シュートを打てない浅野よりも大久保でしょ!セルジオ越後氏は「日本が強いのは錯覚」とボスニア戦を痛烈批判!

サッカーコラム
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1.5軍のボスニア・ヘルツェゴビナ相手に日本代表は清武が先制ゴールを決めるも2-1でキリンカップ優勝を逃す

日本を相手に1.5軍で挑んできたボスニアだが、チームのポテンシャルは高く、あのデンマークを破ってきていることから油断ならない相手だった。

しかし日本はそのボスニアに香川、本田を怪我の影響で欠場させることに。

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試合は前半28分、ガンバ大阪の宇佐美が華麗にドリブルで突破を図ると中央の清武にラストパス。



ハノーファーで10番を背負い、この試合王様として君臨していた清武が鮮やかにダイレクトシュートを決めた。

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素晴らしいゴールを決めた日本だったがその1分後にボスニアのFWジュリッチにあっさり決められリードはすぐに終わる。

その後、守備の甘さをつかれまたもジュリッチに決められ、2失点。

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ホームで試合をして負けられない日本は、必死に相手陣内に攻め入るも決定力のなさを露呈しゴールはならず、無情にも試合終了の笛が吹く。

後半になり、岡崎、清武を交代した日本にボスニアを崩す力はなかった。

 

FWにハーフナー・マイクは必須。大久保嘉人はボランチの質によって活かし方が決まる

ハリルホジッチが今回、戦術的な理由から大久保とハーフナーを召集外とした。

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この試合後、セルジオ越後氏は

メンバー発表会見時に「大久保が合わない」だとか理屈をこねていたけど、ハリルのスタイルに誰がフィットしているのか。今のところ、誰も見当たらないけどね。

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ハリルの戦術に合っているFWは一人もいないと全否定。

結果が出ていない以上、外した理由に対して納得できないのは当然と言える。

特にハーフナーは試合を観ていて必要だと感じた。

単純に日本は高いクロスボールをペナルティエリアの中に送り込むのだが、相手の高さに阻まれ、跳ね返されていた。

ここでハーフナーがいればボールを収めることができたはず。

例えば、途中から高さのある選手を投入すれば、相手DFの注意を引きつけられ、ゴール前での隙が生じる可能性も考えられる。

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またJリーグで爆発中の大久保嘉人は、一緒にプレーするボランチの質によって活かすも殺すも決まるのではないだろうか。

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川崎フロンターレの中村憲剛とサンフレッチェ広島の青山敏弘などの質の高いパサーを置けば輝けるのではと思っている。

サンフレッチェ広島で活躍するジャガー浅野は決定的な場面でシュートを打つ勇気がなく、パスを選択。

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シュートを打てるのに打たなかったよね。確率の高いほうを選択したのは分かる。だけど、浅野はアピールする立場だ。あの場面で強引にでも打つようなメンタリティでなければ、定位置を奪い取れる気がしないよ。

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日本のFWの悪いくせがまた出た瞬間だったが、強引にでもシュートを打つ大久保があの場面にいたら入っていたのではと思ったのは私だけではないはず。

大久保を代表選外にしたハリルの衝撃の理由についてはこちら

浦和レッズの柏木についてはセルジオ越後氏が

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ブルガリア戦後に「ポスト遠藤保仁」と持ち上げられた柏木にしても、今日は何かした? ブルガリア戦のようにフリーでプレーできるなら、多くの選手が活躍できたし、「ポスト遠藤」の候補で溢れかえるよ。

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酷評したため上手いとは思うが、次は他のボランチを試してほしいと思った。

 

露呈したCB吉田麻也の守備スキルの低さ。ジュリッチはセリエBで7得点のプレミア以下のFW

前回のブルガリア戦で積極的なビルドアップをみせ、2ゴールを決めたCB吉田麻也は今回の試合で守備の甘さを露呈してしまった。

2失点とも絡んでしまった吉田。

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金田さんも

吉田は、オフサイドトラップを仕掛けつつ、人に付いていくプレーもしていたけれど、正直どちらも中途半端だった。そうではなく、まずはしっかり敵のマークを逃さないことを第一に心掛けるべきだ。

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ラインコントロールを意識するあまり、マンマークがおろそかになったと指摘している。

