ともあれ、ここまでの3試合で指揮官の構想外リストに載せられる選手が、そろそろハッキリしてきた。
まずは後半15分のミスで「あわや失点」のピンチを招いたGK川島だ。相手のFKを両手パンチングで逃れようとしたが、飛び出すタイミングが遅れてクリアが短くなった。イラク選手にシュートを打たれ、日本ゴール前に陣取ったDF槙野のクリアがなければ、失点の可能性もあった。
「でも、移籍先でレギュラーを獲得できる保証はなく、来季も正GKの座を失ったままだと、試合勘の面で大きな不安を抱え、ハリルホジッチ構想から外される可能性は十分に考えられます」(前出の六川氏)
3連勝で見えてきた ハリル監督“構想外”候補はこの2選手|日刊ゲンダイDIGITAL「イラクに見るべき選手は見当たらず、チームとしての体をなしていませんでした。ハリルホジッチ監督初采配の相手チュニジ...
ゴールキーパー川島永嗣の構想外か?
GK川島についてはこの六川氏と僕も同じ意見である。
そもそもなんでスタメンなのかザッケローニの頃から疑問に思っていた。
川崎フロンターレの大久保嘉人が
「しょせんは海外組でしょう。海外でプレーしていたら試合に出ていなくても選ばれるのだから。フェアじゃない」
と今回の代表メンバー落選について発言していたが、川島のスタメン固定もこれに当てはまると思っている。
海外組だから優れているとは思えないし、川島にいたっては「ミス」を連発している。
もっといえばPKに強いわけでもない。
それに現代のサッカーではGKの11人目のフィールドプレーヤー化が浸透しつつある昨今、
この「流行」に日本サッカーも乗り遅れないよう、
浦和レッズの西川周作のような「飛び出し型」のキーパーを使うべきだと私は思っている。
2014ブラジルワールドカップでドイツを優勝に導いた影のMVP
バイエルン所属のノイアーはまさに現代のサッカーGKのトレンドともいえる存在だ。
川島がノイアーのようになれないとは言えないが、GKの「タイプ」が違うような気も・・・
ハリルホジッチは自ら「日本代表に指定席はない」といっている以上、ゴールキーパーも思い切って変えるべきではないだろうか。
本田圭祐が代表に呼ばれなくなるのはちょっと違うでしょ
試合前の練習でゴールの左右サイドネットを狙ったシュートを繰り返していた。それを実戦でキッチリと反映させたのはさすがだが、ゴール場面以外では、本田のマイナス部分が多く出た。
「ハリルホジッチ監督が推し進めているサッカーは、ボランチやDFからスパッと前線に縦パスを入れ、そこから手数を掛けないでシュートに持ち込んでいくというモノです。それには何よりもスピードと突破力が求められる。本田の場合、現時点で3トップの右を務めているが、同じポジションのFW原口、FW永井、左サイドのFW宇佐美、FW武藤のようなスピーディーなサイドアタッカーじゃない分、フィジカルの強さ、キレなどが失われてしまうと生き残ることが難しくなってくる」(前出の六川氏)
イラク戦に出場した選手では、攻守にピリッとしなかった右SBの酒井宏、ケガがちのシーズンを送ってインテル放出の噂が絶えず、この日がハリル体制初出場の左SB長友も近い将来、代表から呼ばれなくなる可能性がある。
3連勝で見えてきた ハリル監督“構想外”候補はこの2選手|日刊ゲンダイDIGITAL「イラクに見るべき選手は見当たらず、チームとしての体をなしていませんでした。ハリルホジッチ監督初采配の相手チュニジ...
フィジカルの強さ
キレ
この2つが失われたら当たり前ですが、その時は日本代表はおろかどこのクラブチームでも必要とされないであろう。
本田の持ち味であり、この2つがあるから高い年俸をもらってACミランでプレーしている。
本田がロシアワールドカップの時の年齢は32歳。たしかにピークを少し過ぎた年齢だが
体のキレが失われる事は考えにくい。
まあケガをしたら別だが、衰えという点に関しては人一倍努力をしている本田のことだから全く問題ないと思われる。
宇佐美、武藤が主力として成長したら本田のポジションを変更する案
ガンバ大阪の宇佐美
マインツに移籍したFC東京の武藤
が仮に欧州のビッグクラブで将来プレーするようになり、大きく成長したならば本田のポジションを中央にするべきだと私は考えている。
「トップ下本田」
ザッケローニのころの本田の固定ポジションであったが、ハリルホジッチの戦術にもフィットする可能性は高い。
「ワンタッチのパス」
をチームに浸透させようとしているのだから、それが一番得意である本田を循環器であるトップ下の位置に置いておくことこそ日本代表の理想の完成系なのではないだろうか。
しかし今は本田を右サイドで使う必要がある。
はっきり言って武藤、永井の「個の力」「連携」は本田のそれと比べてはるかに劣る。
イラク戦では自慢の永井のスピードは死んでいたように感じた。
武藤にしても危険な感じは、なに1つなかったからだ。
そして控え組みで点を決めたのはトップ下で使われたヘルタの原口であり、この結果をみてもJリーグと欧州組みの差があるのかもしれない。
いやというよりも毎試合のようにゴールを決める選手が変わる、日本代表にとってサイドのポジションは不安定地帯といわざるをえない。
以上のことから本田が代表に呼ばれなくなる日はロシアまでは来ないだろう。毎試合のようにゴールを決め続け「結果」を残し続ける限りは・・
たとえ年齢によるスピードの衰えがあったとしても「フィジカルの強さ」は失われることはないと考える。
右サイドの本田→トップ下の本田へ回帰し
それを可能にするサイドアタッカーがはやく出てきて欲しいことを願う。
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