現代のGKに求められる特性はビルドアップ
現代サッカーの特性としてGKに対しては、ビルドアップの質を求められている傾向にあります。
マンチェスターシティに所属するブラジル代表のエデルソンとリバプールに所属するブラジル代表アリソンはその筆頭でしょう。
彼らにはシュートストップ能力の高さに加えて足元の技術の高さを兼ね備えています。
GKからのパスはミスをすれば失点のリスクがかなり大きいのですが、
彼ら二人はその高い技術から、ミスのリスクを補って余りある得点チャンスを作っていると言えます。
神セーブをチャンピオンズリーグでリバプール相手に連発(動画あり)
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アトレティコ・マドリードは現地時間11日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ ラウンド16の第2戦で、
リバプールと敵地アンフィールドで激闘を演じ、延長戦の末に3-2で勝利、
2戦合計スコア4-2でベスト8進出を果たしました。試合の勝敗を分けたのはGKの差と個人的には感じております。
この試合は、アリソンが負傷の為代わりに出場したリバプールのGKアドリアンのパスミスからの失点で流れが変わってしまいました。
今季のアドリアンはアリソンの代役を十分にこなしてリバプールの連勝に貢献してきた選手なので、攻める事はできませんが、
上記の説明通りGKからのパスミスは試合の勝敗を左右してしまう程のリスクが伴うのです。
そして先日の試合でリバプールの破竹の攻撃を食い止めたのが、今回紹介するスロベニア代表GKのヤン・オブラクです。
彼は足元の高い技術はそこまで高くはありませんが、
高いシュートストップ能力とゴールマウスを小さく見せてしまう程の威圧感でリバプールのシュートをことごとく防ぎ、
リバプールのチャンピオンズリーグ連覇をうち砕きました。
オブラクの今季の成績はリーガエスパニョーラで27試合に出場して失点は21点です。
11試合でクリーンシートを記録しており驚異的な数字を残しています。
守備に定評があるアトレティコ・マドリーですが、彼の存在があってことでしょう。
現在世界で最も優れているGKであると個人的には感じています。
経歴 2014年夏にベンフィカからアトレティコに加入
オブラクは1993年1月7日スロベニア生まれで、身長188cmで体重84kgと体格にも恵まれています。
2014-15シーズンにベンフィカからアトレティコへと加入しました。
当初はディエゴ・シメオネ監督の信頼を掴むのに苦労しましたが、
同シーズン終了間際から定位置をつかみました。
2015-16シーズンにはチームのチャンピオンズリーグ決勝戦進出に大きく貢献しています。
オブラクの活躍でアトレティコの失点は少ないが得点数はバルサの半分以下
冒頭にてエデルソンやアリソン、ノイヤーのような積極的な飛び出しと足元の技術が優れているGKについて説明しましたが、
オブラクはゴールマウスにどっしり構えてシュートを防ぐGKです。
どちらのタイプが優れている等ではありませんが、オブラクはGKの本質というのは「シュートを防ぐ」ということを再認識させてくれるGKであると思います。
今季のアトレティコ・マドリードの得点力は正直高くありません。
それでもアトレティコがリーガでトップ6に入っているのは失点が異常に少ないからです。
(3/29時点でのリーガでの得点数は首位バルサが63点に対しアトレティコはたったの31点)
今季のチャンピオンズリーグでアトレティコ・マドリードがどこまで進むかはオブラクの活躍が重要と言えます。
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