このままでいいのか?日本サッカー!ACL広州恒大対柏レイソル戦で感じた圧倒的な資金力の差

Jリーグ
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中国の金満クラブを前に柏レイソルは為す術もなく完敗

8月24日に日立柏サッカー場で行われたACL準々決勝第1戦、柏―広州恒大戦の前夜の公式会見。

本来ならピリピリムードの漂う状況で、広州恒大のフェリペ監督は「最後にこれだけは言わせてほしい」と切り出した。

「私が過去に監督を務めたジュビロ磐田にハグをしたい。アラタ、ツジ、ナナミ、フジタ、ナカヤマ…。彼らの幸運をお祈りしたい」。

翌25日の試合では敵地で柏に3―1で快勝。前半は柏に1本のシュートも打たせないなど盤石の試合運びだった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150831-00000080-spnannex-socc

ACL準々決勝は柏レイソルのホームで悪夢のような試合運びとなった。

パウリーニョのスーパーフリーキックが炸裂!キーパー1歩も動けず・・

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前半5分にオウンゴールで失点を許すと、

40分にブラジル代表のパウリーニョにスーパーフリーキックをズドン!これで2失点目、

最後はダメ押しの3点目を中国代表FWガオ・リンに頭で決められた。

かろうじてエースの工藤が意地の1点を挙げ次に望みを繋げたものの、力の差をみせつけられた試合結果となってしまった。

3点目は完全にオフサイドだったが、日本の審判はこれを見逃してしまっており、Jリーグの審判の低レベルさも晒してしまっている。

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私は正直ここまで力の差があるとは思っていなかった。柏はJリーグの中でも強豪と言われるチームで、リーグ戦の成績も2ndステージでは3位と好調である。

そのJ1を代表するチームがホームで3失点の完敗。

柏のファンではないが、日本サッカーを応援している1人のサポーターとしては大きなショックをこの試合で受けた。

 

柏にシュートを打たせない広州恒大の名将フェリペ・スコラーリの戦術

前半の柏のシュート数は0。一方の広州恒大は試合終了までに打ったシュートは僅かに6本。

オウンゴールを除けばその内の2本が決まっており、高い決定率を誇った。

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柏レイソルには選手層の厚さ以外にも勝てない要素がある。それは監督の「質」の差だ。

私の考えている「質」というのは経験、実績のことであり、若い柏の吉田監督と広州恒大のスコラーリとはそこで歴然の差がある。

さらに国際経験豊かな監督はこうしたプレッシャーのかかるアウェイの試合でも全く動じることなく、思い通りに試合を動かしていた。

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スコラーリの前日会見からわかる通り、彼は過去に監督を務めたジュビロ磐田の話題をだし、余裕をかましている、もしかするとこの時点で柏の敗北は決まっていたのかもしれない。

またJリーグ勢がACLで勝つためには、ワールドカップで指揮を執れるような監督を育てていく必要があるとこの試合で改めて感じた。

 

将来的には中国人選手だけになってもJリーグ勢は勝てなくなるだろう

この試合で3点目を決めたガオ・リンはブラジルの助っ人選手ではなく、正真正銘の中国人選手だった。

育成に力を入れている中国の成果があのヘディングシュートに表れていた気がする。

育成にも力を入れており、広州郊外に拠点を置くアカデミーには小学生から高校生までの約3000人の生徒が所属。広大な敷地にはピッチ50面、学校、宿泊施設、スタジアムに加え、大型スーパーや映画館まで備えられている。指導に当たるのはレアル・マドリードから招へいしたコーチ陣で、これ以上ない環境。柏を撃破した試合では外国人の圧倒的な個の能力もさることながら、若手中国人選手のレベルアップも目を引いた。

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ハイテクな設備と一流のスタッフに巨額の資金を投じている中国。

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私はいずれ中国人だけで構成したチームにも日本勢は勝てなくなるのではないかと心配している。

これが杞憂であればいいのだが、皆さんはどう思うだろうか?

私はJリーグも今だけに目を向けるのではなく、中国のように10年先、20年先を見据えた経営をしていくべきだろうと考える。

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