ジュビロ磐田の残留は絶望的?残り7節で4勝できればプレーオフは狙えるか
ジュビロ磐田は残り8試合となった今節
新監督フベロ体制で初めての勝利をあげた。
スコアは2-1で理想的な勝ち方だったように思える。
15位を狙うには絶望的な勝ち点ではあるが
プレーオフを狙うには十分だろう。
現在16位のサガン鳥栖が勝ち点28であり、
ジュビロとは7差である。
はっきり言ってしまえば2勝分。
追いつけない勝ち点差ではないだろう。
だがサガン鳥栖が負けてくれなければならないため
運も味方につける必要はあるが…
ルキアン、川又堅碁の2トップが機能。名波ジュビロの象徴カミンスキーを外す大胆采配をみせたフベロ監督
大分戦でみたのは名波監督の頃とは違うジュビロだった。
繋ぐというスローガンを掲げたジュビロはもうなく
ボールポゼッションでも相手の数字を下回ったが
決定力不足だったチームを就任4試合で改善。
元々ジュビロは失点が少ないチームだけにゴールさえ奪えれば
勝利はそう難しくはないということだろう。
また川又が復帰したことでキープする時間が増え、ルキアンとのコンビネーションも抜群だった。
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仮に川又が守備をしても前線でルキアンが張っていればカウンターを仕掛けることができる。
そしてサイドアタッカーの山本が決めるというのはまさしく監督の理想だったに違いない。
またスタメンの構成も最近のヨーロッパの監督にみられる大胆さだ。
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絶対的守護神であるカミンスキーを外し、ボランチの田口(怪我なのか?)はベンチ外
大井健太郎すらもベンチというのは驚きだった。
攻撃の2枚看板ともいえる大久保嘉人とアダイウトンも外され、まるでカップ戦でやるメンバーのようである。
(大分戦に合わせてのメンバー構成の可能性も)
これでジュビロは前任の監督とは全く別のチームとなり、対戦相手も研究がしづらくなったといえるだろう。
名波ジュビロのときは3バックを基本に山田大記、田口がボランチとして並ぶ攻撃的サッカーだった。
フベロは守備のバランスがある程度保てる4-4-2にシフトしており、
シンプルにロングパスからルキアンが収めてシュートという手数をかけないサッカーを展開している。
また特徴的だったのはバックパスを相手に取られなくなっていることだ。
ジュビロのこれまでの失点シーンをみているとバイタルエリアのところで不用意にボールをロストし
決められいたが、フベロ監督になってから奪われても奪いにいくタイミングが良くなったこと
さらに守備の枚数を増やしたことで
危険なシーンを作られる回数が減っている印象をうける。
つまり内容的にはフベロ監督の初陣となったセレッソ戦でも悪くはなかったことだ。
結果的に2-0で負けはしたが…(おそらくフベロ監督は就任してから日が浅く選手の特徴をまだ理解しきれていなかったといえる)
FC東京戦以外は勝ち点1以上が残留の条件か
新監督の戦術も浸透し生まれ変わったジュビロ。
だが最下位という現実は変わらず、残りの試合では決して負けは許されない。
優勝争いをしているFC東京戦以外では勝ち点1以上は必ず取らないと
プレーオフに進むにはかなり厳しくなるだろう。
残りの対戦カードはマリノス、サガン、清水、FC東京、コンサドーレ札幌、名古屋、
ヴィッセル神戸である。
はっきり言ってジュビロの今の順位では勝てそうなのはサガンくらいで
あとは正直結果がみえない。
名古屋もフィッカデンティ監督となり守備的な戦術にシフト。
ボランチも守備的となり、ジュビロのように理想の攻撃を捨て現実を見据えてきた。
それでも戦力は上位でなければ拮抗しているのがJリーグ。
ジュビロには大久保嘉人や今野泰幸などワールドカップを経験した選手がおり、
加えて大南などの世代別代表のBチームに選ばれる若手もいる。
チームのバランスはよく、あとは戦術に磨きをかければどのチームよりも強いはずだ。
是非大分戦のようなジャイアントキリングを残りの試合で期待したい。
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