【無観客試合以上の罰にすべきだった?】浦和レッズ森脇良太の処分をグレーにしたことはJリーグにとっていいことだったのか?

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今や、ナショナルダービーとも言われる浦和レッズ対鹿島アントラーズの試合。

多くの人が注目する1戦で事件は起きた。

 

森脇の「口臭い」は浦和アンチによってネットで拡散。今回の件は無観客試合以上の処分が妥当か

結果は森脇の2試合出場停止

すでにほとんどの人が知っているであろう、

浦和レッズの元日本代表DF森脇良太の「口臭い」発言。

試合終盤、鹿島の選手のファールからもみ合いになった際に

加勢した森脇が鹿島のブラジル人MFレオ・シルバに対して「口が臭い」などと

発言したとされるものだ。

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試合終了後の鹿島のキャプテン 小笠原満男のインタビューなどから発覚し、

元々アンチが多い浦和、しかも森脇の行為ともありかなりのスピードで拡散された。

最初は、擁護する意見や小笠原のでっち上げじゃないかという意見もあったが、

その場面をよく見ると浦和のブラジル人FWラファエル・シルバも森脇にかなりの剣幕で怒っていた。

さらに、浦和のDF那須大亮に

「お前が悪い」と森脇が抑えられながら言われている音声も出てきた。

そして、9日規律委員会は森脇にリーグ戦2試合の出場停止処分を与えると発表した。

前回はサポーター。今回は選手

Jリーグではあまり聞いたことがない人種差別問題。

2014年に、浦和のサポーターが「JAPANESE ONLY」というゲーフラをスタンドのゲートに掲げ、

リーグ史上初の無観客試合処分を受けたことを思い出した人も多いのではないだろうか。

僕としては、またこの手の問題が浦和から出てきてしまったかと残念に思わされた。

元々Jどころかアジアでもトップクラスの熱さと激しさがある浦和のサポーター。

当然彼らのことをよく思わない人達も多い。

直近でも敵地NACK5で行われた大宮とのさいたまダービーでは

柵を蹴り飛び越えたサポーターがいたそうだ。


また、数年前には埼玉スタジアムでのガンバ戦の終了後ガンバサポーターを取り囲みスタジアムから

出られなくしたという問題も起こしていた。

熱さが間違えた方向に暴走することは今までも何度もあった。

それでもリーグが目をつぶりきれなかったのが人種差別。

だからこそ、無観客試合というJリーグ史上最も重い処分を科したはずだ。

ならば、今回プレーヤーの森脇が起こしたこの件は、よりハッキリと白黒付けるべきだった。

 

差別は海外では当たり前。バルセロナに所属していたDFダニ・アウヴェスは投げつけられたバナナを食べて多くの共感を得る

海外では日常茶飯事に…

海外では日常的に繰り返されてしまっている人種差別。

それはサッカーがある場所でもそうでないところでもそうだ。スタジアムでは、

黒人選手に対するモンキーチャントと呼ばれるものが多い。


先日もイタリア・セリエAのカリアリ対ペスカーラの試合で

元ガーナ代表MFサリー・ムンタリがカリアリサポーターから試合中モンキーチャントを

受けていると審判に抗議するも掛け合ってもらえないどころか

イエローカードを受け試合終盤、抗議の意を示すために自らピッチを後にし

2枚目のカードで退場となるということがあった。

スペインでも数年前当時バルセロナに所属していた

ブラジル代表DFのダニ・アウヴェスがコーナーキックを蹴ろうとした際に

バナナを投げ入れられるということがあった。


この時はアウヴェスがなんとそのバナナを食べるという行動に出て大きな話題に。

後日、サミュエル・エトーやマリオ・バロテッリら多くの選手がバナナを食べる写真を

SNSに投稿して連帯を示し、1つのムーブメントを起こした。

また、黒人の人に限らず我々日本人を含めアジア人も差別の対象とされることは多々ある。

NO TO RACISM

僕は、基本的に海外をモデルロールに真似していくことが成功への近道だと思っている。

しかし、人種差別などサッカー以前の問題に関しては決してマネするべきではない。

海外では常態化しすぎており余りに度を超えていたり、

選手自らが声を大にしないと誰も気にしない。

これは本当におかしいことだ。

まだ数えるほどしか出てきていない今、

しっかりと事実を表に出し適切に処分をするべきだった。

今回の件をうやむやにして中途半端な処分で片付けたのはJリーグにとって大きなイメージダウンだろう。

白なら処分無し。黒ならばもっと重い処分を下すべきだった。

グレーはないはずだ。

ピッチ内で汚い言葉が飛び交うのは競技をやっていた人ならわかるはず。

ただ、どこまでも汚い言葉を使って良いわけではない。

そこには限度がありお互いに熱くなってる中だからこそ許される、

許しあえるラインがある。

そのラインをサッカーに携わる全ての人に今一度考えてもらいたい。

NO TO RACISM

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