それから調べてみると相手のFW198cmの長身FWジュリッチはあまりすごい選手ではないらしい。

セリエAよりも下のセリエBのチェゼーナで今シーズンはたったの7ゴール。

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その選手に対応できず、1試合で2ゴールを浴びた日本の守備陣はセリエB以下ということになる。

長友はセリエA、酒井高徳はブンデス、吉田はプレミアと日本の守備陣も海外組が多くなったがその守備スキルは低いままだ。

特にジュリッチの2点目はブラジルワールドカップコロンビア戦の失点シーンと重なりなんとも嫌な気分にさせられた。

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相手の質が少し上がっただけで、守備の課題を露呈したんだ。日本の現状では、相手が一定以上のレベルだと、守り切れる気がしないよ。

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セルジオ越後氏も守備の課題を挙げている。

 

ユーロに出場できないボスニアに負けた日本代表は強い?弱い?Jリーグの強化をしなければ世界との差は開く一方・・・

程良く弱い相手と対戦して、「日本は強い」という錯覚を抱き、程良く強い相手と対戦して、「世界との差」を実感する。

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セルジオ越後氏は日本が強いと思うのは弱い国と戦う時だけで、強豪と対戦すれば「世界との差」を痛感すると語る。

たしかにハリルジャパンはアウェーでの試合で勝ったイメージがない。

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東アジアカップでも優勝を逃したし、イラン相手にはドローだった。

今回、まだホームで試合をしたから有利だったもののボスニアとアウェーで試合をしたとき、どういう結果になるのか?想像しただけでも怖い。

今回のブルガリア戦後が顕著だったけれど、日本の選手が過大評価される雰囲気に大きな不安を覚えたよ。だって、日本は大して強くないのに、強豪国のように取り上げるからね。

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ブルガリア戦はアモーレパワー?で大勝し、自分たちはまた強くなったと勘違いした日本。

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現実を知るのは勇気がいるが、日本が大勝したブルガリアは3位決定戦でデンマークに0-4で敗れている。




デンマークはもちろん無失点だったが日本はあの弱いブルガリアに2失点しているのだ。

ボスニア戦と合わせると計4失点。

守備面のパフォーマンスに加え、もうひとつ気掛かりなのは、球際の局面で簡単に競り負けていたシーンがあまりにも多かったこと。

金田喜稔がボスニア・ヘルツェゴビナ戦を斬る!「球際で競り負けるシーンがあまりにも多すぎた」 | サッカーダイジェストWeb
 第1戦目のブルガリアとは違い、ボスニア・ヘルツェゴビナはエースのエディン・ジェコ、ミラレム・ピアニッチら欧州主要リーグで活躍する主力数人を欠きながらも、組織力があり、個の能力もある程度高く非常...

原因はこれに尽きるのではないだろうか。

ハリルホジッチ監督も強調する「デュエル」の部分が日本人選手は弱い。

試合にはJリーグでプレーする日本人選手も多くプレーしていたが、海外でもまれていないJリーガたちがこの部分を今の環境で培っていくのは難しいと言える。

本気で世界との差を縮めたいと思っているのなら、Jリーグの強化を真剣に検討すべきだと改めて感じさせられた。

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 第1戦目のブルガリアとは違い、ボスニア・ヘルツェゴビナはエースのエディン・ジェコ、ミラレム・ピアニッチら欧州主要リーグで活躍する主力数人を欠きながらも、組織力があり、個の能力もある程度高く非常...

Jリーグのレベルの強化を急がなければ、世界との差は縮まらないだろう。

私は何度も言っているがヨーロッパのリーグで活躍するCBは日本がワールドカップで好成績を残すためには必須と思っている。

ユーロにも出場できない、1.5軍のメンバーをそろえたボスニア相手に2失点という現実。

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現状では球際に強い長谷部や、代表に長く呼ばれていない細貝をCBで使うという方法もなくはないが、これだとセットプレーに弱くなり何も変わらないように思える。

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このポジションに関しては鹿島の植田あたりのリオ世代の台頭に期待するしかないのかもしれない。

とにかくボスニア戦は日本のワールドカップベスト8という目標がさらに遠くになった、そんな試合であったといえる。

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