サンフレッチェ広島佐藤寿人156得点のこれまでの歩み
偉業のスタートはジェフユナイテッド市原時代から始まった
2001年シーズンのj1ファーストステージ第1節のジュビロ磐田戦で初ゴールで記念すべき1点目をとると、第3節の柏戦でもゴールを挙げます。
2003年にベガルタ仙台に移籍し広島の監督の森保一とチームメイトに
2003年に佐藤寿人は出場機会を求めてセレッソ大阪からベガルタ仙台へと移籍します。
ここでストライカーとしての才能が開花。
この頃の佐藤寿人は「風の申し子」と言われていました。
当時ベガルタのボランチはポイチさんこと現在のサンフレッチェ広島の監督森保一で、佐藤とチームメイトになっています。
リーグ戦では清水、浦和、柏、ガンバ、横浜などの強豪クラブから点を量産し、計9ゴールを挙げました。
ここまでのJ1通算得点は11点です。
2005年サンフレッチェ広島へと移籍
2005年J2に降格しても残留し続けたベガルタ仙台を離れ、サンフレッチェ広島へと移籍します。
移籍初年度でリーグ戦18ゴールの大爆発。この活躍が認められ、日本代表にも選出されます。
2006年にミハイロ・ペトロヴィッチと出会う
続く2006年も18ゴール、2007年は12ゴールと3年連続でJ1リーグ戦二桁得点を挙げています。
広島で佐藤の得点力が上がったのは現在、浦和レッズで指揮を執るミシャことペトロヴィッチと運命的な出会いをしたからでした。
ペトロヴィッチ監督は170cmの小柄な佐藤寿人を1トップに据える大胆な采配をみせ、佐藤もこれに応える形で体格のハンデを自身の理論で克服します。
佐藤寿人のリーグ戦の2001年から2007までに積み上げたゴールはここまでで59となりました。
2008年広島がまさかのJ2降格そのとき佐藤寿人は?
佐藤寿人の活躍もあり、躍進する広島でしたが2007年にJ2に降格してしまいます。
そこで佐藤は1年でJ1に戻ることをサポーターに約束し、自身はその言葉通り残留をします。
佐藤の言葉通りサンフレッチェ広島は1年でJ1に復帰、昇格した年の2009年は15ゴールを挙げます。
2010年は10ゴール、続く2011年は11ゴールと復帰してからも連続二桁得点記録は途絶えずコンスタントにゴールを重ねていくのです。
2012年にはJ1で広島が初優勝
2012年ペトロヴィッチ監督との契約更新とならず、広島は森保一を監督に据えます。
この森保監督が今の監督でもあるわけですが、就任初年度でいきなり偉業を達成してしまうのです。
それはJ1優勝。
エースストライカー佐藤寿人も22ゴールを挙げ、優勝に多大な貢献をします。自身はこのシーズンの得点王を獲得しました。
続く2013年も広島が2年連続でJ1優勝、佐藤寿人のここまでのゴール数は134ゴールとなっていました。
佐藤寿人はフェアプレー個人賞も受賞している
11/7に行われたガンバ大阪戦で佐藤寿人は193試合振りにイエローカードをもらいました。
約6年ぶりになります。
佐藤寿人は得点能力も高いですが、フェアプレー精神も非常に大切にしている選手なんですね。
Jリーグのフェアプレー個人賞を何度も受賞しており、常に若い選手のお手本となっています。
なぜ佐藤寿人は毎シーズン二桁得点を取れるのか?
佐藤寿人はオフ・ザ・ボールの動きが巧み
なぜ佐藤寿人が波がなく常に一定の結果を出し続けているのか?
