ライターseiyaのマニアック試合解説!バルセロナ対レアル・ソシエダ【コパデルレイ】2ndlegマッチレポート

サッカーコラム
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イニエスタとブスケッツを欠く中、ピボーテには…

現地時間1月26日にカンプ・ノウで行われたバルセロナ対レアル・ソシエダの

スペイン国王杯準々決勝2ndleg。

前日にライバルのレアル・マドリーがセルタ・デ・ビーゴに2戦合計4−3で敗れたため、

街は朝からどこか明るかった。空もそれを読み取ったのか、

ここ数日と打って変わり晴れ間が差していた。そんな中迎えた1戦。

バルサは、カピタン アンドレス・イニエスタとセルヒオ・ブスケッツを怪我で欠いた状態で迎えた。

予想では、イバン・ラキティッチかアンドレ・ゴメスがピボーテに入るとされていたが、

発表スタメンでは、ハビエル・マスチェラーノがピボーテを務め、

デニス・スアレスとアンドレ・ゴメスがインテリオールに入った。

ラキティッチは、ベンチスタート。

一方、ラ・レアルは、1点差ということで、ベストメンバーでメンバーを組んできた。

筆者のお目当てだったミケル・オジャルサバルもスタメン入り。

Getty Images

この選手、今後も注視しておくと良さそうだ。

 

ネイマールに「なぜカード」のブーイングの嵐!どこか危ない雰囲気を帯びたスタジアム


試合は、どこか明るくも危険な匂いがする中、始まった。

そんな危険な匂いを消すかのように、前半16分、バルサのCBウムティティが中盤で奪い、

ネイマール、メッシ、スアレスと繋ぎ、最後はデニスが決めてバルサが先制。

これで、デニスは、リーグ戦の英バル戦に続いて公式戦2戦連発。

鮮やかなショートカウンターで先制点を奪ったバルサは、手堅く前半を進めていった。

そんな中、前半39分、ソシエダがカウンターを仕掛けたが、

戻ったネイマールがカルロス・ベラからボールを奪う。

すると、ベラが後ろからネイマールにタックル。倒されたネイマールは立ち上がるなり、

ベラに向かっていく。すぐに主審は、ベラとネイマールにイエローカード。

するとスタジアムは、ブーイングの嵐となり、

「なぜレッドじゃないんだ!」や「ネイマールになぜ?」などという抗議の嵐。

さらに、執拗な抗議をしたということで、ジョルディ・アルバにまでイエローが出る始末。

「今日も審判のせいで荒れるのか」と思わされながら残半を終えた。

ハーフタイム中、タバコを吸ってるとあるスペイン人のおじいちゃんが声をかけてきた。

「ライターを貸してくれないか?」そんなところから始まった会話。

「なぜネイマールはカードをもらったんだ?

それにベラはアマリージャじゃなくてロハだと思わないか?」

まさしくその通りだと、スタジアムにいた7〜8割の人は思っていたに違いない。

さらに、僕を日本人だと知ると、「タケは日本で活躍してるのか?」とも。

そのおじいちゃん、カンテラにいた頃の久保健英のことを何度も見たことがあるらしく、

日本のプロの3部リーグでデビューしたことを教えると「さすがだ!」と喜んでいた。

クレからこれだけ期待されている久保。

早くバルサに復帰できる時を迎えてもらいたいものだ。

 

2016夏に移籍したデニス・スアレスが魅せた!

バルサは、後半開始からセルジ・ロベルトに代えてアレイシ・ビダルを起用。

試合は、ソシエダが序盤にチャンスをいくつか掴むが、決めきれない。

すると53分、カウンターで左サイドを独走したネイマールが

イニゴ・マルティネスにペナルティエリア内で倒され、PKを獲得。

このプレーでイニゴにイエローが出たが、これに対してまた「レッドじゃないのか」のブーイング。

まぁアレでレッド出てたら判定基準さすがに厳しくないか(苦笑)と思いつつ。

クレが判定に敏感になる状況が作られているのも事実だが。

このPKをカピタン メッシが沈め2−0(AGG3-0)。


57分、ソシエダは、ベラとシャビ・プリエトに変わりファンミとセルヒオ・カナレスを投入。

すると、61分イニゴのロブパスでDFラインの裏に抜けたファンミが

ヤスパー・シレッセンの頭上を抜くシュートを決め2−1。

しかし、その1分後、メッシのスルーパスに今度は、ルイス・スアレスが反応。

右足のアウトサイドで流し込みソシエダを突き放す。

66分にバルサは、マスチェラーノに代えて、ラキティッチを投入。さ

らに、たたみかけようとするバルサは、幾つかチャンスを作るが決めきれない。

すると72分、ソシエダは、アリツ・エルストンドのクロスを

ウィリアン・ホセが完璧なヘディングで決めて3−2。

75分にバルサがネイマールに代えてアルダ・トゥラン、

ソシエダがエルストンドに代えてアルバロ・オドリオゾラを投入。

80分には、アレイシのクロスに変わったばかりのアルダが飛び込み4点目。

2分後には、メッシが中盤でパスミスを拾いデニスにスルーパス。

デニスはキーパーをかわしこの日2点目となるゴールをゲット。

これで5−2(AGG6-2)。まさに、デニスに始まりデニスに終わったゲームとなった。

 

 

準決勝は、バルセロナ対アトレティコマドリードに決定!事実上の決勝戦

これに、4強入りを決めたバルサは翌日の抽選会でアトレティコ・マドリーとの対戦が決まった。

もう1つのカードがアラベス対セルタだったため、

事実上の決勝といえる。間違いなく激しい戦いになる。

ミッドウィークに行われるコパだが、バルサは2週にわたるコパの間で

アスレティック・ビルバオとのリーガもこなさなければならない。

3冠に向けてこれ以上リーガで負けるわけにいかないバルサにとっては

今後を占う重要な1週間になりそうだ。

昨年は、アトレティコにCLで敗れてそこから急失速したということもあるだけに

ただのカップ戦の1試合の枠に収まらない試合になるのは間違いない。

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