2/22金曜日に開幕する2019J1リーグ。冬の移籍補強をおさらい
今年のJリーグ開幕もあと1週間をきった。
各チームは新シーズンに向け、監督や選手を補強。
今年の冬も多くの選手が移籍を果たしている。
そこで個人的に気になったチームと選手の移籍をまとめてみたので
みてほしい。
川崎フロンターレ
ブラジル人でインテルナシオナルでプレーし、サントスから移籍してきた
レアンドロ・ダミアンはロンドンオリンピック得点王となった実績のあるブラジル人ストライカー。
さらにセレッソ大阪の主力だった山村和也は守備力があり、高さもあるトップ下である。
サイドの攻撃のキーマンだったサイドバックエウシーニョの抜けた穴には同じくブラジル人の
マギーニョを補強。高さはエウシーニョほどないが、そのドリブル能力は高いため期待ができる。
中村憲剛や家長昭博、小林悠などのMVP組にどう彼らが組み合わさるか楽しみである。
リーグ優勝を盤石にした今、狙うはACLのタイトルしかない。
前所属セレッソ大阪⇒山村和也
前所属インテルナシオナル⇒レアンドロ・ダミアン
前所属ヴィラ・ノヴァ⇒マギーニョ
サンフレッチェ広島
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野津田や皆川などのレンタルバック組に加え、数人外国人を補強した程度で
J1からの引き抜きはしなかったサンフレッチェ広島。
戦力の上積みはどこまでない中、やはり期待がかかるのは
J2東京ヴェルディから加入したドウグラスだろうか。
かつて森保監督時代の黄金時代を清水のドウグラスのように築けるか
今シーズンなれるか注目したい。
前所属ベガルタ仙台⇒野津田岳人
前所属ロアッソ熊本⇒皆川佑介
前所属東京ヴェルディ⇒ドウグラス
鹿島アントラーズ
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昨シーズン横浜マリノスで公式戦17得点を決めた伊藤翔、
さらに清水エスパルスの10番白崎を獲得し戦力アップした鹿島アントラーズ。
犬飼に続き、清水から主力を引き抜いた鹿島だが果たして白崎はチームにフィットするのだろうか。
気になるのは昌子と小笠原満男、西の抜けた穴を誰が埋めるのかだ。
横浜Fマリノス⇒伊藤翔
清水エスパルス⇒白崎凌兵
北海道コンサドーレ札幌
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昨シーズンまで主力だったストライカー都倉を放出した札幌だったが
長崎から鈴木武蔵を獲得。東京オリンピック世代の三好もレンタルが終わりチームを去ったが
ルーカス・フェルナンデスや岩崎悠人などを補強し、逆に戦力が上積みされたといえる。
中盤とFWに不安要素はないが、一方で守備陣の補強全くなかった。
ここがどうシーズン中に影響してくるか注意してみてみようと思う。
前所属Vファーレン長崎⇒鈴木武蔵
前所属京都サンガ⇒岩崎悠人
浦和レッズ
左利きのサイドバック山中をマリノスから、さらにセレッソ大阪の主砲で
代表でもある杉本。
降格した柏からスペイン経験のあるCB鈴木大輔。
ポルトガルの名門ポルトからMFエヴェルトンと今年もさすがの充実ぶり。
興梠や武藤も残留し、この30代2トップをおびやかす存在とレジェンド平川から14番を受け継いだ杉本がなれるか注目である。
前所属横浜Fマリノス⇒山中亮輔
前所属ポルティモネンセSC⇒エヴェルトン
前所属セレッソ大阪⇒杉本健勇
前所属柏レイソル⇒鈴木大輔
セレッソ大阪
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中盤の要だった山口蛍と山村が引き抜かれ、杉本もJ1優勝チームへと移籍した。
だがセレッソは今季からヴェルディを指揮していたスペイン人のロティーナが監督を務めることになったため
補強が成功する可能性は高い。むしろ新監督に合わない既存のベテラン選手を残す方が危険だろう。
おもしろいのが同じくスペイン系のクラブを目指している神戸から山口と入れ替わるように藤田が移籍したことだ。
ヴィッセル神戸のほうがセレッソに比べて華やかだが、案外上手くいくのは期待値の低いセレッソのほうかもしれない。
そのカギを握るのは攻守のバランスをもたらす藤田だろう。
また個人的に気になるのが仙台から移籍してきた奥埜博亮。シュート力もあり
高いパスセンスを誇るMFも開幕からスタメンの可能性が高いと思われる。
前所属北海道コンサドーレ札幌⇒都倉賢
前所属ヴィッセル神戸⇒藤田直之
