U-23日本代表がタイ戦で快勝できた理由とは?リオオリンピックアジア最終予選初戦【辛勝だった北朝鮮戦】をセルジオ越後氏が酷評?

サッカーコラム
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リオオリンピックU-23代表は初戦北朝鮮戦に1-0の辛勝

リオオリンピック北朝鮮戦は開始早々前半5分にに鹿島アントラーズのDF植田直通がコーナーキックからダイレクトで合わせ日本が先制。

そのまま大量リードして試合を終えたい日本だったが初戦の緊張からか思うようにプレーできず相手に押し込まれる場面もありなかなか追加点が奪えない。

先発したザルツブルク南野拓実とヤングボーイズの久保裕也もゴールが決められず、試合は1-0のまま日本がなんとか初戦を勝利することができた。

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「相手うんぬんではなく、自分たちが硬すぎた。ハーフタイムに監督からも『もっとリラックスしてやれ』と言われた」と久保裕也(ヤングボーイズ/スイス)が言えば、大島も「試合前のミーティングが耳に入って来ないほど緊張してしまった」と明かす。

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手倉森監督が「何も成し遂げていない世代」と語る今のU-23代表はU-20ワールドカップの出場を逃している世代であり

国際経験があまりなく、結果を出していない世代でもある。

そのせいかプレッシャーに弱いため絶対に勝たなければならない北朝鮮ではいいプレーができなかったのだ。

 

手倉森監督の采配ズバリ的中!アジア最終予選タイ戦では格の違いをみせつけ4発の快勝!

前回の試合でタイはサウジアラビアと引き分けになっており、日本も試合前は警戒していた。

しかし試合が始まってみれば北朝鮮戦ほど苦戦した感じはなく、FW鈴木武蔵、久保裕也がゴールを奪い決定力の差をサッカー新興国にみせつけた。

また中盤のA代表で活躍している浦和レッズの遠藤航をはじめ、川崎フロンターレの原川力やファジアーノ岡山の矢島などの選手達も攻守両面で躍動。

手倉森監督が2014年から掲げてきた「柔軟性」がみえた試合

川崎フロンターレの原川力は今のU-23代表をこう語る。

「このチームは、いろいろな引き出しを持っているチームですから」

「90分の中でそうした引き出しをいろいろ出せたら、相手はもっと怖いと思います」

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「引き出し」というのは北朝鮮とタイ戦では先発6人を入れ替え全く別のチームとして2試合を戦ったことを意味している。

日本は“異なる二つの顔”を見せたように思う。ロングボールを跳ね返し続けて1-0で守り切った朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)戦と、ボールを握って主導権をつかみ、サイド攻撃と裏を突く速攻で4-0と勝利したタイ戦――。

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中2日という厳しい日程のなか先発を入れ替え試合に臨んだ日本は1試合目とほぼ同じメンバーで戦っているタイとは違い疲労感はなかった。

やはりここがアジアでワールドカップに出場している国としていない国の差なのだろう。

蓄積疲労を考えていなかったタイの指揮官と日本の手倉森監督の采配に差がでた試合だった。

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以下は手倉森監督のタイ戦を終えてのコメントである。

「サウジ戦を見ていて、タイはかなり消耗していた。それでもメンバーを替えないで来るという情報を我々はつかんでいたので、うちは思い切って替えてもいけるだろうと。チームとしての総合力を示す意味でも、この大会に多くの選手をうまく入っていかせるためにも、なるべく多くの選手を替えたかった」

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ハリルホジッチ監督もアルジェリアを率いていたときブラジルワールドカップで同じことをしていた

現在A代表の監督を務めているハリルホジッチ監督もブラジルワールドカップでアルジェリアを率いた際、前の試合とは異なったメンバーで戦っていた。

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そのため相手に手の内を読まれず、戦うことができ優勝国ドイツにも負けはしたものの延長戦までもつれ込む大死闘を繰り広げることができたのだ。

手倉森監督もそれをわかっていたからあえて北朝鮮ではサンフレッチェ広島の浅野拓磨を投入せずに守備固めの好対策を選択したのだろう。

タイ戦に4発快勝ができたのは監督の采配があればこそだったというわけである。

 

セルジオ越後氏がU-23日本代表を「チームに華がない」と酷評

サッカーご意見番のセルジオ越後氏が北朝鮮戦を1-0で終えた日本代表に対し

「オリンピック本選に出るようなチームではない」と感じてしまったよ。パスはつながらないし、守備でもクリアばかり。試合後、手倉森監督が「(今後)これよりもひどい試合をやるはずがない」と言っていたようだけど、それぐらい試合内容は低調だった。

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とコメントしている。

たしかに北朝鮮戦の内容は褒められたものではなかった。

期待された南野のパフォーマンスはパッとしなかったし、個々のプレーもどこか硬く、落ち着きを欠いていた。相手の猛攻に押し込まれる形で、日本のファウルも多かったね。戦前の予想どおりに苦戦した感は否めないね。少なくとも、“アジアの横綱”というサッカーではなかった。

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またエース南野拓実が活躍できなかったことと、日本のファウルが多かったことについても指摘。

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今回出場権の獲得に失敗したら、2020年の東京五輪に向けて不安が一気に膨らむ。それは裏を返せば、ここ数年の選手育成に「失敗」の烙印が押されるということ。

今のU-23日本代表を見て思うのは、チームにも選手にも「華がない」ということ。

いまひとつ注目度が上がらないよね。こういう状態だと、選手の名前も憶えづらいんじゃないかな。

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5大会連続で当たり前のようにオリンピックに出場している日本の最低ラインはオリンピックに出場することではなく

少なくてもオリンピックで4位以上に入ることである。

もしリオオリンピックへの切符を今のU-23日本代表が逃せば「育成の失敗」の烙印が押されるとセルジオ越後氏はコメントしている。

また今のU-23日本代表には「華がない」とも批判しており、いくらマスコミが報道しても国民の関心は低いままだとも語っている。

たしかに一番目立つのは手倉森監督であり、選手ではない気がする。

さらにオリンピック出場を仮に日本が逃した場合の日本サッカー協会の損失は30億円と言われており、懐もサポーターの熱も冷めてしまうという2重苦になってしまう。

1/30までの決勝に勝って優勝して貰いリオオリンピック出場を決めてほしいのと同時に新たなスター選手がでてくることも期待したいところだ。

 

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