なぜ柏木を選外に?オーストラリア戦の結果からみえるハリルホジッチのサウジアラビア戦メンバー選考の意図とは?

サッカーコラム
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ハリルジャパンのオマーン・サウジアラビア戦のメンバーが発表。新戦力となり得る久保や井手口陽介が召集される。

2012年以来の代表復帰となった久保やガンバ大阪の井手口がハリルジャパン初召集となった。

ケルンの大迫は約1年半ぶりの代表復帰となる。

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久保はザッケローニ時代に初召集されたが出場記録はなく、呼ばれた時はまだ高校生だった。

U-23代表としてもアジア選手権で活躍し、所属クラブでもスタメンを勝ち取っている久保にはハリルジャパンの起爆剤として大いに期待ができる。

井手口はオマーン戦で出場できるかは微妙だがもし出場機会があれば頑張ってほしいと思う。

以下、日本代表メンバー

▽GK
西川周作(浦和)
川島永嗣(メス)
東口順昭(G大阪)

▽DF
酒井宏樹(マルセイユ)
酒井高徳(ハンブルガーSV)
長友佑都(インテル)
槙野智章(浦和)
吉田麻也(サウサンプトン)
森重真人(FC東京)
丸山祐市(FC東京)
植田直通(鹿島)

▽MF
長谷部誠(フランクフルト)
山口蛍(C大阪)
井手口陽介(G大阪)
永木亮太(鹿島)
香川真司(ドルトムント)
清武弘嗣(セビージャ)
小林祐希(ヘーレンフェーン)

▽FW
本田圭佑(ミラン)
浅野拓磨(シュツットガルト)
原口元気(ヘルタ・ベルリン)
齋藤学(横浜FM)
大迫勇也(ケルン)
岡崎慎司(レスター・シティ)
久保裕也(ヤングボーイズ)

大迫、久保、小林が復帰&井手口初招集!!首位サウジ戦に臨む日本代表メンバーが決定 | ゲキサカ
日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は4日、都内のJFAハウスで記者会見を行い、11日のキリンチャレンジ杯・オマーン戦(カシマ)、15日のW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(埼玉)に臨む日本代表メンバー25人...

 

 

10月に行われた日本対オーストラリア戦では柏木はベンチで途中交代もなし

アウェーオーストラリア戦はなんとか引き分け、勝ち点1を分け合った日本。

この試合で気になったのはハリルホジッチの徹底した守備戦術だった。

1トップで本田を起用し、トップ下に香川、同じく2列目に原口、小林悠が並んだ。

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ボランチには長谷部と山口蛍を組ませ、より守備的な布陣となっている。

交代も小林⇒清武、本田⇒浅野、原口⇒丸山と司令塔の柏木は出場することはできなかった。

オーストラリア戦のレポート記事はこちら

 

オーストラリア戦でみせた守備的戦術。ゲームメーカーはいらない?

オーストラリア戦の日本は攻撃スタイルを封印し、カウンター戦術をとった。

スタメンと交代メンバーをみれば明らかであり、この戦術ならまず必要なのはボールを奪える選手でゲームメーカーではない。

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柏木の良さはなんといってもそのパスセンス。司令塔としての能力は海外組と比べても高い。

その柏木をベンチに置き、交代もさせず、さらには今回の召集メンバーからも選外としたハリルホジッチ。

これは監督がゲームメーカーを必要としない戦術に舵をきったのではと推測できる。

 

小林祐希がボランチをヘーレンフェーンでこなしているので柏木は不要か

代表メンバーの中に司令塔タイプがいないわけではない。

今回、選ばれたなかでオランダで活躍するヘーレンフェーンの小林祐希は所属クラブでボランチをこなしている。

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この小林が柏木の代わりとなっている可能性は高く、海外でプレーしていることからも監督の評価は柏木よりも上なのかもしれない。

小林もオランダでは試合に出ているけど、トップ下では香川、清武のほうが序列が上。ボランチにしたって長谷部、山口、永木らがいて、チャンスを掴むには相当なアピールが必要だよ。

【セルジオ越後】井手口、小林、久保らはサウジ戦では起用しないはず。“マスコミ対策”のメンバー選考と感じるよ | サッカーダイジェストWeb
サッカーダイジェスト、ワールドサッカーダイジェスト、高校サッカーダイジェストの取材力を結集!海外ビッグクラブからJリーグ、ワールドカップまで。サッカーファンにクオリティーの高いニュース・コラムを毎日届けます。

ただしセルジオ越後氏が言うように小林祐希が出場できるかは別問題である。

 

今シーズンJリーグを優勝する勢いのある浦和レッズの10番よりもガンバの井手口陽介や鹿島アントラーズの永木のほうがデュエルは得意

ただ小林の他にも、Jリーグ勢からなぜか前回召集されたにも関わらず、試合に出場していない鹿島アントラーズの永木や

今回初召集になったガンバの井手口など

柏木を選外にして呼ぶべき選手なのか?と思うと疑問である。

1つはこの2人にあって柏木にないもの。

それはデュエル

永木も井手口もボールを配給するボランチではないが、ボール奪取力は柏木よりも上で特に永木は

湘南ベルマーレ時代にプレッシングからのカウンター戦術に上手くフィットしていた。

また強烈なフリーキックを蹴ることができ、柔らかい感じのFKを蹴る柏木とは完全にタイプが異なる。

ボールを奪い取る能力は柏木には不足していると監督に判断されてしまい、出場したことない2人よりも序列が低くなってしまったのだろう。

 

司令塔が不在ならば香川真司は活かせない?清武弘嗣がトップ下に適任か

柏木が不在となれば当然、ドルトムントで司令塔のギュンドアンが抜け、出場機会に苦しんでいる香川は

試合勘不足が影響して代表でもいいパフォーマンスは期待できないだろう。

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香川は自分でなんとかするタイプではなく、最終ラインとボランチにフィード能力がある選手がいてこそ輝くタイプである。

香川を活かすためには、ボランチに司令塔タイプは必須。

となればサウジアラビア戦のトップ下は香川ではなく清武となる可能性が高い。

ボランチに長谷部と山口蛍が先発すれば確実だろう。

 

日本代表対サウジアラビア戦はサッカー初心者には退屈な試合になると予想

浦和レッズでは非常にコンディションがいい柏木を選外にし、ホームでやるにも関わらず、

自分たちがボールを支配するサッカーはあきらめたハリルホジッチ監督。

それだけサウジアラビア戦は内容よりも負けることが許されない試合であることがうかがえる。

ということはオーストラリア戦のように点が入らない、

サッカー初心者にはつまらない試合展開になるのではないかと私は予想する。

この記事をご覧になっているサッカーにあまり詳しくない方は、なぜこの選手を選び、スタメン目に使ったのか?

監督の意図を理解するように観ていけば点が入らない試合でもおもしろくなるのではないかと思うので是非やってみてほしい。

 

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