上海上港のブラジル人は代表未召集。フッキにも衰えが目立つ
オスカルやフッキなどワールドカップに参加したことのなるブラジル人が
在籍する上海上港。
浦和レッズがこのチームとACL準決勝をホームとアウェーで2試合ずつ戦い、
アウェーで引き分け、ホームでは1-0で勝利し
結果決勝への切符を手に入れたのは浦和レッズだった。
では勝てた要因は何なのか?を考えるとやはり最初に目につくのは
ブラジル人選手の衰えである。
いまだアジアでは存在感があるフッキではあるが、長らくセレソンから遠ざかり
中国に来てからは衰えがないとは言い切れない。
オスカルも同様でヨーロッパでプレーしているときより明らかに質が落ちている。
また周りの中国人選手のレベルもそれほど高くないため、この2人さえ封じてしまえば
怖いチームではないのも事実。
槙野が完璧に仕事をこなす。左サイドバックでフッキを封じた
衰えたとはいえ、Jリーグにいるブラジル人選手とはやはり格が違うのがフッキである。
そんなフッキを完璧に封じたのが、先日の日本代表対ハイチ戦でお粗末な守備をしてしまった槙野だった。
左サイドバックに入った槙野はフッキに全く仕事をさせず、1点を守り切ることに成功。
この活躍には代表監督であるハリルホジッチも喜んでいることだろう。
4バックを導入。CBにボランチの阿部とDFマウリシオのコンビを採用
ペトロヴィッチ監督がやっていたころは浦和の代名詞が3バックだった。
ウィングバックが下がれば、5バックになるという画期的なシステムで
今季は高い位置からのプレスを仕掛るというチャレンジをして失敗。失点が止まらず順位は後退。
浦和は5年半のペトロヴィッチ体制に終止符を打ち、新たにコーチの堀を監督に昇格させた。
ACL準決勝では守備を徹底。
フォーメーションは4-1-4-1を採用し、ラファエル・シルバの1点を守り切ったレッズが勝利した。
またボランチが本職である阿部とDFマウリシオが2CBを組み
見事な連携でブラジル人の攻撃をシャットアウト。
攻撃を捨てた浦和が超攻撃的なチームに勝ち、決勝にコマを進めた。
理想の勝利ではなかったかもしれないが、2008年以降日本勢がACLの決勝にいってないことから
Jリーグにとっての快挙と言っていいだろう。
誰が良かったというよりアンカーの青木、ハリルホジッチに絶賛された長澤など全員が良かった
浦和レッズの選手は全員が攻守に渡って、活躍し、正直ピッチに立った全員が良かったと思う。
アンカーで仕事をした青木もよかったし、ドイツのケルンからから逆輸入されて2015年に浦和に加入した
長澤和輝も積極的なデュエルで存在感を示した。
ガンバ大阪とのJ1での試合では興梠と共にハリルホジッチに絶賛されている。
このままアジア制覇となればハリルホジッチ監督の浦和レッズ在籍選手の評価は変わるかもしれない。
西川の復帰や阿部のハリルジャパン初召集なども現実味を帯びてくるだろう。
決勝第1戦ではマウリシオがイエローをもらったため累積で出場できないが
なんとか失点を0にして勝ちか引き分けに持ち込んでほしい。
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