セビージャとはどんなチーム?
スペインの強豪といえば、現在、バルセロナ、アトレティコ、レアルだが
このセビージャもヨーロッパでは強豪チームの1つである。
- リーガ優勝1回
- コパ・デル・レイ優勝5回
- UFFAヨーロッパリーグ優勝5回
なかでもヨーロッパリーグ優勝5回のうち、3回は2013-2014シーズンからの3シーズンの連覇であり、今、勢いのあるチームであることは間違いない。
セビージャの歴代所属選手がビッグクラブで活躍した選手ばかり。ブーヨ、セルヒオ・ラモス、ダニエウ・アウベス、マラドーナ、シメオネ、ラキティッチ、サビオラなど
フランシスコ・ブーヨ 1980-1986在籍
1980年代に活躍したGK。
セビージャで活躍した後、スペインの名門レアルマドリードに移籍。
1987-1988シーズンと1991-1992シーズンにサモラ賞(1シーズンで最も1試合当たりの平均失点の少なかったキーパーに贈られる賞)に選ばれる活躍をみせる。
レアルには11年間在籍し、リーガ優勝6回経験、カシージャスが現れるまでクラブ内の最多出場記録を持ったGKであった。
1997年にレアルで現役を引退している。
ダニエウ・アウベス 2002-2008在籍
バルセロナを今年の6月に退団したワールドクラスのサイドバック。
バルセロナに入団する前はセビージャに在籍していた。
今でこそサイドバックが前線に上がるのは当たり前だが、アウベスがセビージャで活躍していた約10年前に彼はそれをやっている。
ロナウジーニョを擁していたバルセロナに対し、ロナウジーニョが空けたスペースを何度もつき攻め上がっていた。
その選手がバルサで長く活躍し、黄金期を築き上げ、チームを去っている。
ユベントスに加入する噂があるが、セビージャに戻ることはないのだろうか。
セビージャを離れる際、涙ながら「必ず戻ってくる」と言ってはいたが・・・
セルヒオ・ラモス 2004-2005在籍
1シーズンだけではあるがあのレアルマドリードで長くSB、CBを務めているセルヒオ・ラモスもセビージャに在籍していた過去を持つ。
2005年夏にレアルに移籍するわけだがなんとこの時はまだ10代。
そしていきなり伝説の選手イエロの4番を引き継ぐという超異例の待遇であった。
その後のセルヒオ・ラモスの活躍を振り返ればその背番号に相応しいかはどうかは誰がみてもわかるし
クラブでのタイトル制覇もちろん、スペイン代表としても長年最終ラインを支えている生ける伝説のような選手である。
ディエゴ・マラドーナ 1992-1993在籍
スペインやアルゼンチンではマラドーナとメッシどちらが上か議論が毎日のように繰り広げられているが
そのマラドーナも実はセビージャに在籍していたことがある。
ただし活躍をしたかというとそうではなく、薬物使用で精神的にも肉体的にも疲労していたマラドーナはかつての輝かしい姿を披露することはなかった。
バルセロナやナポリ、ボカジュニアーズで活躍して頃とはまるで別人。
セビージャにいたというのが人々の記憶に薄いのも無理はない。
ディエゴ・シメオネ 1992-1994在籍
ディエゴ・シメオネといえば、現在世界3本の指にも入るほどの監督であるが、そんな彼にも輝かしい選手時代があった。
アトレティコマドリードやインテル、ラツィオでプレーする前、セビージャに在籍。
2シーズン在籍したがセビージャでタイトルを取ることはできなかった。
その後、移籍したアトレティコでリーガとコパ・デル・レイを獲得している。
ヘスス・ナバス 2003-2013在籍
セビージャに10年間在籍し17才からトップチームでプレーしていた。
デビューしたシーズンは23試合に出場し、その翌年のシーズン2005-2006シーズンにはクラブで初となるUFFAカップを獲得するなど、ナバスの活躍によりチームの成績も良くなっていった。
セビージャからマンチェスターシティに2013年移籍。
今でもコンスタントに試合に出場し、活躍を収めている。
正確なクロスと縦に早い突破が武器で監督の評価も高い。
イバン・ラキティッチ 2011-2014在籍
今ユーロ2016が開催されている最中だが、クロアチア代表の目玉選手といえばこのバルセロナ所属のラキティッチである。
最近のセビージャのヨーロッパリーグの躍進はこのラキティッチの活躍から始まったと言っても過言ではない。
バルセロナに2014年に移籍し、移籍したシーズンに3冠を達成。
エンリケ監督の信頼も厚く、イニエスタ、ブスケツと共に新たな中盤のトライアングルを形成している。
ちなみにラキティッチがセビージャを離れる際、この時すでに清武をリストアップしていたそう。
イバン・サモラーノ 1990-1992在籍
レアルマドリードで4年間在籍し、77得点を記録した「ヘリコプター」の異名をとる名選手の1人。
セビージャでは2シーズン在籍し、23得点をあげた。
またチリ代表としての活躍も目覚ましく、フランスワールドカップでは母国をベスト16に導き、
