東アジアカップとは?
東アジアサッカー連盟が開催する大会で、2012年に東アジアサッカー選手権から東アジアに改名された。
参加チームは
日本
韓国
中国
北朝鮮
香港
チャイニーズタイペイ
グアム
モンゴル
マカオ
北マリアナ諸島
オーストラリア
となっている。
日本は2003年、前回の2012年に優勝しており、今回は連覇をかけて戦う。
今年の2015年大会は8月1日から8月9日に中国行われる。
ハリルホジッチのメンバー選考は?
ハリルホジッチが
「点を取れる選手を見つけたい」と言っていた通りに、攻撃的なポジションの選手が数多く選ばれている。
GK(3名)
東口順昭(G大阪)、西川周作(浦和)、権田修一(FC東京)
DF(8名)
水本裕貴(広島)、丹羽大輝(G大阪)、槙野智章(浦和)、森重真人(FC東京)、太田宏介(FC東京)、米倉恒貴(G大阪)★、藤春廣輝(G大阪)、遠藤 航(湘南)★
MF(6名)
柏木陽介(浦和)、武藤雄樹(浦和)★、山口 蛍(C大阪)、米本拓司(FC東京)、谷口彰悟(川崎)、柴崎 岳(鹿島)
FW(6名)
興梠慎三(浦和)、倉田 秋(G大阪)★、永井謙佑(名古屋)、川又堅碁(名古屋)、宇佐美貴史(G大阪)、浅野拓磨(広島) 【日本代表】東アジアカップのメンバー発表会見要旨&スタメン予想。トップ下は初選出の武藤(浦和)が先発か!? | サッカーダイジェストWebサッカーダイジェスト、ワールドサッカーダイジェスト、高校サッカーダイジェストの取材力を結集!海外ビッグクラブからJリーグ、ワールドカップまで。サッカーファンにクオリティーの高いニュース・コラムを毎日届けます。
※柏木は負傷のため離脱 代わりに鳥栖の藤田直之が選ばれた。
個人的に気になる選手は以下の3人。
武藤裕樹 MF
別名「じゃないほうの武藤」マインツに移籍した日本代表武藤嘉紀と同じ苗字ということでついたあだ名。所属先の浦和では移籍1年目で目覚ましい活躍をみせ見事無敗優勝を成し遂げた。代表でも同じように活躍できるか注目したい。
倉田 秋 FW
今回FWとして選出されているが、実は2列目もできる選手で、攻守に渡ってハードワークをする。同僚宇佐美とのコンビネーションを代表でもみたいところ。
浅野拓磨 FW
ジャガー浅野の異名を持つ。サンフレッチェ広島では先輩佐藤寿人のことを尊敬しており、そのプレースタイルは寿人にどこか似ている。リオ五輪U-22日本代表のメンバーでもあるので、A代表に定着できればオリンピック前に貴重経験を積む機会が増えるので、この大会で大車輪の活躍をしてほしい。
セルジオ越後氏の言うことは正しいのか?
義務を“こなし”に行くだけの大会。今回のメンバーを見れば、そういう印象が強くなるよね。3試合を差し支えなく戦えれば、それでいい。そんな思惑が透けて見えるんだ。日本としては諸事情で参加せざるを得ないけど、そこまで重きを置いていないってこと。ハリルホジッチ監督も言っていたように、カレンダー的にも「いかがなものか」と思うよ。
【セルジオ越後の天国と地獄】 “こなす”だけの大会に、価値は見出しにくいね | サッカーダイジェストWebサッカーダイジェスト、ワールドサッカーダイジェスト、高校サッカーダイジェストの取材力を結集!海外ビッグクラブからJリーグ、ワールドカップまで。サッカーファンにクオリティーの高いニュース・コラムを毎日届けます。
たしかにこの時期に開催される大会なのでベストメンバーでは難しい。しかし前回のザックジャパンのときのようにこの大会で、柿谷曜一郎、斎藤学などの選手を発掘することができるかもしれないというメリットはある。
むしろそういう大会という位置づけでいいだろう。だから私は参加することで何かの発見があると思うので、義務をこなすだけの大会とは思わない。
国内の親善試合で若手は呼びなさいよ
日本では、“若手=年齢を重ねればレギュラーになれそうな選手”というニュアンスで使われる。ただ、世界的に見れば若くても代表で中心を担う選手はたくさんいるんだ。育てる名目で代表に呼ばれるような選手なんて、所詮はその程度のレベルの選手だと言われているようなものだよ。
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これについては私も賛成だ。国内の親善試合、特に日本よりも明らかにレベルが低い格下との試合ではACミランの本田圭佑やドルトムントの香川真司、レスターに移籍した岡崎慎司などの常連組を呼ぶ必要はないだろう。
彼らの連携は今さら確認するまでもなく成熟しているからだ。
それでもハリルホジッチは就任以降、多くの選手を試合で使っていたので、監督の采配については文句はない。それから若手の成長の場が代表戦となっているのは、Jリーグのレベルが低いことが問題なので、国内リーグのレベルを上げない限り、この問題は永遠に解決しないだろう。
ここは日本であり、イングランドでもスペインでもイタリアでもない。生まれた時から世界のトップリーグがある国とは違うのだ。
主力不在の東アジア勢相手に結果を残しても代表には定着しない
今大会で活躍した選手が、その後も代表に定着できるかは疑問だ。たった3試合でどれだけチャンスがもらえるかも未知数だし、相手の実力によって発揮できるパフォーマンスにも差が出てくる。主力不在の東アジア勢相手に結果を残したとしても、ここから急にトップまで駆け上がる姿は想像つかないよ。
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これについては監督次第ではあるが、あのメンバー固定制だったザッケローニも東アジアカップ以降、大迫、柿谷を既存のメンバーにうまく融合させていた。
ハリルホジッチはザックとは違い、ナイジェリアを率いていたブラジルワールドカップで先発のメンバーを相手によって大胆に変えており、東アジアカップを戦ったことによって次のカンボジアとのアジア予選の時は、「え、なにこの先発メンバー?」と多くのサポーターからどよめきが起こるくらいスタメンを入れ替えてくるかもしれない。
リオ五輪世代中心のチームを組んでもよかったんじゃない?
リオ五輪世代中心のチームを組んでも良かったんじゃないかな。彼らはこれまでなかなかベストメンバーが揃っていないし、来年1月のアジア最終予選まで実戦の機会も少ない。国内組だけでもいいから、ここで“本当の五輪代表”を見たかったんだけどね。
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=10380
リオ五輪代表のメンバーで組んでも面白かったとは思う。しかしあくまでこの大会は次のアジア予選までに「点を獲れる選手をみつけること」が目的であり、オリンピックのための大会ではないのだ。
それにU-22リオ五輪の浅野拓磨も選ばれているので、ハリルホジッチは当然、リオ世代の試合もチェックしていたはずだ。リオの選手全員が魅力的だったとしたらオリンピックのメンバーとなっていただろう。
それにこの大会は日本が連覇するのが当たり前だといわれているので、そこは守る必要はあるだろう。監督の立場だったらオリンピックのメンバーで組むことなどできなかったはずだ。そんなことをして優勝できなければ、間違いなくクビが飛ぶだろう。
そしてこの大会で優勝することで、日本サッカー界が自信を取り戻すいいきっかけになるだろうと私は思っている。そんなことはセルジオ越後氏のほうがわかっているはず。だがあえて厳しいことをいい、重箱の隅をつついたのは、彼なりの男子日本代表への不器用な愛情表現なのかもしれないー
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