「帰化」…その国の国籍がない人がある条件などをクリアすると、正式にその国の国籍の人になる(ざっくりとした説明ですみません)。
スポーツの世界には帰化をして国際大会出場を目指す選手が多い。帰化を受け入れる側も帰化を選択する側も『人生』をそれに捧げている。
これをサッカーに当てはめてみるとブラジルが該当するのではないか。
言わずと知れた「サッカー王国」。
この国でサッカー選手になれるのはごく一部。さらにセレソンに選ばれるのはその中からごく一部。競争が激しい。
「なんでこいつが選ばれないんだろう」という選手がごまんといる。日本の比ではない。 トップページへ
ブラジル代表に落選した選手には日本代表以上の実力者ばかり
■ブラジル代表メンバー23名
▼GK
ジェフェルソン(ボタフォゴ)
ジエゴ・アウヴェス(バレンシア/スペイン)
マルセロ・グロエ(グレミオ)▼DF
ダヴィド・ルイス(パリSG/フランス)
マルキーニョス(パリSG/フランス)
チアゴ・シウヴァ(パリSG/フランス)
ミランダ(アトレティコ・マドリード/スペイン)
ファビーニョ(モナコ/フランス)
マルセロ(レアル・マドリード/スペイン)
フィリペ・ルイス(チェルシー/イングランド)
ダニーロ(ポルト/ポルトガル)▼MF
ルイス・グスタヴォ(ヴォルフスブルク/ドイツ)
フェルナンジーニョ(マンチェスター・C/イングランド)
エリアス(コリンチャンス)
ガゼミロ(ポルト/ポルトガル)
エベルトン・リベイロ(アル・アハリ/エジプト)
ダグラス・コスタ(シャフタール/ウクライナ)
ウィリアン(チェルシー/イングランド)
フィリペ・コウチーニョ(リヴァプール/イングランド)▼FW
ネイマール(バルセロナ/スペイン)
ジエゴ・タルデッリ(山東魯能/中国)
ロビーニョ(サントス)
ロベルト・フィルミーノ(ホッフェンハイム/ドイツ) ブラジル、コパ・アメリカへネイマールら23名を招集…オスカルは選外 | サッカーキング5日、CBF(ブラジルサッカー連盟)は6月11日からチリで開催されるコパ・アメリカ2015に臨むブラジル代表メンバー23名を発表した。 ドゥンガ監督が就任し···
これは今回コパアメリカ代表に選ばれたブラジルの選手達だ。
実は今回落選した選手のなかに前回ブラジルワールドカップのメンバーが多数いる。
FW
フレッジ
フッキ
MF
エルナネス
パウリーニョ
DF
ダンテ
ダニエウ・アウベス
ビッグクラブなのに選外って(笑)
いずれの選手もバルセロナ、インテル(日本代表長友所属)、トットナム、バイエルンなどのビッグクラブに所属しており、別の国籍だったら絶対呼ばれるであろう実力の持ち主ばかりだ。
ブラジルは「サッカー王国」であり、その競技人口は世界一。こうした羨ましい選考ができるのは他においていないだろう。
日本に来てよ~
しかもこれらの選手はほんの一部で、日本の海外組が多く所属している中堅のクラブには代表召集歴0のブラジル選手がゴロゴロいるのだ。
だからいつも思う。「日本に来てくれればそくレギュラーなのに・・」と。
日本代表は帰化に頼らなくてもいいレベルまで上がったのか?
日本にも昔は帰化選手が多くいたが、今はほとんどいない。
ラモス瑠偉、石川康、呂比須ワグナー、三都主アレサンドロ、田中マルクス闘莉王、李忠成など。
日本代表で活躍した帰化選手は、日本が好きで日本人としてW杯に出たいと決断した。最近日本では帰化選手が少ないのは、日本のレベルが上がったからなのだろうか。
あの当時、帰化選手のレベルは高かった。 トップページへ
日韓ワールドカップは大半がJリーグの選手だった
懐かしい名前である。特に私世代では三都主アレサンドロがすごく印象に残っていて、やはりうまいな~と当時は関心しながらみていた。
しかも日韓くらいまでは、我が清水エスパルスの選手がいっぱいいて、応援の熱量がいまとは全然違ったなぁ。
でも今では1人もいないし、呼べれる気配すらもない・・・もっとクラブがアピールしないと・・ブツブツ・・・
あ、いけないあやうくエスパスルスの批判記事になるとこだった(笑)
海外組が多くなった
話を戻すと、海外組が代表の半分以上を占めるここ数年ではたしかに帰化選手が活躍していたときよりもレベルが上がっているといっていいだろう。
特に組織的な部分での連携、それにつながるパス能力は世界基準といってもいいかもしれない。
ただ「個」の部分はどうかーー
CB、FWは帰化による強化も必要
もう一度日本も帰化での強化策を進めても良いかもしれない。
日本の弱点であるポジションを帰化選手に助けてもらう。
CB・FWは帰化を考えても良いかもしれない。今の日本では生まれないかもしれない。
長年ここのポジションは強くならない。
下のカテゴリーから選手を強化しているのだろうけど。
なぜこのCB・FWが育たたないのか考えてみた。
1 フィジカルの問題
2 1対1の戦いの欠如
3 メンタルの問題 トップページへ
今の日本のCBでは1対1でワールドクラスの選手と渡り合えない
ブラジルワールドカップのコロンビア戦、この試合で日本と世界の「個」の差をすごく感じた。
特に4点目のレアルマドリード所属ハメス・ロドリゲスの得点シーンでは日本代表でナンバーワンの実力を誇る吉田麻也が簡単に振り切られたのにはかなりショックを受けた。
こんなとき田中マルクス闘莉王がいればどうにかなったとは思えないが、最悪ファールしてでもシュートを止めにいってくれたのは間違いないだろう。
たしかに組織守備で数人でかこいボールを奪取すればいいのかもしれない。だがワールドカップで決勝トーナメントを勝ち抜くにはやはり、1対1の対応力というのは絶対必要だと思う。
特にカウンターで相手が攻めてくるときは、2人で1人をマークしていると、もう1人の相手選手をフリーにしてしまう恐れがあるからだ。
CBだけは帰化をホントに考えてほしい
僕は別に日本代表が全て帰化した選手になるべきだといいたいわけではない。
CBを1人帰化による強化をしてほしいだけだ。
1対1に優れたCBが現状いないのが理由の1つであるが、もう1つは育たないという点だ。
なぜ育たないかというと
- DFは抑えていても褒められない
- DFはミスすればボロクソに言われる
この2つの恥の日本文化が障害となっているのだ。
これでは誰もこのポジションをやりたいと思わないし、今後飛びぬけたCBなど永遠にはでてこないだろう。
根本的な指導法を解決しない限り、世界と戦える選手は育たないのだ。
だから帰化をさせる必要があると考えている。
これが現実なのだ。たしかに日本代表が日本人の純正で構成されるのが理想だし、その方が絶対いい。
しかしそれは「今」ではない。もっと先の話だ。日本のサッカーの「指導法」が世界基準になったときそれは現実化できるだろう。
今はロシアワールドカップで多くの勝利を得るために「帰化による強化」を本気で考えてほしいと私は思っている。
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