【アジアカップ不在】日本代表10番中島翔哉について知っておきたい3つのこと

サッカーコラム
PORTIMAO, PORTUGAL - DECEMBER 02: Shoya Nakajima of Portimonense SC looks on during the Liga NOS match between Portimonense SC and CD Tondela at Estadio Municipal de Portimao on December 2, 2018 in Portimao, Portugal. (Photo by Koji Watanabe/Getty Images)
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今月から開催されているアジアの頂点を決める大会アジアカップ。

残念ながら怪我で離脱を余儀なくされた

ポルトガルで活躍する10番中島翔哉を皆さんは知っているだろうか。

それは顔と名前というレベルの話ではなく、

経歴とかで1歩踏み込んだとこである。

普段サッカーを観ない人のために最低でも知ってほしいことをまとめたのでみてほしい。

 

三竿健斗や永木亮太などの代表選手を生み出してきた東京ヴェルディの育成出身

まず中島翔哉の歴史を少しさかのぼってみよう。

彼は、去年J1昇格プレーオフで話題になった緑のユニフォームでおなじみ

東京ヴェルディの育成出身の選手である。
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同じくヴェルディの出身選手には代表に召集歴のある三竿健斗や永木亮太などがおり、

他にもJ1で活躍する名古屋グランパスの前田直輝やセレッソ大阪の高木俊幸など

才能ある選手が名を連ねる。

育成の名門クラブといったところか。

中島翔哉もユースからヴェルディのトップチームに上がった選手の1人であり、

プロ契約して1年後にはFC東京に移籍。

移籍直後は武者修行のためJ2カターレ富山にレンタル移籍をしている。

この富山時代に中島は自身の現在のプレーモデルを確立してくれた恩師安間貴義コーチと出会い、

「周りから何を言われてもドリブルを止めるな」とアドバイスをされている。

中島の才能を見抜いていた素晴らしい指導者が日本にもいたのだ。

その後FC東京のトップチームで2014年から2017年の途中までプレーしている。
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J1に上がってからも中島のプレースタイルは変わらず、味方にパスを出さずに

ドリブルを仕掛けていくスタイルを貫いた。

安間コーチとはFC東京時代にも一緒だったのも大きかった。

「常に海外でプレーすることを想定したトレーニング」をしていたという。

その結果が代表の10番なのだから結果にコミットのライザップも顔負けである。

 

オランダ留学やブラジル遠征を経て永遠のサッカー小僧に

中島翔哉の凄さはドリブルなどのプレーはもちろんだが

本当にすごいのはそこではなく、

彼がベンチに座っているときにこそわかる。

それは試合に出れてなくても中島翔哉は常に笑っているのだ。

そうサッカーを楽しんでいるのである。

ここは日本人にないものを持っていると感じずにはいられない。

日本のスポーツ選手は笑顔が少なく、苦しみながらプレーする印象があるから余計にだ。

ジュニア時代の中島翔哉はブラジルに遠征し、日本では敵なしだったドリブルをブラジル人選手に仕掛けたものの

全く自由にやらせてもらえなかったという。

相当なショックを彼は受けたようだ。

彼は「サッカーを楽しむ」を口癖にしているのはメンタルをコントロールする側面があると分析されているが

もしかするとブラジルでの経験でそれを学んだのかもしれない。

また高校時代にはオランダのアヤックスに短期留学。

そこでシュート意識の高さを学んだようだ。

ミドルシュートが得意な中島。代表でも彼のミドルは強烈だった。

 

ポルティモネンセに移籍し覚醒。ハリルホジッチが代表に初召集する

U-17から世代別の代表を担ってきた中島翔哉。

2016年にもリオオリンピック代表として出場。

しかしFC東京では相変わらず評価してもらえず、途中出場の域から出ることはなかった。

ただ中島翔哉はその状況を人のせいにしたりしなかったという。

2017年8月にはポルトガル1部ポルティモネンセSCに移籍。

ヨーロッパ移籍一年目ながら2桁得点をマークし

2018年3月には日本代表デビューを飾っている。
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ポルトガルに移籍してからわずか1年以内で中島翔哉は一気にステップアップをとげた。

そのときの代表を率いていたのがハリルホジッチだったことをどれほどの人が覚えているだろうか。

ロシアワールドカップでは「ポリバレントじゃない」と否定され落選したが

そのときの中島翔哉の言った言葉が彼の凄さをまた物語っている。

「今回は狙っていなかったけど、次回は狙うから大丈夫」

ワールドカップ直後、すぐに代表に呼ばれ、香川から10番をはく奪した中島。

まさに狙い通りだったのだ。

現代のサッカー小僧中島翔哉の活躍に今後も目が離せない。

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