中盤にイニエスタ、ラキティッチ、ブスケツが揃っているバルサは最強
バルセロナといえば正確にショートパスをつなぎ、観る者を魅了するパスサッカーが代名詞ですが、
そのバルサに欠かせない人材を皆さん、ご存知でしょうか?
メッシ、ネイマール、スアレスだと思いますか?
答えはこの3人ではありません。
中盤の選手、セルヒオ・ブスケツが攻撃のキーマンなんです。
クラブワールドカップを観た方であればご存知かもしれませんが解説者で呼ばれていた
川崎フロンターレの元日本代表中村憲剛がブスケツのことをやたら褒めていました。
ブスケツはセンターバック並みの身長で足元の技術に優れたプレーヤーで、日本でいうとFC東京のCB森重とガンバ大阪のMF遠藤保仁を足して2で割ったような選手です。
アンカーと言われるポジションでセンターバックの前にポジショニングをします。
アンカーは比較的守備が重視されやすいですがバルサの場合、パスを正確に出せてなおかつダイレクトでメッシやネイマール、スアレスの前線3人に
スルーパスも出せなければなりません。
守備と攻撃両方ができる優れたプレーヤーでなければバルサのアンカーは務まらないのです。
メッシがいたとしてもブスケツ、イニエスタがボールに触れなければバルサの勝率は下がる?
バルセロナの中盤にいるアンカーブスケツがどんなに重要な選手かは皆さんご理解いただけたかと思います。
では相手がもしバルセロナを倒す秘策としてブスケツを徹底マークする戦術を取ってきたらどうなるでしょう?
もしブスケツに2~3人の相手選手がマークしてきた場合攻撃が停滞する恐れがありますね。
ただこれには打開策があり、ブスケツを無視してセンターバックのピケがビルドアップし、イニエスタやラキティッチという2人の中盤の選手にボールを配給することで解決できます。
そしてもうお気づきの方もいるかもしれませんがバルセロナではこの三角の形を作っている中盤の3人の質が特に大事で
ここでパスを回せない場合、バルサは点を取れず、負ける可能性は高くなります。
いくらメッシやネイマールが優れていてもボールが来なければなにもできません。
そうして頭のいい監督が率いるチームはバルサにボール回しをさせないよう中盤を制圧しにくるのです。
バルセロナ対策をしてきたレバークーゼンとはチャンピオンズリーグで引き分けに
今のバルセロナがすごく強いのには秘密があります。
それは相手がバルセロナ対策をしてきた場合の対抗策が用意されていることです。
その対抗策はシンプルで相手が仮にバルセロナの選手のパスコースを消すようにより密集しコンパクトになるとします。
そこでバルセロナはサイドにボールを出しウイングの選手が持ちます。
その時にウイングは下がり気味のポジションを取りボールを今度は下がったセンターバックに戻しながらサイドチェンジというのを繰り返します。
するとどうでしょうか。今まで相手の選手で埋め尽くされていた中央はスカスカになりブスケツにもボールが通るではありませんか。
相手はバルサがサイドでボールを持った時も当然、中央の選手にボールを出さないようポジショニングをしてきます。
だがここに落とし穴があり、中央が手薄になってしまうのです。
当然のことながらバルセロナの攻撃陣の中心メッシもフリーになり、決定的なパスが中盤の選手からでれば気づけばゴールネットが揺れているという感じに。
ただこれには高い技術がバルセロナの選手になければダメでダイレクトでパスを出せなければ相手に読まれてしまいうまくはいきません。
実際、チャンピオンズリーググループステージ最終節で本戦通過を決めていたバルサはブンデスリーガのレバークーゼンの試合を控え組で行い、1-1の引き分けになっています。
前線にメッシがいましたが中盤にイニエスタ、ブスケツがいなかったために未熟な若手MF達ではメッシに決定的なパスを出すことができず
点が取れなかったのです。
この試合を解説してくださったサッカー解説者の都並さんは「戦術を勉強するなら消化試合」と教えてくれました。
理由は控えの若手選手のほうがバルセロナの基本戦術に従順なので変なアドリブをしないためより理解しやすいそうです。
ただ点は入らないので、単純に観るとつまらないですけど笑
バルセロナの観戦術のまとめ
- バルセロナを観戦するときはアンカー(センターバックの前に陣取っている選手)をよく見てちゃんとフリーになっているか確認。
- もしアンカーがフリーでなければウイングが下がり、センターバックが下がっているのかを確認。
- バルセロナがサイドチェンジをしているときは相手の中盤はどうなっているかを確認しながらメッシやネイマールも確認
- バルセロナを観戦するときはブスケツ、イニエスタがいないときの試合をみるとより戦術が理解しやすい
コメント