ロシアW杯は革新的な大会だった?新たに導入された3つの新ルールをおさらい

サッカーコラム
MOSCOW REGION, RUSSIA - JUNE 9, 2018: The FIFA VAR room at the 2018 World Cup International Broadcast Center (IBC) in the Crocus Expo International Exhibition Centre ahead of the upcoming FIFA World Cup Russia 2018. Mikhail Japaridze/TASS (Photo by Mikhail JaparidzeTASS via Getty Images)
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2014ブラジルワールドカップではゴールラインテクノロジーが導入された

2014年ブラジルワールドカップでは誤審を防ぐために

ゴールラインテクノロジーが導入された。

これにより、ゴールラインを割ったかどうか際どいゴールも

幻のゴールとはならず、1秒以内に主審の時計にゴールと表示されるようになった。

このテクノロジーも革新的だったが

4年後の現在ではロシアワールドカップでさらなるルールが3つ導入されている。

ワールドカップが7月15日に終わり、2週間以上が経過したが

今さらながらそのルールを確認していこうと思う。

 

1.VAR(ビデオアシスタントレフェリー)が大会中活躍しPKの数が史上最多に

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ロシアワールドカップで初めて導入されたVAR。

皆さんも大会中に審判がジェスチャーで大きな四角を作っていたのをみていたと思う。

あれは主審の目ではわからない微妙なプレーに対して、ビデオで確認するというものだ。

VARはすでにイタリアのセリエAやドイツのブンデスリーガで導入されており、効力を発揮しているが

ワールドカップでも過去の大会に比べて誤審が減り、正確なジャッジができるようになった。

今大会では流れのゴールよりもセットプレーやPKのゴールが目立っている印象で

ロシア大会では計169ゴールが記録されたが

PKにいたってはグループリーグの時点で過去の大会の総数を上回っている。

世界のフットボールはテクノロジーにより壮絶な進化をとげた。

 

2.タブレット端末の使用を許可。アメフトのようになってきた

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アメリカのトップオブスポーツであるNFLでは

かなり前からタブレットを活用している。

様々なデータを試合中にコーチや選手が共有することができるのだ。

ロシアワールドカップでついにベンチがタブレット端末を使用することを許可された。

今大会はVARが目立ち、あまりクローズアップされなかった追加要素だが

FIFA側が各チームにタブレットを提供している。

中でもドイツはこの分野でほかの国より3歩くらい先をいっており、

選手育成に様々なデータや映像を使ったトレーニングなどが導入されている。

そのためドイツでは20代~30代の若いテクノロジー世代の監督が台頭。

選手経験が浅くてもデータを使用することにより、老将と互角の勝負を繰り広げている。

2018-2019シーズンからドイツのブンデスリーガなどで

本格的に持ち込みが許可され、そのためロシアワールドカップでは

あまり目立たなかったが、次の4年後のカタール大会ではタブレットの大会になるかもしれない。

 

3.延長戦に限り4人目の交代ができるようになる

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ワールドカップも決勝トーナメントになってくると力が拮抗する試合が多くなり、

90分では決着がつかないケースが増えてくる。

今大会では決勝まで勝ち進んだクロアチアが3度の延長戦を制している。

そんな疲労度が高くなる延長戦に限り、導入されたのが4人目の交代枠だ。

これで延長で負傷者が出た場合などの予期せぬ場面にも

対応できるようになった。

また延長を覚悟して試合を采配する監督にとっても90分の間に3人を使い切る大胆な采配が可能になり

PKでの試合を減らすことのできるメリットがある。

ブラジルワールドカップではオランダのファンハール監督が、PK戦のときだけキーパーを交代させていたが

あのような采配が今後増えてくるだろう。

 

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