ファン・カルロス・バレロンとはどんな選手?
身長186cm ポジションMF 40才
スペインのラス・パルマスでキャリアをスタートし、1995-1996シーズンにプロデビュー。
当時、ラス・パルマスはJリーグでいうこところのJ3のようなカテゴリーに在籍していた。
バレロンがデビューした次のシーズンでチームは2部に昇格。
バレロン自身は21得点を決め、トップチーム昇格2年目ながら納得のいく活躍をみせた。
その翌年のシーズン、スペイン1部のマジョルカに移籍。
マジョルカは過去に大宮の家長や川崎フロンターレの大久保嘉人が在籍していた過去があり、
日本人選手とは関わりの深いクラブである。
移籍直後の1997-1998シーズンはスペイン1部初挑戦ながら、36試合に出場しチームのレギュラーに定着した。
現在シメオネ監督が率いるアトレティコマドリーに移籍、デポルティーボではCLベスト4の成績を残す
現在、シメオネが率いるバルセロナやレアルと肩を並べるクラブに、1998年バレロンも移籍を果たした。
1998-1999シーズンのアトレティコマドリーはリーグで5位につけるほどの強豪だったが
その翌年の1999-2000シーズンには19位でフィニッシュし、あっさり2部へと降格。
アトレティコは2002-2003シーズンにフェルナンド・トーレスらの活躍もあって1部へと昇格している。
バレロンはアトレティコが2部に落ちたその翌年のシーズン
当時最強だったデポルティーボ・ラ・コルーニャに移籍した。
2003-2004シーズンにはチャンピオンズリーグベスト4に導く活躍をみせる。
デポルティーボには2000年から2013年まで13年間在籍。
スペインスーパーカップ2回、コパ・デル・レイ1回在籍中に制覇。
2013年に長く在籍したデポルティーボを離れ、愛するクラブラス・パルマスに移籍している。
バルセロナがチャンピオンズリーグ優勝を果たした2014-2015シーズンにチームを1部昇格に導く活躍を披露。
フェアプレー精神を重んじる選手ではあるがハングリー精神に欠けると批判を受けることも
バレロンという選手は偉大な記録を持っている選手である。
その記録とは2005年3月から2012年3月までの7シーズンで警告のカードを1枚ももらわなかったというもの。
128試合でカード1枚もなし。
スペインのような激しいプレーが求められている環境の中でこのようにクリーンにプレーできるのはバレロンだけだろう。
ただそのクリーンすぎるプレーはしばし「闘志に欠ける」と批判された。
プレースタイルは元日本代表で横浜・マリノス所属の中村俊輔に似ている
スペインでは「天才」と称された一方で、闘争心に欠ける部分があり、試合に情熱をもっと持てれば世界最高の選手になれたと言われていた。
日本でいうと中村俊輔を想像してみるとわかりやすいかもしれない。
ただ俊輔よりも決定力があるので彼以上にピッチにいたら危険な中盤の選手というほうが正しい。
それからバレロンは決して魅せるようなプレーをする選手ではなかった。
トラップやボールを蹴る技術はもちろん高かったのだが
観客があっと驚くようなスーパーテクニックを披露することはない。
「クオリティーはしばしば美しいプレーとか、見栄えするプレーと混同される。私にとってクオリティーとは効率と気品を両立させたもの」
誰からも愛された男、バレロンの引退 類まれなサッカーセンスとくじけない強さ - スポーツナビサッカー選手を振り返るのに、最初にプレーを語らないのは失礼なのかもしれないが、ファン・カルロス・バレロンの場合は例外と…
ただ目の肥えているサッカーファンならバレロンが凄い選手だということが理解できると思う。
全盛期の彼は相手に読まれないパスを頻繁に出し、チームを勝利に導いていた。
「今季の終わり、プロフェッショナルとしての日々に終わりを告げることを決断した。僕のホームとも言える、このクラブでね。これ以上素晴らしいキャリアの終わりなどないはずだ。僕は幸せだし、みんなには快く受け止めてほしい。残りの2試合を最高の形で楽しめたらと思う」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160507-00000031-goal-socc
そのスペインの天才選手も40才と高齢になり、今シーズンをもって引退することを発表している。
またこのような隠れた名選手が引退するのはやはり海外サッカーファンにとっては悲しい。
バレロンがいたころのデポルティーボは本当に強かった。
もう一度、このチームがシメオネのアトレティコのように
バルセロナとレアルと肩を並べる日が来ることをバレロンも望んでいるのではないだろうか。
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