ドルトムントとレスター以外にも引き抜きのある可能性があるクラブが・・・
EUROとコパ・アメリカ・センテナリオで盛り上がっているサッカー界。
しかし、クラブシーンではシーズンオフということで、移籍市場も盛り上がり始めている。
特にここまでは、ドルトムントとレスターからの引き抜きの話題が多い。
今回は、主力選手中心に引き抜きの噂が多いチームをまとめた。
ASローマ ラジャ・ナインゴラン、マノラス、フロンレンツィ、サナブリア
1.ラジャ・ナインゴラン(MF)
ローマの中盤の要の1人にして、サッカー界屈指の“壊し屋”のベルギー人には、
アントニオ・コンテが新監督に就任するチェルシーが狙っているという噂が流れている。
本人は当初否定していたものの、ピァニッチのユヴェントス移籍が確定的になったあたりからごまかすようにコメントが変化している。
ローマとしては、ピァニッチに続いて中盤のレギュラーを失いたくないとこだが、今のローマでタイトルを獲得できるかは大きな疑問。
ユーロが終わるまでは大きな動きはないと思うが、去就をパーセンテージで表すと
チェルシー移籍70%、ローマ残留は30%というとこだと思われる。
2.コスタス・マノラス(DF)
ローマの守備の要のギリシャ代表DFもチェルシーに狙われている。
当初は、同じローマ所属のドイツ代表DFアントニオ・リュディガーの獲得を目指していたが、
先日ドイツ代表の練習中に右ひざ十字靱帯断裂も大けがを負ったため、
ターゲットをマノラスに変更したようだ。
また、ジョゼ・モウリーニョが新監督に就任したマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルも代理人に接触しているようでプレミアの強豪で争奪戦になってきいる。
ローマとしては、シーズン前半リュディガーがいないためもう1人のレギュラーCBのマノラスを失いたくないだろうが、
マルキーニョス、メフディ・ベナティアを放出してきたのを見ると適正価格のオファーがあれば売却する可能性は十分にある。
去就のパーセンテージは、チェルシー移籍45%、ユナイテッド移籍が25%、ローマ残留が20%、アーセナル移籍が10%といったところだろう。
3.アレッサンドロ・フロレンツィ(DF・MF)
今季欧州全体で最も安定していたRSBの1人だったフロレンツィ。
彼を狙っているといわれているのが、ダニエウ・アウベスが退団したバルセロナ。
本来は中盤の選手ということもあり、足元の上手さがあるため、バルサのSB像にピッタリと言える。
今のところは、カンテラーノでアーセナル所属のエクトル・ベジェリンが第1ターゲットのためあまり具体的な報道はない上、
本人も地元クラブを離れる意思がないことを強調しているが、バルサが本気で獲得に動いたらどうなるかはわからない。
今のところの去就のパーセンテージは、ローマ残留が70%、バルセロナ移籍が20%、他クラブへの移籍が10%といったところだろう。
4.アントニオ・サナブリア(FW)
今季スペイン・リーガエスパニョーラのスポルティング・ヒホンでブレークした若きパラグアイ代表ストライカーに興味を示しているのは、
4人目のストライカーを探しているバルサ。
実は、サナブリアはバルサのカンテラ育ち。バルサとしてはリーガに適応しているうえ、カンテラーノという一石二鳥の補強になるということだ。
今のところ具体的な競合相手もいないため移籍金も抑えられるため、代表メンバーとして参戦中のコパ・アメリカ・センテナリオが終わり次第正式オファーを提示するのではと思われる。
去就のパーセンテージは、バルセロナ移籍が75%、他クラブへのレンタルを含めた移籍が15%、ローマ残留が10%といったところだろう。
ACミラン バッカ、ボナベントゥーラ、ドンナルンマ、本田圭佑、ニアン
1.カルロス・バッカ(FW)
今季も低迷した名門の前線でリーグ戦18ゴールと気を吐いたコロンビア代表ストライカー。
本来なら、売りに出されるわけがないが昨夏ミランは100億円規模の投資をし大型補強に出た・がしかし、
財源となる予定だったシンガポール人投資家ビー・タエチャウボル通称“ミスター・ビー”へのクラブ株式売却が土壇場で破談に。
加えて、CL出場ボーナスも計算に入れていたが、CLどころかEL出場権すら逃す結果となり、財政状況はまさに火の車になってしまっている。
そのため、バッカは今のミランの中では高額取引が期待できるということで獲得時の3000万ユーロ以上のオファーがあれば放出するといわれている。
そこで名乗りを上げているのが、レヴァンドフスキがレアル・マドリーに引き抜かれそうなバイエルン、
EL参戦に向けてトップクラスのストライカーを探しているウエスト・ハム、恩師ウナイ・エメリが新監督に就任することが内定し、
カバーニの代役もしくはポジションを争えるストライカーを探しているパリ・サンジェルマンの3チーム。
去就のパーセンテージは、PSG移籍が45%、バイエルン移籍が20%、他クラブ移籍が15%、
ミラン残留とハマーズ(ウエスト・ハムの愛称)移籍がともに10%といったところだろう。
2.ジャコモ・ボナヴェントゥーラ(MF)
2人目は、バッカとともにミランを牽引したイタリア代表ボナヴェントゥーラ。
今回のユーロではポジションの関係などで23人には残れなかったが、今のアズーリの中ではトップクラスの攻撃的MF。
彼も、バッカと同じような理由から放出されるのではといわれている。
今のところ具体的なクラブの名前は出てきていないが、今後移籍市場が本格化してきたら、獲得に名乗りを上げるクラブが出てくる可能性は十分にある。
本人としても、そろそろヨーロッパコンペティションに参戦したいはず。
