日本にはまだまだ外国人監督の知識と経験が必要
日本代表の監督は現在日本人である森保一さんがやっているが
外国人監督に任せるべきだと私は思っている。
たしかにワールドカップで好成績を残した外国人監督はトルシエだけしかいないが
今まで代表を率いてくれたオフト、ジーコ、オシム、ザッケローニ、アギーレ、ハリルなどが
伝えてくれた経験と知識があってこその結果だと思っているので
これからも外国人監督にやってもらうことが日本のサッカーの発展にとってはいいことだろう。
まだ日本はスペインのように自分たちのスタイルを構築できてないので、外国人監督の
もついろんな価値観のサッカーを取り入れるべきなのだ。
そんな日本に是非模倣させたい大ベテランの監督3人をこれから紹介していくのでみてほしい。
アーセン・ベンゲル 元アーセナル監督
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Jリーグの名古屋グランパスを率いた後、1996年にプレミアリーグの強豪アーセナルを指揮。
2018年まで20年以上、同じクラブでさらに常にトップ4を維持しなければならないチームを
これだけ長く率いることができるのは、すごいを通り越して異常である。
ベンゲルが就任してからのアーセナルは若手選手を中心に魅力的なパスサッカーを展開。
ベンゲルは選手を育てることが監督の仕事と自負している通り、多くの無名選手を
ビッグクラブに売り込んでいる。
無敗優勝を成し遂げたときの中心選手アンリも実は前所属ユベントスで使い物にならなくて
やってきた選手だったが、見事ベンゲルが再生させ後にバルセロナへと移籍している。
戦術家というより、ベンゲルは教育者や経営者に近いかもしれない。
ベンゲルは選手を型にはめるのではなく、選手個人の才能を伸ばしピッチ上ではそれを上手く
表現できるようお膳立てをしている。
モウリーニョなどとは対極にいつ監督であるといえる。
日本には中盤にいい選手が固まっているので、ベンゲルはかなり合っているだろう。
また日本が苦手なピッチ上でだすアイデアの部分もうまく引き出してくれるので、日本の弱点も克服してくれそうな気がする。
ビセンテ・デルボスケ 元スペイン代表監督
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デルボスケの偉業はスペイン代表をワールドカップ初優勝に導いたことである。
今のスペイン代表の基礎はすでに亡くなってしまったルイス・アラゴネスが作ったが
それを崩すことなくアップデートしたのは間違いなくデルボスケの手腕があったからだ。
スペイン代表を率いる前はレアルで数々のタイトルを獲得、銀河系軍団と言われた
フィーゴ、ジダン、ロナウド、ロベカルなどのスター選手をまとめあげている。
その経験があったからなのか、デルボスケは特に選手を特別扱いすることなく、
スペイン代表選手達に公平な態度を貫いた。
デルボスケも選手を型にはめる監督ではなく、むしろ采配をしてないのではないか?
と思わせるくらい何もしてない印象だ。
EURO2012ではトップ下であったセスク・ファブレガスを偽9番として起用し、
優勝にこぎつけており、変化が必要な時は柔軟に対処もできる監督だった。
日本ではそもそもいいセンターフォワードがいないので、デルボスケのように
中盤の選手をCFで起用して勝てる監督ならばウェルカムだ。
ユップ・ハインケス 元バイエルン監督
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最後に紹介するのはドイツ人監督のハインケスである。
73才となる高齢監督ではあるが、バイエルンを2017-2018シーズンに難なく優勝に導き、
まだまだ錆びついてないことを証明した。
選手時代の実績も十分でユーロとワールドカップを優勝した経験をもつ貴重な監督である。
老将ではあるもののパソコンを使い指導したり、自分のほうが現役選手よりも実績は上なのに
中心選手と密にコミュニケーションをとったりと柔軟性が非常に高い監督だ。
中でも衝撃だったのが2012-2013シーズンでバイエルンが3冠をとったときの戦術で
ほぼ当時最先端だったクロップのドルトムントの戦術を模倣しているような感じだった。
クロップ自身が「バイエルンは中国の工業と同じ」と発言していることから明確だろう。
これは決してマイナスなことではなく、当時流行っていた最高の戦術を取り入れ、さらに
スター選手にそれをさせるハインケスの手腕がすごいのだ。
ベンゲルが理想のサッカーを追い求めるタイプだとしたら、ハインケスは逆に時代の流れを読み
戦術を変えるタイプである。
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