アジア最終予選サウジ戦の先発は大迫勇也、原口元気、清武弘嗣が先発。本田は外され同じポジションにヤングボーイズの久保裕也
前回のオマーン戦で好連携をみせた清武弘嗣と大迫勇也が先発した日本。
さらに本田や香川、岡崎などのブラジルワールドカップでスタメンを張っていた選手がついに外されベンチいきとなった。
本田のポジションにはヤングボーイズで活躍するリオ世代久保裕也が入った。
久保は連携不足で空回りも、他の攻撃陣は躍動。香川、岡崎なしでも大事な試合で通用することを示した
本田と同じポジションに入った久保は可能性ある積極的なプレーをみせるも、やや空回りし周囲との連携不足を露呈した。
だが原口や大迫、清武はザック時代から登用されていたため好連携をみせる。
大迫はポストプレーが光り、
清武はチャンスメイク、先制となるPKを決め
原口はチームで一番走り、欲しかった2点目もマーク。攻守に渡ってチームを助けた。
さらに原口はアジア最終予選で4試合連続となるゴールも決めている。
一方交代で入った、香川真司、本田圭佑、岡崎慎司の3人は上記の3人以上のインパクトを残すことができなかった。
本田はペナルティエリアの中に積極的に入り、チャンスにも絡むがシュートが入らず決定力不足を露呈。
香川は原口のアシストを記録するもゴールがなかった。
岡崎は終了間際の投入だったため攻撃には絡めなかったものの最低限の守備はこなす。
北京世代からロンドンオリンピック世代へと世代交代へ。セルジオ越後氏が本田はリトル本田のままで大人になっていないと痛烈批判
今日活躍した原口元気はロンドンオリンピックメンバーから漏れ、ブラジルワールドカップのメンバーにも選ばれていない。
大迫勇也もブラジルワールドカップには出場したものの全ての試合に先発したわけではなく、ロンドンオリンピックにも出場していない。
清武弘嗣は南アフリカワールドカップ直後にザックジャパンのサイドアタッカーとして台頭したものの
香川本田、岡崎の牙城が崩せず、ブラジルワールドカップでは3試合すべてでスタメンを外れた。
この3人はハリルホジッチが監督になるまで、他の監督からは大事な場面で信用されず、いわば冷遇されてきた選手たちである。
しかし今では各々が所属クラブでスタメンをはるようになり、清武はスペインで苦しんでいるものの
前所属クラブのハノーファーでは10番をつけるほどの選手に成長した。
サウジ戦でのこの3人の活躍は日本代表にとっての「世代交代」への序章になるかもしれない。
そして試合前も「俺がスタメンを外れるのな理由を説明しろ」的なことを言っていた本田をサッカー解説者のセルジオ越後氏が次のように批判した。
この試合を前に、「外されるのであれば、監督はその意味を説明する義務がある」と言っていたね。でも、その理由は明快だよ、「試合に出ていないから」さ。
本田はまだ、リトル本田のままだね。大人になっていないよ。
【セルジオ越後】本田は「リトル本田」のまま。原口と大迫が“看板”なんて重要でないと証明したね | サッカーダイジェストWeb日本 2-1 サウジアラビア/11月15日/埼玉 選手たちの闘争心が伝わってくるような、感情のこもった試合だったね。ここで負けたらあとがない日本の選手たちが120パーセントと言...
本田はACミランに入団会見で、「自分の心の中のリトルホンダに聞いた」と発言し日本でも話題になった。
それを皮肉り、セルジオ越後氏がプライドが高く、所属クラブで先発落ちし、代表でも低パフォーマンスな本田を大人になっていないと痛烈批判。
本田の大ファンである私もここ数試合の彼の出来ではスタメン落ちも仕方ないかと思う。
それでも後半開始から途中交代で出場できるのだからありがたいことだろう。
それはこれまでの本田の実績があればこそであり、他の選手とは監督の扱いが違う理由の1つかもしれない。
相変わらずマルセイユの酒井宏樹は守備がひどい。彼のフィジカルや高さを活かすならウイングが適正か
サウジ戦は全てが良かったわけではない。
日本の悪い癖がこの試合でも露呈。
日本が追加点となる2点目を決め、もうホイッスルが鳴ろうかというところで、いらない失点をしている。
守備陣の集中力の切れ、これをなんとかしないとワールドカップ本戦では命取りになるだろう。
個人的にこの試合で酷評したいのは酒井宏樹である。
守備に重きを置いた戦術だったため長友と同じくオーバーラップが少なかったのは仕方ない。
ただ守備に軽率な場面があり、吉田に危ないバックパスをしたのには肝を冷やした。
酒井の場合、高さがあり、強力なフィジカルがある。サイドバックが彼の本職ではあるが、この際右サイドアタッカーに彼を指名してはどうかと思った。
フランスの名門マルセイユでプレーしている選手である。内田篤人が戻ってくればおそらく彼はベンチ。
代表歴も長いから周囲とのコンビネーションもいい。酒井宏樹の右サイド起用は是非ハリルホジッチに勧めたいとこだ。
あと、本田が入った際、より悪い印象を持った。もしかするとあの2人は相性が悪いのではないだろうか。
オーストラリアはタイと痛恨のドローで3位に後退。ついに日本が2位へと上がる
日本の宿敵オーストラリアがタイと引き分けたおかげで日本はついに首位サウジアラビアとの勝ち点差を0にし
2位へと躍り出た。
このまま勝ち進んでいけば首位になる可能性があり、この試合の勝利は来年のアジア最終予選をより楽にしたといえる。
何よりも大きかった収穫が本田や香川が調子を落としたことで台頭したロンドン世代の選手たちの活躍であっただろう。
2017年3月から始まるアジア最終予選の後半戦はUAEとアウェーで戦う。
今日の勝利に酔いしれず、より危機感を持って次の試合もしてほしい。
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