5戦負けなしのミランと前回セリエA王者ユベントスが激突したセリエA第9節
現地時間22日に行われたセリエA第9節。
リーグ5連覇中の絶対王者ユヴェントスを迎えての一戦。
ここ5戦負けなしと好調ミランは王者相手にどう戦ったのでしょうか。
完全にミランひいきでこの一戦を振り返ります。
ユベントスに前半アクシデント攻撃の要アルゼンチン代表ディバラが負傷しグアドラードと交代
まずは前半、立ち上がりから押し気味に試合を進めていたユヴェントスにアクシデントが襲います。
前半33分にFWパウロ・ディバラが右太もも裏を抑えて座り込んでしまいます。
結局そのままMFクアドラードと交代となってしまいます。
ユヴェントスにとってはなんとも痛い負傷交代。
アルゼンチン代表としても活躍中のストライカー、11月にブラジル戦を控える代表チームにとっても心配な出来事となりました。
ピアニッチがフリーキックを決めたか?に思えたが判定はボヌッチのオフサイド
すると前半36分、ユヴェントスが絶妙な位置でのFKを獲得。なんとも嫌な予感が、、、
MFミラレム・ピアニッチの放った直接FKはGKジャンルイジ・ドンナルンマの真横でワンバウンド、見事にネットに突き刺さります。
「おーー、そこ決めてくるかーー。」と肩を落としていたその時!
ここでミランが抗議。
このシュートに反応したDFレオナルド・ボヌッチがオフサイドではないかと。
「そうだその通り」と共感していると、なんと判定が覆ります。
ユヴェントス、ノーゴール!ミランは命拾い。
すると今度はこの判定にピアニッチが抗議、どうなるどうなる、
するとなんとピアニッチにはイエローカードの提示。
なんともいえない後味の悪さを残しながら、前半はスコアレスドローで折り返します。
※ミラニスタとしてはホッとした前半でした。
スソのアシストから18才の新星ロカテッリがスーパーゴールを決める
そして後半、いよいよその時がやってきます。
試合が動いたのは後半20分、MFスソのパスに走り込んだMFマヌエル・ロカテッリが右足一閃。
ゴーーーーーーール!!!!!!!
左上隅に突き刺さるなんとも鮮やかなシュート。これには思わず声が出ました。
負傷中のキャプテンMFリカルド・モントリーヴォに変わって得たチャンス。
躍動する18歳の新生、これからがまだまだ楽しみです。
ユベントスはマンジュキッチを投入するも1-0のリードを守り切ったミランに軍配
リードを許したユヴェントスは4バックに変更。前線にFWマリオ・マンジュキッチを投入。
しかしこの一点を守りきったミラン。王者ユヴェントスを下し3連勝。
さらにこれで6戦負けなしとなりました。
NEXTピルロ?ミランの若き司令塔、ロカッテリとはどんな選手
マヌエル・ロカテッリ
年齢:18才
ポジション:MF
クラブ:アタランタユース⇒ACミラン
代表歴:イタリアU-17、イタリアU-19
この一戦の勝負を決める決勝点を決めたロカッテリ。
イタリアではNEXTピルロやミランのレジェンドアルベルティーニとも呼び声の高い選手です。
果たして彼は本当にピルロのような偉大なレジスタになれるのか。
まず第一に彼のポジションはセントラルMF。レジスタとも言われるチームの心臓部です。
プレースタイルは、長短織り交ぜた高精度のパス、ピッチ全体を見渡す卓越した広い視野、
また18歳とは思えない落ち着きっぷりも見せています。
んーー、なんともピルロに似ている。
ただピルロには、高精度すぎるフリーキックやゲームを支配する圧倒的な力、
一瞬でディフェンスをかわす中盤後方からのロングパスなどを兼ね備えてます。
もちろんロカッテリもまだまだこれからピルロのような選手になる可能性は大いに秘めています。
さらに彼は今回のユヴェントス戦の決勝点のような強烈なシュートの持ち主でもあります。
見方によってはジェラードやランパードのような選手に化ける可能性もあるでしょう。
※私としてはイタリアを背負うレジスタに是非ともなっていただきたい。
やはり彼はNEXTピルロにふさわしい!と言いたいところですが最後にもう一つ。
そう、ロカッテリ君、彼とても男前なんです。
ピルロも十分ダンディーな大人の男といった感じですが、ロカテッリ君なんともまあ若き好青年。
初ゴールを決めた試合では感極まって涙してしまう場面も。
彼が今後どのようなプレースタイルを確立していくのか、どのようなルックスになっていくのか、もう彼から目が話せません。
ミランは過去10年で最高のスタート。今季はヨーロッパのカップ戦もミランは不出場のためリーグ戦は有利?
18歳の若き司令塔、ロカテッリが決め、守っては17歳にしてチームの守護神となったGKドンナルンマが王者の猛攻をシャットアウト。
若手躍動のミランの快進撃はどこまで続くのか。
まだ序盤とはいえ、開幕9試合を終えての勝ち点19は過去10年で最高の成績。
さらに首位と勝ち点差2ポイントの2位。
欧州でのカップ戦がないだけに、日程も上位クラブと比較すると有利。
低迷続く名門クラブが、いよいよ復活の狼煙を上げた。
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