移籍後に古巣が躍進してしまい移籍を後悔している5選手
サッカー選手が移籍する際、動機はほぼこの2つしかない。
- 自身のサッカーキャリアのステップアップ
- 年俸の大幅アップが見込めるため
2の動機については今の所属するクラブよりもレベルの低いリーグに移籍することもあり、
最近ではヨーロッパから中国スーパーリーグに移籍するのがいい例だろう。
今回紹介するのは今の所属クラブよりもプレー環境がいいところを選んで移籍をした選手達である。
しかしステップアップのはずが自分がいなくなった直後のシーズンに古巣が大躍進してしまった、そんな不幸な5選手を紹介していこう。
エステバン・カンビアッソ レスターシティ⇒オリンピアコス移籍
カンビアッソは元アルゼンチン代表で、インテル時代にはモウリーニョ政権で3冠を経験。
日本代表長友佑都ともチームメイトだった。
2014年にインテルからプレミアリーグのレスターシティに移籍。
1年の契約だったため2015年に退団し、ギリシャのオリンピアコスに移籍した。
レスターの残留に貢献したカンビアッソ。
まさか今シーズン、残留に必死だったチームがプレミアリーグのタイトルを目の前にしていることなど
開幕前は思わなかったはず。
レスターシティが仮に優勝した場合、今年移籍を一番後悔した選手といえるだろう。
ジェイミー・ギャラガー リバプール⇒引退
リバプールのユース育ちの選手で1996年から2013年までプレー。
センターバックとしてリバプールの守備を支えた。
ジェラードともにリバプールでは伝説的な選手である。
ギャラガーは2012-2013シーズンを最後に引退したが
その翌年のシーズン、リバプールはバルセロナに現在所属するスアレスが
覚醒したこともあってか大躍進。
プレミアリーグ制覇はならなかったが2位でフィニッシュし、チャンピオンズリーグ出場権を獲得した。
あともう1シーズン老体にむちを打って、続けていれば愛するクラブの久しぶりの歓喜を味わえたのに・・・
ズラタン・イブラヒモビッチ インテル⇒バルセロナ⇒ACミラン移籍
イブラヒモビッチという選手がクラブを離れるとなぜかそのクラブは翌年のシーズンでチャンピオンズリーグを制覇する。
そんなジンクスがあるといえるのではないだろうか。
インテルは2009-2010シーズンにイブラヒモビッチがバルセロナに移籍した際にでた莫大な移籍金を使い、
ディエゴ・ミリート、スナイデル、ルシオなどピンポイントでポジション別にワールドクラスの選手を補強。
その甲斐あってかそのシーズンに3冠を達成した。
バルセロナに移籍したイブラヒモビッチはグアルディオラ監督とそりが合わず、1シーズンでミランに移籍。
イブラヒモビッチが退団した後のバルセロナはメッシを偽CFに置いたシステムがうまく機能し
2010-2011シーズンにチャンピオンズリーグを制覇した。
現在所属しているパリサンジェルマンも今シーズン、ベスト8で敗退し、今だCL優勝の歓喜を味わえていない。
ということは・・・
今シーズン終了後、プレミアリーグにイブラヒモビッチが移籍した場合、
翌シーズンのCLを制覇するのはパリサンジェルマン?
マイケル・オーウェン リバプール⇒レアルマドリード移籍
リバプールのユースで育ったイングランドのワンダーボーイと呼ばれた快速FWである。
リバプールから2004年にレアルマドリードに移籍。
2004-2005シーズン、ヨーロッパのチャンピオンになったのはレアルではなくリバプールだった。
このシーズンのチャンピオンズリーグはミランとリバプールが決勝で激突。
当時シェフチェンコ、カカ、ピルロ、ガットゥーゾなど世界選抜のようなメンバーで構成されていたミランはあっさりと前半の内に3点をとってしまう。
しかし後半に入るとリバプールのベニテス監督が賭けにでる。
4バックから3バックに変更し、攻撃的なシステムにしたのだ。
それが功を奏しリバプールは後半だけで3点差をつめ同点とした。
延長戦でも一進一退の攻防が繰り広げられ、決着がつかずPK戦へ。
リバプールが見事PK戦を制し逆転で優勝を飾った。
この決勝戦を別名「インスタンブールの奇跡」と呼ぶ。
フットボールの歴史に残るような劇的な優勝を味わえなかったオーウェンが
レアル移籍を後悔したことは間違いない。
香川真司 ドルトムント⇒マンチェスターユナイテッド移籍
日本代表香川真司も移籍を後悔している選手の中に入ってしまった。
それもそのはず、2011-2012シーズンにドルトムントで2連覇を達成した香川は
マンチェスターユナイテッドに移籍。
2012-2013シーズンはプレミアリーグアジア人初のハットトリックを決め、プレミア優勝も1シーズン目で手にした香川だったが
実は古巣ドルトムントもこのシーズン、まさかの大躍進をしていた。
チャンピオンズリーグではレアルマドリードを破り、バイエルンとの決勝戦へコマを進める。
しかしバイエルンに次のシーズン移籍することが決まっていたゲッツェを使うことができなかったドルトムントは
攻撃に活路を見出せず、敗北。
決勝では負けてしまったが世界最高峰の大会で準優勝という結果は選手にとっては嬉しいはず。
この大会では香川がいれば優勝することができたとドルトサポーターからは声が上がっており、
ファンそして香川自身も移籍を後悔するシーズンとなってしまったようだ。
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