前所属グアラニ⇒ブルーノ・メンデス
前所属ヴァスコ・ダ・ガマ⇒レアンドロ・デサバト
前所属ベガルタ仙台⇒奥埜博亮
清水エスパルス
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昨シーズン1桁順位でリーグ戦を終えた清水は川崎フロンターレからエウシーニョを獲得、
さらにブラジル人CBヴァンデルソンも入り、守備陣がより強固になった。
4バックに日本人は松原が1人だけという充実した外国籍軍となっている。
東京オリンピック世代で台頭してきた立田の出番は回ってくるのかは新加入の外国人次第だろう。
中盤は白崎が抜けたが竹内、河井がフル稼働すれば問題なく、
北川とドウグラスが残留した攻撃陣もそのまま現状維持といえる。
長崎でブレイクした中村慶太がどこまで通用するかは未知数だが、
得点能力はあるため期待はできそうだ。
前所属川崎フロンターレ⇒エウシーニョ
前所属V・ファーレン長崎⇒中村慶太
前所属アトレチコ・パラナエンセ⇒ヴァンデルソン
ヴィッセル神戸
今年も移籍市場を賑わせたのがこのヴィッセル神戸である。元スペイン代表で
バルセロナでは7番をつけメッシと共に活躍していたダビド・ビジャが加入。
全盛期のキレはないもののJリーグでは十分にやっていけるほどの能力を兼ね備えている。
また国内の選手の引き抜きにも成功。鹿島から西、セレッソからはロシアワールドカップメンバーの
山口蛍を引き抜いた。彼の加入は大いにプラスになると思われる。
ただ山口は同じ関西のチームから移籍してきた。セレッソ大阪サポのことを思うとなにか複雑ではあるが…
前所属ニューヨークシティ⇒ダビド・ビジャ
前所属セレッソ大阪⇒山口蛍
前所属セレッソ大阪⇒西大伍
名古屋グランパス
昨シーズンの中断期間に大量補強をしたため、この冬はおとなしいかと思われたが
広島からビルドアップに定評のあるCB千葉、FC東京にいたベテランになりつつある米本、
ドリブルが自慢のマテウス、あらゆるJリーガーを封じてきたエースキラー吉田豊が新たに加わり、
戦力はかなり充実した印象。
楢崎の引退、さらにベテラン佐藤寿人と玉田圭司が移籍してチームを去り、
世代交代が一気に加速した名古屋。
新キャプテン丸山が個性的な選手たちをどうまとめるか、その手腕によって今季の出来は決まってくるだろう。
シャビエル、マテウス、そして昨シーズン得点王になったジョーの名古屋のトリデンテは
J1でも神戸に次ぐ強力なアタッカー陣である。
前所属サンフレッチェ広島⇒千葉和彦
前所属大宮アルディージャ⇒マテウス
前所属FC東京⇒米本拓司
前所属サガン鳥栖⇒吉田豊
サガン鳥栖
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サガン鳥栖の主な補強は元バルセロナのクエンカだが、
注目したいのは彼ではなく新監督カレーラスである。
カレーライスとすでにいじられている監督ではあるが、選手時代ではバルサ、
アトレティコでDFとしてプレー。
マジョルカやサラゴサで監督経験を積み、日本にやってきた46歳の若手スペイン人監督である。
トーレスとクエンカをどうやって日本人のチームに融合させるかその手腕を期待したい。
ただ気になるのはアジアカップ終了後に移籍したGK権田修一の抜けた穴である。
J1での1年を通じてのフル出場記録がない大久保択生ではどれだけのセーブができるかは未知数。
補強すべきはJ1レベルのキーパーだったか。
前所属ディナモ・ミンスク⇒ニノ・ガロヴィッチ
前所属レウス⇒イサック・クエンカ
前所属FC東京⇒大久保択生
補強だけで評価するなら浦和レッズと川崎フロンターレの2チーム
2019年シーズンを前に最もいい補強をしたのは
昨シーズン優勝した川崎フロンターレと毎年主要選手を他チームから引き抜いている浦和レッズだろう。
この2チームは監督が変わっておらず、戦い方は大きく変わることはない。
監督の戦術に合う選手をピンポイントで補強したような感じだ。
特に浦和は横浜、柏、セレッソから代表クラスを引き抜いており
計算できる戦力を獲得している。
川崎フロンターレはセレッソ大阪の山村和也が計算できるくらいで
他の外国人選手たちは正直Jリーグでは未知数。フィットに時間がかかる場合は
前半戦苦労するかもしれない。
補強だけではシーズンを評価することはできないがおそらくこの2チームは
降格圏に沈むことはないだろう。
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