オランダ代表やプレミアリーグの強豪リバプールでタフなスタミナを武器に活躍したレジェンドディルク・カイトの経歴とリバプール時代のスーパープレイを振り返る。
ディルク・カイト プロフィール
生年月日/年齢: 1980年7月22日 (43歳)
出生地: オランダ カトウェイク
国籍: オランダ
身長: 184cm
主なポジション: 右ウイング
利き足: 右
経歴
ユース: クイックボーイズ
プロキャリア
1998-2003: FCユトレヒト
2003-2006: フェイエノールト
2006-2012: リバプール
2012-2015: フェネルバフチェ
2015-2017: フェイエノールト
代表歴
オランダ代表: 104試合 24得点
2006、2010、2014年ワールドカップ出場
フェイエノールトでは過去に元日本代表小野伸二とプレーした経験を持つ
2003年に移籍したフェイエノールトはカイトにとっては古巣で、前の在籍時には元日本代表小野伸二やファン・ベルシーなど共にプレーしていた。
そしてオランダで活躍したのち、2006年にプレミアリーグの強豪リヴァプールへと移籍する。
1シーズン目から2桁得点も翌シーズンはトーレスにトップの座を明け渡す
リバプールに移籍した直後、カイトは目覚ましい活躍をみせ12得点し2桁得点でシーズンを終えた。
翌シーズンも同じようにトップでプレーすることが予想されたが、
戦術の変更、現在アトレティコマドリードに所属しているフェルナンド・トーレスの加入によって、定位置を追われることになる。
しかしポジションを右のウイングに移すと、新たなる才能が開花。
これ以降、チームのレギュラーとなる。
2011年に加入したウルグアイ代表FWスアレスとの連携からユナイテッド戦の生まれたゴールはカイトのベストゴールの1つだろう。
2011-2012シーズンに持ち前の運動量が低下したことが理由で、戦力外となり退団。このシーズン終了後トルコのフェネルバフチェに移籍する。
リバプール時代のカイトのスーパープレイがこちら
2014年ブラジルワールドカップではサイドバックを務めた
カイトという選手は監督を選ばない。その理由は高いユーティリティー性にある。
トップから最終ラインまでこなすことができ、ブラジルワールドカップではSBを見事に務め上げオランダを3位に導いた影の立役者である。
左のウイングバックで先発したFWディルク・カイトは後半11分からは右のウイングバックに回り、後半31分にFWクラース・ヤン・フンテラールが投入されると、右ウイングにポジションを上げた。この試合がオランダ代表史上7人目となる国際Aマッチ100試合目の出場だったカイトは「彼は世界最高の戦術家だ」と、ルイス・ファン・ハール監督の手腕を称えた。
オランダの逆転劇呼び込んだファン・ハール采配、カイト「世界最高の戦術家」 | ゲキサカ大胆な采配が劇的な逆転勝利を導いた。3-4-1-2でスタートしたオランダ代表は後半3分に先制を許すと、試合の中で4-3-3、4-2-4へとシステムを...
オランダの監督だったルイス・ファン・ハールの采配も見事だが、試合中のポジション変更に関わらず優れた対応力をみせたカイトも賞賛したい。
引退後は監督キャリアをスタート。古豪ベールスホットを1部昇格に導く
2017年フェイエノールトで現役を引退したカイトは指導者への道を歩むことになる。
2022-2023シーズンにはオランダADOデン・ハーグの監督に就任。
オランダ2部のエールステ・ディヴィジのデンハーグで監督キャリアをスタートさせたカイトだったが17位に低迷し、クラブ側から成績不振により解任されてしまう。
監督キャリア2クラブ目はベルギー
ベルギー2部リーグを戦っていたベールスホットは、2023-24シーズンを2部優勝で終え、1部昇格を果たした。その立役者となったのが、2023年から監督に就任したディルク・カイトである。
カイト監督の契約は2023-2024限りとなっていたが、クラブは1年延長オプションを執行し、2024-25シーズンも指揮を執ることが決定した。
2. オランダ複数クラブからのオファーを断り、ベールスホット残留を決断
オランダメディアによると、エールディビジの複数クラブがカイト監督の招聘を検討していたが、カイト監督はベールスホットでの続投を選択する
1部昇格という目標を達成し、チームの信頼を勝ち得たことが、続投の決め手になったと考えられるだろう。
3. ベルギー1部で手腕を振るう
2024-25シーズン、カイト監督はベールスホットを率いてベルギー1部へ挑戦する。
ベルギー1部には、古豪アンデルレヒトやクラブ・ブルージュなど、強豪クラブがひしめくが、カイト監督はどのような采配でチームを勝利に導くのかその手腕が問われる1年となるようだ。
監督キャリアのステップアップが期待される青年オランダ人指揮官の今後の監督キャリアに注目したい。
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