皆さんも疑問に思ったことはありませんか。
彼が毎シーズン二桁得点を取れるにはある理由があるからなんです。
それは・・・
オフ・ザ・ボールの駆け引きが巧みだからです。
(こちらの動画はサッカー解説者の松木安太郎さんがオフザボールについてわかりやすく解説していますのでご参考にしていただければと思います)
オフ・ザ・ボールとはボールを持っていない動きのことで、現代のストライカーには必要不可欠な要素の1つでもあります。
そのボールを持っていないときの動きが佐藤寿人の場合、計算された動きになっているので毎試合ゴールを挙げることができているのです。
対戦相手からはまるで忍者と称賛され、気づいたら佐藤寿人がネットを揺らしています。
それは相手が気づかないのではなく、気づかれないようにわざと佐藤が駆け引きをしているからなんです。
佐藤寿人もまた研究熱心な努力家であり、数多くのサッカーの試合を観て常に自分のゴールをイメージしているそう。
元ACミランのストライカーフィリッポ・インザーギをお手本に
イタリア代表、ユベントス、ACミランなどで活躍したフィリッポ・インザーギをお手本にしていることでも有名で、

彼が引退した後はアルゼンチン代表でマンチェスターシティで活躍しているアグエロや
セリエAのウディネーゼでプレーしているディ・ナターレを参考にしているそうです。
ゴールは偶然の産物ではないという本がありますが、佐藤寿人が日本人ストライカーのなかで一番この言葉にピッタリなのかなと思います。
2015年Jリーグ2ndステージ最終節広島の相手は?
湘南ベルマーレと対戦
サンフレッチェ広島の今シーズン最終節の相手は今季J2から上がってきた湘南ベルマーレとの対戦です。
前回の対戦では0-0の引き分けで佐藤寿人のゴールは生まれませんでした。
佐藤寿人の157点目は湘南ベルマーレ戦で生まれるのか?
ジュビロ磐田で長く活躍した元日本代表ゴン中山の157ゴールの記録に後、1点まで迫っている佐藤寿人は現在156ゴールで記録がストップしてしまっています。
最後に今シーズンのリーグ戦でゴールを決めたのは8月の名古屋戦でそれ以降寿人のゴールは生まれていません。
湘南ベルマーレは広島にとっては相性のいい相手で、前節はガンバに勝利とチームは上昇気流に乗っており負けることはないでしょう。
そして後はエース佐藤のゴールです。
寿人は2010年に湘南ベルマーレと対戦した際に2ゴールを挙げていますが、それ以降の対戦ではゴールを奪えていません。
最終節は佐藤寿人を交代させないで
私から広島の森保一監督に1つお願いがあります。
それは湘南戦は佐藤寿人を交代させないようにしてほしいことです。
今の広島の戦術は寿人をフルでは試合に出さず、毎試合必ず誰かと途中交代しています。
90分ピッチに立っていればゴールチャンスもその分多くなるはず。
戦術なのはわかりますが、最終節だけは佐藤寿人をフル出場させてあげてほしいです。
今季の最後の試合で偉大な記録に手が届くのか?すごく楽しみですね。
Jリーグファンの皆さんも次の広島の試合は要チェックですよ。
後5年若ければ佐藤寿人は理想的な日本代表のストライカー
毎シーズン二桁連続得点しても日本代表には選ばれず
Jリーグで156得点を取っている選手がワールドカップやアジア予選のメンバーには選ばれない、この日本代表の現状には毎回疑問ばかりです。
いったいJリーグで何点取れば代表に選ばれるのでしょうか。
佐藤寿人のような偉大な記録を持つストライカーがワールドカップに出場したことがないのは非常に残念でなりませんね。
佐藤寿人が仮に今20代だったらハリルホジッチにとっては理想のストライカー
日本代表では現在、1トップが固まっていません。
レスターに所属している岡崎慎司が有力候補ですが次のシンガポール戦でハリルホジッチは他の選手を試すのではないかと噂されています。
ここで少し考えてみたのですが、ハリルジャパンの理想的なストライカーはおそらくJリーガーの中だったら佐藤寿人かなと僕は思っています。
裏への駆け引きにおいては世界で通用すると思っているし、縦に早いサッカーにも佐藤は十分に順応できるのではないでしょうか。
しかし佐藤寿人には年齢が代表の中では高齢となるためハリルホジッチはおそらく候補の中には入れていないはずです。
もし仮に佐藤寿人が後5年遅く生まれていればハリルジャパンのエースストライカーとして1トップを務めていたでしょう。
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