Jリーグに度々起こる誤審。セルジオ越後氏や大久保嘉人が語るように誤審が議論されないのは「日本がミスを認めない文化」だから?

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川崎フロンターレの大久保嘉人は日本の審判が守られていることに否定的

2015年Jリーグ第2節で

川崎フロンターレとヴィッセル神戸が対戦。

その試合でフロンターレの大久保嘉人は1得点をあげた。

しかしこのゴールは後にゴールラインを割っていなかったことが判明。

プレミアリーグではゴールラインテクノロジーで正しい判断ができるが日本ではそうはいかない。

審判によって判定が下るため誤審は必ず起きてしまう。

議論はするべきだと思います。でも、彼らはしないですよ。日本だからね。審判は(Jリーグに)守られていますから。それは日本の悪いところだと思う。

【英国人の視点】Jリーグで相次ぐ誤審にもなぜ議論起きぬ? 審判の進歩に必要な“徹底的な討論” | フットボールチャンネル
議論を弾圧するリーグ運営組織 日本はとりわけ誠実なメディアを持つ国として知られているわけではない。『国境なき

大久保嘉人は日本の審判は守られていることに対して否定。

テレビ番組や記事で取り上げられることなく誤審がスルーされてしまう今の

Jリーグの審判の現状に対して大久保嘉人は厳しい言葉で語っている。

 

2016Jリーグでも開幕戦の浦和レッズ対柏レイソル戦、ゼロックススーパーカップガンバ大阪対サンフレッチェ広島戦で誤審が

2016年シーズンから判定の精度を高めるため追加副審の導入を決定したJリーグ。

しかし開幕前に行われたゼロックススーパーカップと開幕戦の浦和対柏レイソルで誤審があった。

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ゼロックススーパーカップでガンバのCB丹羽がハンドでPKを献上したが・・

ゼロックスではガンバ大阪のDF丹羽がハンドでPKを相手に与えてしまうが手には当たっていない。

試合後にサッカー協会はこれを誤審と認めたが再試合とはならなかった。

浦和レッズ対柏レイソルの開幕戦で武藤のゴールはラインを割っているのにノーゴールの判定


また開幕戦では浦和レッズの武藤裕樹が胸で押し込んだシュートがゴールラインを割っていなかったとして

ノーゴールの判定となった。

しかしよく確認するとボールがゴールラインを割っており、これもまた誤審。

ただ、追加副審制度で1試合を通じた判定精度は高まっても、主審のレベル向上という根本的な課題は依然として残る。

【セルジオ越後の天国と地獄】主審もプロである以上、「誤審」と判定された時は処分を下されるべきだ | サッカーダイジェストWeb
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これでは2015シーズンと何も変わっておらず、セルジオ越後氏も主審のレベルが上がらなければ解決にはならないと警告。

 

セルジオ越後氏はレフェリーを数字上で分析しABCにレベル分けすることがいいと主張

レフェリーの名前を前面に出した分析記事があってもいい。選手のミスは名指しで糾弾され、「戦犯扱い」を受ける時もあるけど、レフェリーの誤審になると「誤審」というカテゴリーの記事で終わる。

一定の数字を超えたら、厳しい処罰を下す。そして、大一番は最も誤審の少ない主審が担当する。単に過去の実績や担当試合数で判断するのではなく、“判定精度”を基準に考えるべきだ。

【セルジオ越後の天国と地獄】主審もプロである以上、「誤審」と判定された時は処分を下されるべきだ | サッカーダイジェストWeb
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セルジオ越後氏はレフェリーを「誤審だ」と言って批判するのではなく

数字で分析した記事も必要と語る。

判定精度に応じてAクラス、Bクラス、Cクラスとレベル分けをしてもいい。常にクラスの変動があり、最終的にどのクラスでシーズンを終えたかで年俸も異なる。そうなれば主審同士が切磋琢磨し、自然と成長も促されるはずだ。

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また判定制度に応じたランク分けをするのもありだと語っている。

年俸もレベルに応じた額がもらえるというわけだ。

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サッカーというスポーツも競争の世界。

これはJリーグの審判の質が向上するいい案かもしれない。

日本はミスを認めない文化である

日本には「ミスを認める文化」が根付いていないと感じる。スーパーカップの件は極めて例外的で、ミスを認めず、責任の所在をうやむやにする傾向が強いのだ。

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セルジオ越後氏はミスを認める文化が日本に根付いていないことに警告をする。

たしかにサッカーだけに限らず普通の会社組織でさえ自分たちのミスを認めないところは多い。

私も先日借りているオフィスの不動産会社のビルの管理責任者に

利用時間が一方的に

短縮されたことについて聞くと

「不審者が夜でるのでオーナー(大家さん)に時間を短縮しろと言われたから変更になりました」と

説明を受けた。

面識のない責任者のせいにされてもこちらとしては困るわけだ。

これ以上、書くと余談になるのでやめるが

ミスを認めるということは今の日本人に一番足りないところだと私も思う。

責任をとらない曖昧さは勝負の世界において不要。

ビジネスもサッカーも勝ち負けのある戦争なのだから。

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