バイエルンのゲッツェのために用意した移籍金は62億円
ゲッツェは2013年にボルシア・ドルトムントからバイエルンに移籍した。昨季は48試合に出場し15ゴール7アシストを決めている。現在、同選手の市場価格は4500万ユーロ(約62億円)とみられているが、果たしてアーセナルは獲得を実現することはできるのだろうか。
バイエルン退団が近づくゲッツェ。アーセナルが獲得レースをリードか海外サッカー、Jリーグ,日本代表…世界中のサッカー情報を網羅。独自の視点で注目試合を徹底分析。他では読めない重厚なサッカー記事を提供します。
アーセナルには資金あるの?
62億円というのは移籍金としたら高額だ。
しかも狙っているのはアーセナル。資金力があるマンチェスターユナイテッドやシティ、レアルマドリード、バルセロナではない。
2015年1月時点でのサッカークラブ収入ランクではアーセナルは489億円で8位。
1位とのレアルマドリードが747億円であることから、資金力のあるビッグクラブとはいえない。
とはいっても今夏1人の選手に62億を使ったとしてもクラブ経営上は問題ないだろう。
しかしそれは使った分だけのリターンがゲッツェにあればの話だが・・・
アレクシス・サンチェスのバルセロナからアーセナルへの移籍金は55億円
バルセロナからプレミアの地にやってきたチリ代表のフォワードは、移籍1年目ながら目覚ましい活躍をみせ、今やチームには欠かすことのない重要戦力となった。
その移籍金は55億円と安くはなかったが、金額以上のリターンをサンチェスはクラブにもたらしたといえる。そして今回のゲッツェよりも移籍金が7億円も安い。
アーセナルのヴェンゲル監督は2014-2015シーズンのサンチェスの活躍をこう評価している。
「期待以上だ。私は、点を取る選手というよりも、チャンスをつくる選手として、彼に期待していた。私は彼を得点する機会の少ないサイドで起用している。しかし、彼の走りはタイミングが良く、質も高い。フィニッシュを打てる良いポジション取りができている」
A・サンチェスの得点量産を驚くベンゲル「期待以上だ」 | ゲキサカアーセナルは4日のハル・シティ戦に3-1で勝利。この試合で2ゴールを挙げたチリ代表FWアレクシス・サンチェスの活躍には、アーセン・ベンゲル監督も驚きを隠せないようだ。 今シーズン、バルセロナからアー...
一方バルセロナはサンチェスを放出したことについてこう語っている。
「サンチェスならどんな強豪クラブでも欲しがるだろう」と、同選手との再契約を希望している旨を語った。
「私は彼をよく知っているが、なぜバルセロナが彼を手放さなければならなかったのかについては知らない。彼はプレミアリーグで最も優れたパフォーマンスを見せている選手の一人であり、ワールドクラスのプレーヤーだ」
バルサが後悔…放出したA・サンチェスとの再契約に意欲か | サッカーキングバルセロナがアーセナルに移籍したチリ代表FWアレクシス・サンチェスとの再契約を目指していると10日、イギリス紙『メトロ』が報じた。 A・サンチェスは昨夏の移···
監督からは「期待以上」移籍元の前所属クラブから「再契約をしたい」と言わせることができたのなら間違いなくサンチェスの補強は大成功だっといえるだろう。
アーセナルのヴェンゲル監督はレアルマドリードのベンゼマが大本命で移籍金は81億円
ヴェンゲル監督にとっては、ジグソーパズルの最後の1ピーズがベンゼマなのである。ベンゼマを獲得できれば、優勝争いに絡んでいけると確信している。
現在はドイツ代表MFメスト・エジルがアーセナル最高額の週給15万ポンド(約2800万円)を得ているが、その額を超える週給をベンゼマに出すという。また、2013年にエジルを獲得した時のクラブ史上最高額4250万ポンド(約81億円)を超える移籍金を投じることにしたようだ。
アーセナル、ベンゼマ獲得へ…クラブ最高額の移籍金&週給で交渉か | サッカーキングアーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督が、レアル・マドリードに所属するフランス代表FWカリム・ベンゼマを獲得するために、クラブ史上最高額となる移籍金と週給···
監督からラストピースと言わせるほどのベンゼマは当然、レアル側も移籍に対しては難色を示しており、交渉は難航しているようだ。
アーセナルにとっては優勝するために必要な戦力であり、だからこそクラブ史上最高額をベンゼマに出すのだが、ここにきてバイエルンのゲッツェ移籍報道が過熱したとなれば
今夏に移籍が実現する可能性は低くなったといえるかもしれない。
しかし私が考えるにゲッツェはたしかにテクニックがある選手で決定力もあるが、プレミア向きの体をしていないように思える。
タイプ的には日本代表香川真司に近く、ガチガチのセンターフォワードではなく、シャドーストライカーといった感じだ。その彼がベンゼマが獲得できなかった場合の
第2候補だとしたらよく考えたほうがいいだろう。
アーセナルが得点力不足で悩んでいるのなら、ベンゼマのようなタイプの選手を連れてくるべきだと思うし、むしろそうするべきである。
ゲッツェは決して安い買い物ではない。62億円も投じた後に「使えなかった選手」となってはあとの祭りだ。
それでもヴェンゲル監督が望むなら止めはしないが、いずれにしても今夏どんな大物FWがアーセナルに移籍してくるのか、移籍市場が閉まる8月31日まで目が離せそうにない。
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