パラグアイとハメス・ロドリゲスがいるコロンビアは全く別のチーム。共通点は同じ南米だということだけ
日本はワールドカップ直前の親善試合でようやく結果をだした。
南米の強豪だったパラグアイに4-2で勝利したのだ。
これを私は素直に喜べなかった。
ワールドカップ初出場となる乾が待望のゴールを決め、
10番香川とのコンビネーションも見事だった。
そこは評価したいが
勝利したもののネガティブ要素が多すぎる。
むしろ僅差で負けたほうがよかったのかもしれない。
そう思うような試合だった。
そもそもパラグアイは、ワールドカップに出ない国で
今は次の主要大会に向けて、世代交代をはかっている最中だ。
ワールドカップ仕様の日本と違い、現時点でのベストメンバーではない。
キーパーも南米予選で出ていたキーパーではなかったし、
何より、途中からパラグアイの選手はやる気をなくしていた。
ハメス・ロドリゲス、グアドラード、ファルカオ、カルロス・バッカなど
攻撃陣にタレントを要するコロンビアに比べればチームのクオリティーが
パラグアイではあまりにも低すぎる。
しかも本気ではない相手に勝って本当に喜べるのだろうか?
私が素直に喜べない理由をこれから書いていこうと思う。
スイスでは2失点、パラグアイでも2失点。失点が多い守備陣コロンビア戦のスタメンはどう組む?
日本はパラグアイと強化試合を行う前にFIFAランク6位のスイスと試合を行っている。
そこでは1点も取れないまま、2失点で完敗。
ドルトムントのゴールマウスを守るビュルキを前に1ゴールもできなかった。
だが問題はそこではなく、日本が2試合で4失点している守備陣である。
スイス戦ではお馴染みのキーパー川島、センターバック槙野、吉田、
サイドバックに長友、高徳が並んだ。
対してパラグアイではガンバの東口、交代で柏の中村、センターバックは鹿島のコンビ昌子と植田
サイドバックには浦和の遠藤航、そして酒井高徳だ。
高徳は左にシフトしているし、他4人はスイス戦から入れ替えられている。
しかも結果は共に2失点で同じ。
だが、パラグアイの攻撃陣をスイスと同様に考えていいものか疑問が残るし
はっきりわかっているのはコロンビアにはあのハメスがいることである。
と考えれば日本のパラグアイ戦の守備陣はスイス戦のメンバーよりも評価できるとはいえない。
どちらのパターンを使うか?西野監督はかなり悩んでいるだろう。
パラグアイ戦を同じメンバーにしなかったことでさらに事を難しくしてしまったように思える。
キーパーの中村は才能はあるが、A代表での経験が不足しているし、
植田と昌子も若いが、やはり経験不足。
もしパラグアイ戦が0失点であったならば、迷わずにセカンドチョイスをしていただろうが
現状、監督が余計に考える作業を自ら増やしてしまいマイナスにしかなっていないように思える。
中村と鹿島コンビを先発で使うのはかなりリスキーになる。
西野監督はベテランで組むのか?若手でいくのか?非常に楽しみではあるが…
先発は香川真司よりも本田圭佑にすべき。乾貴士との同時起用は隠し玉にすべきだった?
日本のトップ下争いがパラグアイ戦の香川の出来で進展を迎えそうである。
コロンビア戦で先発が濃厚だった本田は
このままだとおそらくベンチになるだろう。
香川が乾といい関係を構築し、攻撃の起点になったことで
本田よりも優位に立てた。
2列目は乾、香川は確定で、
あとサイドに武藤か原口ということになりそうだ。
しかし、本当にそのメンバーを先発で送り出して本当にいいのか?
パラグアイ戦での出来では正直疑問が残る。
個人的にいえば香川をベンチに置いて、先発は本田にするべきだと思っている。
本田はワールドカップ本番でゴールを必ず決めているのに対し、
香川は肝心なとこでメンタルの弱さを露呈、事実パラグアイでも決定的なドフリーのシュートを
宙にふかし外している。
本田はフリーキックも蹴れることから先発させたほうがいいと考える。
さらに西野監督が誤った判断をしてまったのが、パラグアイ戦で香川と乾を同時に起用してしまったことである。
パラグアイ戦では偵察に元アルゼンチン代表でインテルで長年ボランチを務めた
カンビアッソコーチがきていた。
当然、乾と香川はコロンビアで警戒される存在となってしまい、
2人のマークもより厳しくなるだろう。
もしかするとシュートを0のまま試合を終える可能性だってある。
乾と香川の同時起用はそういう意味でも隠し玉にとっておくべきだった。
コロンビアが日本を再評価し警戒。日本の弱点は攻守の切り替えの判断の遅さ
「今日のパラグアイは半分休んでた。本大会のコロンビアは全然違うチーム。今日のようにたくさんのチャンスは絶対に来ない」
英国人が見たパラグアイ戦 「香川真司より本田圭佑の方が結果残せる」 - ライブドアニュース日本代表は12日、パラグアイ代表と対戦し、4−2で勝利を収めた。本大会での先発は、香川真司よりも本田圭佑がいいと英国人ライターは分析。「本田の方がプレッシャーの中でも結果を残すことができるから」と述べた
イングランド人のライターショーンさんはパラグアイ戦の後、こう語っていた。
全くその通りで、日本が後半押し込んだ展開はコロンビアではあり得ないし
攻撃にアイデアが欠けていたのはパラグアイも同じだ。
スタメンをガーナ戦からずっと入れ替えている西野ジャパンは
相手にとっては謎だらけだが、戦術面に関してはパラグアイ戦のがベースになると考えられ
コロンビアもそれは把握しているはずである。
そしてパラグアイでより明確になった日本の弱点がこれである。
「チーム全体の連係を固めないといけない。守備から攻撃への切り替えはより早くてスムーズにならないといけない」
英国人が見たパラグアイ戦 「香川真司より本田圭佑の方が結果残せる」 - ライブドアニュース日本代表は12日、パラグアイ代表と対戦し、4−2で勝利を収めた。本大会での先発は、香川真司よりも本田圭佑がいいと英国人ライターは分析。「本田の方がプレッシャーの中でも結果を残すことができるから」と述べた
日本のダブルボランチはパラグアイ戦のとき山口と柴崎だったが
ボールロストが多く、中盤にバランスをもたらすことはできていなかった。
そして現代サッカーでは欠かせないトランジション(切り替え)が遅く、
守備から攻撃へと転じるポジティブトランジションが全くといっていいほどできてなかった。
あれでは強豪とやった場合、カウンターで得点を取ることはできないだろう。
無駄なパスが多く、シュートまでもっていくのにパス本数が多すぎる。
これが日本の弱点といえる。
この弱点は今の23人をどう入れ替えても、改善することはない。
パラグアイ戦で攻撃の形をある程度示したことでコロンビア側からすれば
よりゲーム運びが簡単になったと考えているのではないだろうか。
謎部分が減ってきた日本。コロンビアは余裕のゲーム展開で圧倒的な差をみせつけ
初戦を勝利することがこれで確実になったといえる。
だがこれを同じ日本国民としては覆してほしい。そのためにも本田圭佑は先発で使ってほしいというのが
私の意見である。
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