アトランタ五輪代表、ガンバ大阪などで監督を務めた西野朗監督とは?
西野監督といえばガンバ大阪で指揮を執り、
攻撃的なサッカーで日本中を魅了した名将という印象が強いが
最近では、名古屋グランパスを率いて年間順位10位という成績しか残せず
退任したことが記憶に新しい。
私の中ではもう過去の監督という印象で年齢も60を超えたことから
現場に復帰することはないと考えていたが
ハリルホジッチが解任されたことで急きょ、日本代表の監督に就任した。
バイエルンでは72才の老将ハインケスがシーズン途中で電撃復帰し結果を残していることから
西野監督も同じように結果を出してくれる可能性は十分にある。
そんな西野監督と電撃解任されたハリルホジッチの両者の違いをみていこうと思う。
西野監督はそもそも日本人監督。通訳不要で選手と監督が直接コミュニケーションがとれる
ハリルホジッチはアルジェリア代表を率いて2014年のブラジルワールドカップでベスト16の成績を残した。
その背景にはハリルホジッチがスタッフとも密にコミュニケーションをとっていたことが要因の1つとなっている。
日本でもコミュニケーションをとっていたハリルホジッチだったが
フランス語から日本語に訳すのに通訳が苦労したのか、選手に監督の意図が上手く伝わっていないと
何度か報道があった。
言語の壁はどうしようもなく、実際日本語は難しく単語で分けられている英語とは違い
翻訳するにはかなりの技術が必要だろう。
その点西野監督であれば日本人なので言葉の壁はなく、ハリルホジッチ以上に上手くコミュニケーションをとれるはず。
戦術の鬼であるハリルホジッチ。西野監督は個性というオリジナリティーを貫く
もし西野監督が戦術家であればガンバ大阪以外のクラブでも成功を収めていただろう。
しかし名古屋では若手選手が育っていなかったこともあり、西野さんのサッカーは体現できず道半ばで終わった。
一方ハリルホジッチはデュエル、縦に早いを強調したものの
相手によって戦術を変える戦法を重視。
日本代表サポーターから「この監督は何がしたいのかわからない」という意見がでたのも
対戦相手によって戦術を変えメンバー選考からその傾向がみられたからである。
西野さんなら日本代表サポーターが望んでいる、メンバーをある程度固定したサッカーをしてくれることだろう。
哲学を貫くという意味では西野さんのほうが上をいっているのではないだろうか。
ハリルは欠点を指摘するのに抵抗がない一方、西野監督は自分の長所を選手自身に考えさせる指導をする
選手のネームバリューがあろうが、大事な試合で容赦なく本田圭佑をベンチに置いたハリルホジッチ。
選手個人には容赦なく欠点を言い放ち、向上するように仕向けさせるのがハリルのやり方でもあり
結果的に大迫などはクオリティーが段違いとなった。
一方西野監督はズバリ言うタイプではなく、選手に欠点をみつけさせるタイプである。
欠点を直接言われるのに慣れていない日本人には西野監督のやり方のほうがあっているのかもしれない。
コミュニケーションが問題となり日本サッカー協会田嶋会長に解任させられたハリルホジッチ。本当にそうだったのか?
「選手たちとのコミュニケーションや、信頼関係の部分が多少薄れてきた」
ハリル前監督の怒りが止まらない3つの理由日本代表監督を電撃解任されたハリルホジッチ氏が4月27日、記者会見に臨んだ。予定されていた1時間を大幅に超える、主観が散りばめられた独演会から伝わってきたのは、ハリルホジッチ氏を異例の行動に駆り立てた3つの理由と、選手たちへ今もなお抱く深い...
今回のハリル解任は遅すぎたものの、欧州遠征で1勝もできなかった結果を踏まえれば少しは納得ができる。
しかし田嶋会長がハリルに解任した理由を言った際、でた言葉が上記のものである。
コミュニケーション不足が一番の理由だったらしいがハリルは就任会見で
日本は数年前、20位より上だったが、そこまでは上げたい。ただ、それには時間が必要で、皆さんの我慢が必要だ。たくさんの仕事もある。大仁会長にも要求した。まず我々スタッフがファミリーになることが大事で、良い仕事をするために良い雰囲気を作ることを求めた。
日本代表新監督ハリルホジッチ氏就任会見全文 | サッカーキング日本代表の新監督に就任したヴァヒド・ハリルホジッチ氏が13日に都内で就任会見を行った。以下、記者会見の挨拶および質疑応答。 ■ハリルホジッチ氏挨拶 (日本語で···
ファミリーになることが大事だと言及していることからコミュニケーションはむしろ積極的にとるタイプだっただろうし
解任の決め手となったのはハリルが強豪相手に結果を出してないということだったのではないだろうか。
就任する前も我慢が必要だとハリルは言っていたので彼からすれば練習試合で強豪相手に結果が出ないのも
想定内ということだったのではないかとも推測できる。
その話は田嶋会長にも言ってあるだろうし、だからこそ結果が出せなかった韓国戦の後に
ハリルを解任しなかったのではないだろうか。
解任した理由の真実はもっと別のとこにあり、日本サッカー協会はそれをうやむやにして
ハリルに伝えた。
それが彼の怒りを買い、一部のサポーターから批判が起こったのである。
こういった肝心なことを伝えず、逃げようとする日本の文化は外国人相手には通用しない。
サッカーに限らず、直していかねばならない、日本の悪しき文化である。
私は日本サッカーに幻滅したくないので今後、世界の恥となるような
対応は以後日本サッカー協会には
慎んでもらいたいものだ。
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