【W杯史上最悪の事件】イングランド代表ルーニー2006ドイツワールドカップでの退場劇

サッカーコラム
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10代のルーニーは喧嘩に明け暮れていたまさに悪童

リバプールの出身で16歳の若さで

エバートンでプロデビューしたルーニー。

現在は現役を引退し、アメリカメジャーリーグサッカーに所属する

DCユナイテッドの監督を務めている。

そんな彼の現役時代を少し振り返ってみたい。

当時のエバートン監督モイーズはルーニーを

「彼のサッカーはストリートそのもの」

と評価している。

また伝説となっているのがエバートンの2002-2003シーズンの

アーセナル戦である。

80分を回っていたところで16歳のルーニーが途中出場。

かつて最強のアーセナルに所属していたアンリは少年ルーニーをみて

「彼の体からパワーがみなぎっていた」と語る。

結果は少年ルーニーが豪快にミドルを叩き込みアーセナルの無敗記録を止めてしまった。

ルーニーは10代の頃のエピドードを

アマゾンのドキュメンタリーで

こう語っていた。

「13歳の頃マンチェスターで顎を外したのを覚えている。ある野郎に掴まれて殴られた」

「もう1発くるところでかわした。猛烈な1発を喰らわして僕は走って逃げた。」

ルーニーの過去の試合映像をみると相手と競り合うシーンが多く、

生粋のファイターのようなプレーをしているのがわかる。

きっとこれは彼の生き様であり、プロになってから身につけたものではなく

子供の時から染み付いたものなのだ。

まさに生まれながらの悪童である。

フランスが18歳ルーニーに恐怖したEURO2004

ポルトガルで開催されたEURO2004で18歳となったルーニーも

イングランド代表に招集されている。

この頃のイングランドはランパードやジェラード、ベッカムが全盛期だった。

グループリーグフランス戦。

そしてルーニーは名だたる名ディフェンダーを手玉に取る。

マケレレをかわし、リザラスやシルベストル、テュラムをけちょんけちょんに。

邪魔するものならばとルーニーは反則ギリギリのエルボーをかまし突進。

ルーニーの活躍もあって1点を先制したイングランドだったが

守備陣が耐えきれず、2-1で逆転負けをしてしまった。

しかし世界にルーニーという怪物が知れ渡った試合ともいえるだろう。

そして準々決勝ポルトガル戦でもルーニーは活躍すると思われたが

18歳の足はもう限界に達していたのか、試合中ポキっと音がして

足を骨折。ポルトガルの病院で観戦することになり、

チームはPK戦でポルトガルに敗戦した。

 

マンチェスター・ユナイテッドチームメイトロナウドの裏切り?ドイツW杯で退場したルーニーをみてウインク

神様のいたずらか、EUROから2年後の2006ドイツワールドカップで

準々決勝の相手は再びポルトガルとなったイングランド。

ルーニーはマンチェスター・ユナイテッドの選手になっており、

シーズンの疲労からか調子が上がらず、低調なパフォーマンスだった。

そしてこの試合で事件は起こる。

下記の動画をみてほしい。


ポルトガルのDFリカルド・カルバーリョの股間を故意に踏みつけてしまったルーニー。

かなりやばい反則行為である。

その悪行によって悪童のイメージが定着してしまった瞬間といえよう。

その後、ユナイテッドのチームメイト

クリスティアーノ・ロナウドにに苛立ち、小突いてしまう。

それを見た主審がレッドカードを提示。

退場となったルーニーをみたクリロナは思わず

ウインクをしたことが話題となった。

ユナイテッドでチームメイトだったため

クリロナはルーニーをキレさせることは容易だったと推測。

故意にやった可能性が高い。

ルーニーの行為は戦うファイターである彼だからこそ抑えきれず出てしまったものだろう。

日本人選手では絶対にしない行為をルーニーはワールドカップという大舞台でやってのけた。

しかしこれは後の決勝戦でのフランスのジダン頭突き事件から比べれば小さい事件だったのかもしれない。

ルーニーはこの当時の心境を

「完全にみえなくなった故意だったのか、事故だったのか。」

と語っている。

なおレッドカードをアピールした親友ロナウドは試合後のインタビューで

「そんなこと絶対いってない、ウェインは僕の友達だ。可愛そう」

と答えており、ちょっと性格の悪いところがでてしまっていた。

悪童はルーニーこそ似合う言葉だが、本物の悪童はもしかするとこのときのロナウドだったのかもしれない。

この後のシーズンから、ルーニーはユナイテッドでプレミア優勝を果たすと

翌シーズンにはチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げる。

マンチェスター・ユナイテッドというクラブでは大舞台でも退場しないルーニー。

やはりファーガソンのマネジメント能力が高いからだろうか。

現役引退後はファーガソンと同じく監督へ

そんなルーニーも現在は現役を引退し、

アメリカメジャーリーグサッカーのDCユナイテッドというチームで

監督をしている。

あの悪童は大人になり

指導者へと転身したのだ。

当時の出来事をみたひとたちは今のルーニーを想像できなかったに違いない。

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