2023夏移籍でセリエA黄金期到来の予感。注目の4選手をまとめてみた
遂に開幕した23-24シーズンのセリエA。
近年はプレミアリーグをはじめとする他国リーグに後塵を拝してきたセリエAも、
昨シーズンのUEFAチャンピオンズリーグではミラン、インテル、ナポリがベスト8に進出。
その後決勝まで勝ち上がったインテルは惜しくも優勝を逃したものの、
マンチェスター・シティに対して接戦を演じた。
さらに、UEFAヨーロッパリーグではローマが、
UEFAヨーロッパカンファレンスリーグではフィオレンティーナが共に決勝に進出し、
セリエA黄金期の復活を叫ぶ声も少なくない。
セリエA黄金期を予感させるのは昨シーズンのチームの素晴らしい成績だけではない。
今夏の移籍市場でも各チームが積極的に即戦力を補強したことでそれを感じさせた。
そして今シーズン、
さらなる躍進を遂げる為にセリエAを代表する4チームが補強した
活躍が期待されるであろう新加入選手をまとめてみた。
移籍選手①タイアニ・ラインデルス AZアルクマール→ACミラン
日本代表の菅原由勢が所属しているエールディビジ(オランダ)のAZから加入したMF。
未来のバンディエラ候補だったサンドロ・トナーリの実質的な後釜として獲得されたが、
そのプレッシャーを物ともせず、プレシーズンからその実力を遺憾なく発揮。
すぐにミラニスタの心を掴んだ。
左右両脚から繰り出されるパスは正確無比。
加えて、ゲームの流れを読み取る能力にも長け、オフザボールの動きも秀逸。
ここまでの彼の活躍を見て、
「トナーリ・ショック」は(ある程度)払拭されたはずだ。
悲願のスクデット奪還に向け、早くもチームの心臓になった彼の活躍は絶対に欠かせない。
移籍選手②マルクス・テュラム ボルシアMG→インテル
ブンデスリーガ(ドイツ)のボルシアMGから加入。
父はユヴェントスやフランス代表で名を馳せた名DFのリリアン・テュラム。
父とは異なり、ポジションはセンターフォワードである。
しかし、ポジションは違えど驚異的な身体能力とインテリジェンスは父親譲りで、加えて柔らかなボールタッチも持ち合わせる万能FW。
ミランへの移籍が秒読みとの報道もあったが、
結局は昨シーズンから加入の噂があったインテルへ加入。
ロメロ・ルカクや
エディン・ジェコ、
ホアキン・コレア
という昨年所属したFW陣が軒並み退団したインテルにおいて、
大エースであるラウタロ・マルティネスの相方として、彼にかかる期待は大きい。
移籍選手③ジャンルカ・スカマッカ ウェストハム→アタランタ
プレミアリーグのウェストハムから加入した、イタリア代表のセンターフォワード。
昨シーズン、自身が「夢だった」と語るプレミアリーグへの移籍を果たすも、
怪我の影響もあり16試合に出場して3ゴールの数字にとどまった。
不本意なシーズンを送ってしまった彼も、イタリア国内では依然として人気銘柄。
ミランやインテルに加え、下
部組織時代を過ごしたローマからも声が掛かったとされるが、
争奪線の末、サッスオーロへの加入が決まった。
第3節のモンツァ戦では、国内復帰後初ゴールを含む2ゴールを記録。
この調子を維持し、
長年センターフォワードの人材不足が否めないアズーリの為にも彼の活躍が期待される。
移籍選手④鎌田大地 フランクフルト→ラツィオ
説明不要の日本代表MF。
卓越したテクニックを武器に、代表ではすっかり常連となった。
昨シーズンまで所属したフランクフルトでは絶対的な存在として中盤に君臨していたが、契約満了の為退団。
ミランやアトレティコ・マドリー、久保建英が所属するレアル・ソシエダ等、
彼の移籍先は注目されていたが、
チームの大黒柱であるMFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの中東移籍に伴い、
後釜としてラツィオへのフリー移籍が決まった。
開幕からスタメン出場を続け、
3試合目では既に初得点を記録するも、
チームは鎌田と同じポジションを得意とする元フランス代表マテオ・グェンドゥジを獲得。
今後もスタメンに名を連ねる為には、
「サッリ・ボール」と称される、複雑な攻撃的サッカーをさらに理解し、
監督の求めるプレーを今後も安定して見せ続ける事が必要である。
ユベントス1強時代の終わり資金力ではプレミアリーグが上
僅か4シーズン前までは、ユヴェントスが9連覇を成し遂げるまさに「1強」の時代だったが、
その後はインテル、ミラン、ナポリがスクデットを獲得し、
その他チームも虎視眈々と覇権を狙う、実力が拮抗したリーグへと変貌を遂げた。
かつてのように、大金をはたいてスター選手を連れてくる事は難しい。
現時点では資金力で勝るプレミアリーグの方が魅力的に映るだろう。
しかしながら、セリエAのチームには、去年欧州の舞台で見せたように地力がある。
他のリーグには負けない位の熱量でチームの勝利を願うサポーターがいる。
今後もそんな魅力いっぱいのセリエAの情報を伝えていきたい。
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