推定市場価格も2000万ユーロ~2500万ユーロ程度と高くないため、獲得へのハードルも低い。
今のところの去就をパーセンテージ表すしたら、五分五分だが、移籍市場の隠れ目玉といえるだろう。
3.ジャンルイジ・ドンナルンマ(GK)
今季16歳の若さにして名門ミランのGKのレギュラーを奪ったドンナルンマ。
ファーストネームは奇しくも偉大なる先輩ブッフォンと同じ。そのブッフォンも自身の後継者として認めており、アズーリの未来とも言われている。
そんな若武者をヨーロッパの強豪たちがほっておくわけもなく、バルサ、マドリー、チェルシー、ユナイテッド…と名だたるクラブがリストアップしていると噂される。
当のクラブには売却の意思は全くなく、本人も今のところ心のクラブを離れる意思はない様子。
しかも、代理人はあのミーノ・ライオラ。
風貌やそのやり口から”マフィア”と言われている彼はたびたび「彼の価値はモナリザ以上」などと言っており、1億ユーロ近い移籍金がいることを示唆している。
ただ、GKはあまりレギュラーを変えないポジション。
順調に成長すれば、この先15~20年はレギュラーを任せられる計算になる。
その20年に1億ユーロ払うことを安いと見るクラブが出てきても決しておかしくはない。
交渉相手はサッカー界で最も厄介な相手だが、オファーを出すクラブは現れるのか。
今のところは、残留95%、移籍5%だろう。
4.本田圭祐(MF)
栄光の10番を背負う本田にも移籍のうわさが。
ここまで名前の出ているクラブは、かねてから言われているトッテナム、ELに向けて選手層を厚くしたいウエスト・ハム、
前ミラン監督のシニシャ・ミハイロビッチが新監督に就任したトリノ、
来季こそ上位に食い込みたいストークの4チーム。
この中でも具体的な動きがあるのは、ハマーズ(ウェストハムの愛称)とトリノ。
ハマーズは、バッカとのセットで、トリノは、スロバキア代表MFのユライ・クツカとのセットでそれぞれ獲得を狙っているといわれている。
現所属のミラン首脳陣はピッチ内外での本田の貢献を高く評価しており、契約延長の話が進んでいるが、
ステップアップとしてきたはずのミランでヨーロッパコンペティションに出場できていない現状に本田自身満足しておらず移籍も否定してない。
去就のパーセンテージは、ミラン残留が45%、ハマーズ移籍とトリノ移籍がともに20%、他クラブへの移籍が15%といったところか。
5.エムバイェ・ニアン(FW)
今季年明けから2トップのレギュラーを掴みブレークの兆しを見せながら、交通事故でシーズンアウトの怪我を負ったニアン。
ミラン失速の1因にもなった彼は、フランス黄金世代の1員で、グリーズマンらと夜遊びで出場停止を受けたメンバーの1人でもある。
そんな彼に興味を強く示しているのが、ユルゲン・クロップ率いるリヴァプール。
一時は、マリオ・バロテッリとのトレードも噂されたが、さすがにこれはミラン側が拒否。
それでも、リヴァプールは諦めていないようだ。
18歳で引き抜き、ようやくブレークの兆しを見せたスピードスターが移籍するかはバッカら他の主力の動向次第か。
彼らの移籍がまとまらなければ、ニアンの売却に踏み切ることになるだろう。
ニューカッスル・ユナイテッド ムサ・シソコ、ティム・クルル、ミトロビッチなど
1.ムサ・シソコ(MF)
降格したニューカッスルの中で活躍した数少ない選手の1人。
ユーロフランス代表にも入っている。
彼には、アーセナル、リヴァプール、トッテナムがとりわけ興味を示している。
中でも、アーセナルはアイドルのパトリック・ビエラが活躍したクラブで、シソコ自身も心のクラブだと公言している。
降格したニューカッスルに残る気がないことをコメントしているのをみると移籍は決定とみていいだろう。
パーセンテージで表すと、アーセナル移籍が80%、リヴァプール移籍が10%、トッテナム移籍が5%、他クラブへの移籍が5%といったところだろう。
他の選手たちも…
ニューカッスルは他にも、オランダ代表GKのティム・クルル、
同じくオランダ代表RSBのダリル・ヤンマート、
イングランド代表のサイドアタッカーアンドロス・タウンゼント、
同じくイングランド代表MFのジョンジョ・シェルヴェイ、
オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥム、
コートジボワール代表の潰し屋シェイク・ティオテ、司令塔タイプのオランダ代表MFシーム・デ・ヨング、
セルビア代表ストライカー アレクサンダル・ミトロヴィッチらには、プレミアリーグの中堅クラブを中心に引き抜きの噂が数多く出ている。
人数が多すぎるため、ひとまとめにしたが、これだけ各国の代表選手たちを抱えながら、降格したのは悔やまれる。
来季はスタートからラファエル・ベニテスが指揮を執るが、
ここに書いた選手たちが全員とまではいかなくても半数以上移籍してしまえばチームを根本から作り直す必要に迫られるため、
簡単にプレミア復帰とはいかなくなるだろう。歴史あるチームだけに早くプレミアに復帰できることを願うばかりだ。
この3クラブ以外にも長友所属のインテルなどにも引き抜きの魔の手が・・・
こうしてまとめてみて思ったが、3チームとも歴史ある名門チームなのだ。
オールドファンとしては何とも残念なことだと思うが、これもサッカーの1部といえるだろう。
この3チーム以外にも、長友佑都所属のインテル・ミラノもミランと同じような理由から主力選手の売却説が根強い。
移籍市場はまだまだこれからだが、この3チームの選手はどれだけ残り、移籍してしまうのか。
多くの人が気になっているであろう本田圭祐の動向にも大きく影響するため、注目だ。
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