2000年のシドニー五輪ではオーバーエイジとして出場。6得点を記録し大会で得点王となりチームは銅メダルを獲得した。
ハビエル・サビオラ 2005-2006在籍(レンタル)
2000年代前半のバルセロナにおいてリバウドとクライファートと共にトリオを結成し
得点を量産していたアルゼンチンのFW。
その後、リバウドが対談した後、CFとして不動の地位を築くかと思ったが、長くは続かず、2004-2005シーズンにはエトーなどの加入もあり
ライカールト監督の構想外となってしまう。
そのためモナコにレンタルされた後、2005-2006シーズンにセビージャにレンタル移籍。
中位をさまよっていたセビージャの躍進に貢献した。
レンタルが終わりバルセロナに戻ってもすでにサビオラの居場所はなく、クラブは退団を勧めるも本人は拒否。
そして2007年年俸が大幅ダウンとなったことがきっかけでバルセロナ退団を決意。
移籍した先はなんとライバルレアルマドリードであった。
裏切り行為をしてしまったサビオラだが、クラブの扱いは冷たかったため、サポーターからはフィーゴのような仕打ちは受けなかった。
もしかするとサビオラのキャリアの中で最も輝いていたのはセビージャ時代だったかもしれない。
清武は背番号10を希望。チームはインテルに移籍するバネガの役割を担ってくれると期待。
セビージャというチームがここまでご覧になってどれだけすごいチームかわかっていただけたかと思う。
そのセビージャに今夏日本人が移籍することが決まった。
日本代表で活躍する清武弘嗣だ。
ハノーファーでは10番を背負い、チームの攻撃の軸を担った。実際、清武が欠場した試合は全く勝てず、ハノーファーは清武に依存しているチームといってもいいくらいだった。
清武はビッグクラブではないもののヨーロッパのクラブで10番をつけたことが自信になったようで
セビージャ側に10番を要求しているという。
セビージャ側もおそらく清武には控えではなく、チームの中心選手として活躍してほしいと願っているはずなので10番を渡してくれると思っている。
2015-2016シーズンまではアルゼンチン人のMFバネガがチームの攻撃の軸を担っており、そのバネガが今夏インテルに移籍するため
代役として清武を獲得することになったようだ。
僕たちはタイトルを獲得することで彼らに恩返しをしてきた。決断するのは本当に難しかった。このクラブにすごく馴染んでいたからね。家族みたいなものだった
http://www.goal.com/jp/news/1867/
清武自身もヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグに出場できるチームに移籍してみたかったと語っており、
と同時にハノーファーが2部に降格したため移籍するタイミングは非常にベストだったといえる。
ワールドカップ開催の年でもないためチームに適応できるかわからないデリケートな1年が代表との主要大会と重ならなかったのも好材料だ。
ハノーファーでやっていたように王様でいられるか?清武が直面するブンデスリーガとリーガのリーグのレベルの差
バネガの代わりとして入ったので使われることを約束されたようなものだが実際はそんなに安心できない。
ヨーロッパリーグで3連覇した監督はパリサンジェルマンに引き抜かれ、
新たに新監督が就任した。
その監督が清武が好みかどうかが問題となってくる。
さらにヘタフェから清武と同じく今季10番をつけていたサラビアという選手を獲得。
清武のライバルが加入したことによって1年目からポジションを奪いにいかねばならなくなった。
「清武は確かに技術的に優れ、素材としては面白い。しかし、まだまだプレーに波がある。セビージャでは監督次第でプレー機会を与えられるだろうし、移籍して2、3試合はいいかもしれない。ただ、ドイツではそれなりにできたことが、スペインではできなくなる。戦術的レベルが高い選手が多いから、テクニックを見せられる機会は減ってしまうのだ」
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日本代表のプレーをみていても才能に疑いの余地はない清武であるが
スペイン人スカウトによればドイツとリーガとのギャップに苦しむのではないかというのだ。
たしかにスペインでは日本人どころかアジア人が成功を収めたという事例がない。
それだけ高いテクニックを要求されるのだろう。
また現在世界一のリーグであることからブンデスリーガでやってきたときのように自由にプレーさせてもらえる可能性は極めて低いといえる。
あとは清武本人の適応力にかかってくるだろう。
あの香川でさえ、名門マンチェスターユナイテッドではレギュラーの座をつかむことはできなかった。
清武にはエイバルで活躍する乾と共にリーガで活躍する日本人第2号となることを期待したい。
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