう。
クリスティアーノ・ロナウドが股間を強調するパフォーマンスを披露。シメオネにとっては最大の屈辱
5年で4度目の屈辱
またも立ちはだかったのは、クリスティアーノ・ロナウド。
所属をエル・ブランコからイタリアの貴婦人に変えても対アトレティコの強さは変わってなかった。
1stlegを2-0と完璧な内容で収めたが、
ユヴェントススタジアムでは、ロナウドの独断場とされ、2戦合計も3-2に。
第1戦のホセ・マリア・ヒメネスの先制点の場面で
キンタマを強調するパフォーマンスを見せたチョロ・シメオネは正に、
ロナウドにキンタマを殴られた。
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(試合終了後、S○Xの様な腰振りパフォーマンスをされる屈辱も)
これで、ロナウドにCL制覇を阻止されるのは5年で4度目だ。
GS3位でELに回った昨季を除いて全てのシーズンでロナウドに阻まれている。
もっというと6年前もロナウドに阻まれた。1stleg終了後のミックスゾーンでは、
「俺は5回獲っている。アトレティは、ゼロだ」とも言われた上で大逆転劇を演じられてしまった。
これ以上の屈辱はないだろう。
らしくなかったアトレティコ
負けてしまったものは仕方ないかもしれない。
アトレティコは、選手層的にも苦しかった。
トーマス・パルティがサスペンション、フィリペ・ルイス、リュカ・エルナンデスを怪我で欠き、
中盤の左ワイドにトマ・レマル、左ラテラルにファンフランを起用したが継ぎ接ぎだらけのアトレティコは、
序盤からホームの大歓声の後押しを受けたユーヴェの圧力に90分耐えられる状態ではなかった。
ジワリジワリと歪みを作られていき、ロナウドに確実に沈められていった。
もちろん、アトレティコでなければもっと早く崩壊していた。
それだけ、あの日のユーヴェとロナウドは、集中力があった。
ただ、気になったのはチョロにいつもの迫力がなかった事だ。
タッチライン際での大きなアクションが見受けられず選手たちもカウンターのチャンスすら見いだせてなかった。
枠内シュート、コーナキックともに0。それが何よりだろう。
何もなす術なく、最後はアンヘル・コレアのお粗末なチャージで与えたPKでトドメを刺された。
最高レベルのFWグリーズマン擁するアトレティコ。CL制覇に何が足りないのか最早誰もわからない
世界最高レベルの指揮官とGK、
カウンター攻撃において最高レベルのストライカーである
アントワーヌ・グリエーズマンを抱えながら今季も敗退したアトレティコ。
最早何が足りないのか。精神的支柱?
それは、ガビとフェルナンド・トーレスがいた時もダメだった。
世界最高のDF?ディエゴ・ゴディン全盛期もダメだった。
最早欠けているものが、何なのか。意地悪な言い方をすれば、
クリスティアーノ・ロナウドか。
チームの成熟度は、欧州でもトップクラスだ。
メガクラブにおいてシメオネ以上に長期政権を敷いている監督はいない。
スペイン ASがツイッターで「チョロ・シメオネはアトレティコの監督を続けるべきか」と
言うアンケートは、NOの方が多い。
(リツイートといいね方式のアンケートなので何とも言えないが…)
アトレティは、チョロにアディオスを告げるべきなのか。
それとも、チョロと共にビッグイヤーを目指し続けるべきなのか。
最早アトレティコ・マドリーというクラブは、
CLを獲れないという運命なのではと思ってしまう。そんな事ないと信じたいけど。
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